高圧洗浄機で洗車しよう! 高圧洗浄機で自動車を洗う時の注意点とは?
高圧洗浄機はトリガーを引くだけで水が出て、水圧によって手軽に汚れを落とすことができます。
一生懸命、手でゴシゴシして、なかなか落ちない汚れも簡単に落とすことが可能なため、洗車で使う方もいます。
しかし、洗車で高圧洗浄機を使用する場合は、いくつか注意することがあります。
ここでは、その注意点について詳しく説明していきます。
塗装の剥がれには注意すること
高圧洗浄機は、水を強く噴射することで、水の圧力が掃除する部分に加わり、汚れを落とす仕組みになっています。
そのため、水圧が強いほど汚れを落としやすくなりますが、掃除する部分には強い負荷を与えてしまいます。
掃除する部分に加わる負荷が強いほど、自動車の塗装は剥がれやすくなるため、水圧の強さには注意が必要です。
また、水圧の強さだけでなく、水を噴射する距離にも注意する必要があります。
高圧洗浄機によって強い水圧が自動車のボディに加わることで、ボディが凹まなくても、塗装が剥がれてしまう可能性があるため、適切な水圧に調節することが大切です。
家庭用高圧洗浄機の水圧でボディは凹むのか
「高圧洗浄機の水圧で、自動車のボディは凹まないの?」などと思う方もいます。
では、家庭用高圧洗浄機の水圧で自動車のボディは凹むのでしょうか?
その答えは「一つの部分に集中して長い時間噴射しなければ、凹む心配はない」ということになります。
とても強い水圧で噴射できるノズルもありますが、それは自動車に使用しないようにすすめられています。
それらのことから、高圧洗浄機で普通に洗う分には、自動車が凹むことはないでしょう。
試しに地面に噴射してみましょう
実際の水圧の強さを把握していない方は、自動車に噴射する前に、試しに地面に噴射してみましょう。
そうすることによって、水圧の強さが把握しやすくなり、自動車の塗装が剥がれるのを防ぎやすくなります。
高圧洗浄機を初めて使う方や、購入したものを初めて使う時は、洗車する前に地面に噴射して、水圧の強さを確認することをおすすめします。
地面に噴射して水圧を調節することが難しい場合は、通常よりも離れて自動車に噴射すると良いでしょう。
自動車と高圧洗浄機の噴射口が通常よりも離れていることにより、自動車には大きなダメージが加わりにくくなります。
洗車をする時間帯や天気には注意
高圧洗浄機で洗車する場合は、使用する時間帯にも注意が必要です。
高圧洗浄機を使用するとモーター音がして、騒音により近所迷惑になることがあります。
そのため、朝や夜の使用は避けた方が良いです。
そして、時間帯だけでなく天気も注意が必要で、晴れていて気温が高い日は、高圧洗浄機によってついた水が乾きやすく、水の跡がポツポツと付いてしまったり、汚れが付いてしまう場合もあります。
また、強風の日も良くなく、高圧洗浄機で洗車していても、強風により砂埃が舞って自動車に付いてしまうこともあります。
高圧洗浄機で砂埃を洗い流しても、風によって再び砂埃が付き、また洗い流しても、また砂埃が付いてしまうという悪循環が生まれてしまうので、強風の日の洗車はおすすめできません。
それと、砂埃が付いた状態でクロスなどで拭くと、ボディが傷ついてしまいます。
では、どのような天気が洗車に向いているのかというと、風のない曇りの日です。
風がなければ砂埃が舞うことはなく、曇っていれば水分が早く乾くことはないでしょう。
洗車をする時は上から洗うのが基本
家の中を掃除する場合、上から下へ掃除をするのが基本になります。
では、なぜ上から下に掃除するのが基本なのかというと、始めに床を掃除して、最後に上の方や天井を掃除すると、上にあった埃は床に落ちてしまい、掃除をした床は汚れてしまいます。
そうなると、再び下である床を掃除する必要があり、二度手間になってしまいます。
そのことと、洗車は同じことになります。
洗車でも上から下へ掃除するのが基本で、下から洗うと、上を洗った時に上の汚れが流れていき、せっかく洗った下の部分に汚れが付いてしまいます。
そのことから上から洗うのが基本になりますが、、最後に足回りを高圧洗浄機で掃除すると、足回りの汚れが飛び散ってボディについてしまうこともあります。
そのようになったら再びボディを洗わないといけないため、二度手間になってしまいます。
上から下に洗うのが基本ですが、始めは足回りの汚れをしっかりと落とすことをおすすめします。
足回りを綺麗にしたら、上から下へ洗車すると良いでしょう。
そのようにすることで、効率的に洗車することが可能になります。
始めにタイヤを洗浄して地面を濡らすと良い理由の詳細
高圧洗浄機は強い水圧で洗浄するため、下の部分を洗浄すると地面にある砂埃が舞ってしまうことがあります。
そのようになると、クロスなどでボディを拭いた時に、ボディに付いた砂埃によってボディが傷ついてしまうこともあります。
ですから、始めに足回りを高圧洗浄機で洗浄し、地面を濡らしておくことが大切になります。
地面が濡れることにより砂埃は舞いにくくなり、効率的に洗車することができます。
エンジンルームの洗浄は避けること
エンジンルームは自動車の心臓部になります。
その部分まで洗浄してしまうと、故障してしまう恐れがあります。
故障すれば当然動かなくなるので、エンジンルームの洗浄は避け、自動車の外側だけ洗浄しましょう。
雨が降った日でも自動車は動くことができることから、「エンジンルームを洗浄しても問題ないのでは?」と思う方もいますが、エンジンルームを高圧洗浄機で洗浄するのは良くありません。
自動車は雨の日に動かなくならないように、エンジンルームへの多少の浸水は考えられて作られています。
しかし、エンジントラブルが起こる原因の一つにプラグの不具合があり、ゲリラ豪雨などでエンジンルームに浸水することでエンジンが動かなくなることもあります。
そのことから、高圧洗浄機でエンジンルームを洗浄するのはおすすめできません。
劣化の状態を確認すること
高圧洗浄機を使用する前は、自動車の劣化の状態を確認することも大切です。
劣化している部分に水圧を加えると、破損してしまう可能性があります。
塗装が剥がれたり、ゴムでできている部分が破損したりしてしまうことがあるため、注意が必要です。
多くの自動車は外に出ており、雨が降れば濡れてしまい、風が吹けば風を受け、太陽が出ている時間は紫外線を浴びることになります。
そのように自然の影響を受けながら時間が経過していくと、自動車は当然劣化していきます。
樹脂やゴムなど、劣化した部分は比較的脆くなっているため、その部分に強い水圧が加わると、傷ついたり壊れたりする原因になります。
そのため、劣化している部分には水圧を加えないようにしましょう。
長年使用している古い自動車は劣化している可能性が高いため、特に注意が必要です。
塗装やパーツなどが劣化している可能性が高い自動車は、高圧洗浄機を使わず、手洗いの方が良いでしょう。
手洗いだと優しく洗えることができるので、劣化している自動車でも傷つけることなく洗うことができます。
手洗いは時間がかかるかもしれませんが、傷つけるよりは良いでしょう。
まとめ
高圧洗浄機は、浴室や玄関、外壁などの掃除に便利で、洗車にも使用することができます。
そのため、高圧洗浄機を持っていない方の中にも、「高圧洗浄機で自分の車を洗ってみたい」という方もいます。
しかし、高圧洗浄機で洗車する場合は、ここで説明したことに注意することが大切です。
自分の大切な自動車を傷つけないためにも、高圧洗浄機で上手に洗車し、綺麗な自動車で気持ち良く運転しましょう。