高圧洗浄機を正しく使うには? 避けておきたい8つのポイント

高圧洗浄機は、壁や車などの汚れを簡単に落とすことができる、とても便利な商品です。

しかし、これを使うときは、いろいろと注意しておきたいポイントがあります。

というのも、高圧洗浄機の特徴は、高圧で水を噴射することであり、使い方によっては、事故などが起こってしまうこともあるからです。

では、高圧洗浄機を使うときに避けておきたい点について、詳しく説明していきます。



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使う時間を考えていない

高圧洗浄機による洗浄作業は、どの時間帯に行ってもよいわけではありません。

特に、家庭で使う場合は、隣近所への配慮が必須になります。

なぜなら、高圧洗浄機を稼働させるときは、かなり大きな音が発生してしまうからです。

稼働音はもちろん、水が高圧で噴射される音や、それが壁などに当たるときの音は、近所に響き渡るほどの大音量になってしまいます。

この音は、業務用の大きい商品が特にひどく、家庭用の小さい商品は少し抑えられていますが、それでも油断してはいけません。

抑えているとはいえ、夜中に作業ができるほど小さい音ではないので、やはり時間は選ぶ必要があります。

早朝や深夜など、他の人の迷惑になりそうな時間帯は避け、日中のみ使うようにしましょう。



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周囲の人をよく見ていない

高圧洗浄機での作業は、できるだけ近くに人がいない状態で行うべきです。

すぐ近くに人がいると、うっかり水をかけてしまう危険があります。

これは、ただ濡れてしまうことが問題になるわけではありません。

高圧洗浄機から噴射される水は、とても圧力が強いので、下手をすると怪我をしてしまうこともあるのです。

そのため、高圧洗浄機で噴射する水は、絶対に人へ向けてはいけません。

なるべく人がいない状況で作業を行えば、危険は確実に回避することができるので、始める前に周囲の確認をしておきましょう。

もし誰かが近くにいるときは、間違ってもホースを向けないように注意してください。

ホースの長さを確保していない

高圧洗浄機で洗浄作業をするときは、高圧ホースに十分な長さがなければ、不便に感じてしまうことがあります。

例えば、上の階までホースを伸ばしたいときなどは、長さが足りないと、その階まで持って行かなければならないこともあるのです。

一般的な家庭で長さが足りないことは少ないですが、広い家や、階数の多い建物で使う場合には、この点を確認しておく必要があります。

どこに使うか考えて、事前にホースの長さを確認しておかないと、スムーズに洗浄作業を進めることができません。

もし足りないことがわかったときは、延長ホースを使い、しっかり長さを確保してから始めるようにしましょう。

持ち方がよくない

高圧洗浄機を使うときは、その持ち方も重要になります。

適当にガンを持っていると、安定性が低下してしまうため、予想もしない方向に水を噴射してしまう可能性があるのです。

これは、高圧で水を噴射する高圧洗浄機だからこそ、確実に避けておきたいポイントになります。

もし誤って人に向けてしまい、怪我をさせてしまうようなことがあれば、「うっかりしていた」などという言い訳では済まされない事態になってしまいます。

そのような事故を起こさないためにも、作業をするときは、しっかりとガンを握りしめ、無駄な揺れなどを少なくしておきましょう。

吐出圧力や吐出水量が高い商品の場合は、特に注意が必要です。

そうした商品は、作業の進み具合や汚れの落ち方がよい代わりに、事故が起きたときの被害も大きくなってしまいます。

高圧の水に負けないように、しっかりと握って作業することが大切です。

噴射口が近すぎる

高圧洗浄機を使うときは、噴射口をある程度離しておくのが、基本的な注意点になります。

この点が疎かになり、変に距離を近づけていたりすると、塗装の弱い部分などを傷つけてしまうことがあるのです。

高圧洗浄機は、人に当たれば怪我をする恐れもあるほどの強い圧力で水を噴射しています。

そのため、洗浄する車や壁にも、ダメージを与えてしまうことがあるのです。

噴射口が近ければ近いほど、そこに加わる圧力は大きくなってしまうので、適度に離して使わなければなりません。

もし近すぎた場合は、汚れだけでなく、経年劣化で弱くなった塗装なども、根こそぎ洗い流してしまいます。

40~50cmくらいを目安に、必ず距離をとって使うようにしましょう。

最初から高圧にしている

高圧洗浄機で安全に作業をするためには、いきなり高圧にして使ってはいけません。

最初から強くして使い始めると、もし塗装の弱い部分があっても、すべてを容赦なく削り取ってしまうことになります。

そうではなく、まずは弱い水圧から始めて、様子を見ながら徐々に上げていくのがおすすめです。

いきなり強い水圧を当てて、失敗してから慌てて調節するより、確実にダメージを抑えられるところから始めて、少しずつ調節していった方が、被害は少なくなります。

いくら高圧洗浄機の水圧が強いといっても、そうした調節はしっかりできるようになっているので、忘れずにチェックしておきましょう。

作業時の服装が不適切

高圧洗浄機の洗浄作業は、適当な服装で行うべきではありません。

なぜなら、跳ね返った水を避ける必要があるからです。

強い水圧で噴射された水は、跳ね返るときも、かなり勢いよく飛び散ることになります。

それが肌に当たれば、ただ濡れるだけなく、痛みを感じることがあるのです。

場合によっては、肌を傷つけてしまうこともあります。

そのため、高圧洗浄機を使うなら、なるべく肌の露出が少ない服装にしておきましょう。

夏の暑い時期などは、半袖や短パン、サンダルといった格好で作業を始めたくなりますが、肌の露出には十分注意してください。

また、水の跳ね返りは顔に向かって飛んでくる可能性もあるので、マスクやゴーグルなどを利用するのも安全な方法になります。

少し大げさなようですが、痛みを感じるほどの勢いで飛んでくる水が、目や口にだけは入らないという保証はありません。

確実に事故を防ぐなら、しっかり対策をしておきましょう。

土や砂の対策をしていない

高圧洗浄機の強い水圧は、地面の土や砂までも吹き飛ばしてしまうことがあります。

そのため、洗浄作業を行う際は、そうした汚れの対策にも注意しなければなりません。

特に気をつけておきたいのは、洗車をするときです。

土や砂にまったく配慮せず、上から下に向かって洗浄していった場合は、きれいに仕上げることができません。

なぜなら、タイヤやホイールを洗うとき、地面にも噴射された水が、土や砂などを巻き上げ、すでに洗い終わったボディを汚してしまうからです。

そうなると、すべて洗い終わっても、結局は汚れがついたままの状態になってしまいます。

また、土や砂の汚れに気がつかず、そのままボディを拭いてしまうようなことがあれば、小さな傷をたくさんつけてしまうこともあるのです。

こうした失敗を防ぐためには、まず下から洗い始めるのがおすすめです。

それなら、地面に水がかかって土や砂が飛び散っても、あとからボディを洗浄したとき、しっかり落とすことができます。

確実に汚れを落とすためには、こうした工夫も忘れないようにしましょう。

まとめ

高圧洗浄機は便利ですが、水圧が強いために、注意しなければならない点も多くあります。

そのため、使うときには、常に正しい使い方を意識しておきましょう。

ここで紹介した避けるべきポイントは、いずれも基本的なことですが、細かい点などは、うっかり見落としていることもあります。

しかし、安全に使うためには、忘れずにチェックしておいてください。

適切に使えば、高圧洗浄機はもっと便利になります。