バディ物のおすすめ洋画ランキング
バディ物の映画と言ったらどういうものを思い浮かべるだろうか。
日本では「海猿」でよくその単語を聞いたことがある。
アニメでは「TIGER & BUNNY」なんかがまさにバディ物と言えよう。
男性同士の熱い友情が描かれるそれは、ときとして「ブロマンス映画」とも呼ばれる。
発端は西部劇らしい。
互いに背中を合わせ、命を預けて戦う。
もしくは、相棒の危機を知りたとえ恋人に泣かれ止められても、「行かなきゃいけないんだ」とかなんとか言って助けにいくのだ。
今回はそんなバディものの洋画を紹介したい。
第1位:「キャプテンアメリカ/シビルウォー」
これはキャプテンアメリカ(以下キャップ)というアメコミヒーローを主人公とする映画の第三作目である。
シビルウォーとは直訳すると市民戦争だが、アメリカでは主に南北戦争の意味で使われるらしい。
この映画でも、南北戦争のように仲間内での戦いである。
しかしここでは、キャップとその親友・バッキ―に焦点を当てたい。
キャップとバッキ―は元々現代人ではなく、1940年代に活躍した兵士である。
キャップこと、スティーブは元々喘息持ちの体の弱い青年だったが、「超人血清」なるものでむっきむきの体を手に入れた。
そしてバッキ―は戦死したかに思われていたが敵に捕まり彼もまた超人血清を打たされ、ウィンターソルジャーとして秘密裡にロシアのスパイとして活動していた。
ということが頭に入っていればこの映画は問題なく見れるだろう。
二作目では洗脳され記憶を失っていたバッキ―だが、三作目ではキャップの相棒として出てくる。
勿論最初からそうなのではなく、映画序盤で思い出させるのだ。
映画の中でもう一度洗脳されるのだが大丈夫。
きちんとキャップが洗脳を解く。
キャップはとことんバッキ―に甘い。
今まで正義感に溢れていたはずのキャップだが、バッキ―のこととなると理性が働かない。
バッキ―自身は良い人だが、ウィンターソルジャーはそうではなかった。
冷酷な殺し屋である。
キャップもそれを分っている。
「分ってはいるけどバッキ―も被害者だし。
可哀想。
バッキ―を守らなきゃ」そんな使命に燃える大型犬のようだ。
実際、普通に考えて何らかの処罰を受けるバッキ―をかばいとあるとこに隠してしまう。
そしてキャップも姿を消す。
バディ物としておすすめしたい点は、バッキ―だけではなく二作目に出てくるキャップの新しい相棒や、アイアンマンだ。
70年前は一人だったキャップにも今は仲間がいるのだ。
そんな仲間とバッキ―がどう関わっていくのか。
そこも見どころの一つである。
第2位:「キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー」
これは「キャプテンアメリカ/ファーストアベンジャー」に続く、キャプテンアメリカ(以下キャップ)を主人公とする映画の第二作目である。
なぜ一作目ではなく、二作目がおすすめかなのか。
一作目は恋愛要素が少し強いが、こちらはバディ要素が強いからだ。
タイトルにあるウィンターソルジャー(以下冬兵)とは、キャップの幼馴染であり大親友・バッキ―の別名である。
悪の組織に洗脳されロシアのスパイになってしまったバッキ―。
なんと二人は70年越しに出あう。
なぜ70年という月日の間、変わることなくお互いいるのかというと、「超人血清」のおかげである。
アメコミ原作なのであまり深くは考えないでいただきたい。
とにかく二人は超人なのだ。
伸びた髪と顔を覆うマスクにより、最初は気づかなかったが、戦いの最中マスクが外れる。
「バッキ―、」と思わずつぶやくキャップに「誰だそれは」と返す冬兵。
洗脳され記憶すら失っていた。
バッキ―は唯一の友達だった。
両親を若いうちになくしたキャップにとって肉親とすら言っていい存在だった。
ちなみに原作ではバッキ―は幼い少年なのだが、キャップが70年の眠りから目を覚ましたとき「バッキ―!」と叫びながら起きる。
眠りから覚めるとさらっと書いてしまったが、ひょんな事故によりキャップは自然の氷の中冷凍睡眠されていた。
70年。
超人だから大丈夫。
とまあ、非常に深い間柄の二人だが本作では敵味方としてぶつかり合う。
ファンとしてはお願いだから戦わないで、バッキ―思い出してと祈るばかりだ。
するとそんな願いが届いたのか、キャップは戦うことをやめる。
冬兵の好きにさせるのだ。
「僕たちは最後まで一緒だ。」は言わずと知れた名言である。
物語終盤には、バッキ―が記憶を取り戻したような描写がある。
ありがとう、ありがとうキャップ。
ありがとうバッキ―。
そして監督さん。
第3位:「TAXi」
シリーズもので、4作まであるがまあどれも面白いと私は思う。
主人公はどうしようもなくドジな警官・エミリアンと、その親友のタクシー運転手・ダニエル。
エミリアンのドジぷりは度が過ぎていて正直笑えないところも多い。
どちらかという馬鹿すぎてイライラする感じだ。
しかしそんなエミリアンのドジさをカバーしてくれるのがダニエルである。
タクシー運転手といっても日本のようにおじさんではない。
一見チャラそうなスピード狂の男である。
ものすんんんごいスピードでマルセイユの町を走り抜ける。
乗客が目的地に着いた瞬間吐いていしまうほどだ。
ダニエルはなかなかのしっかり者で、というかここに出てくる警察があほすぎるのか、なかなかに頭のいいキャラクターとして描かれてる。
ダニエルはあまりあまり頭の良くないエミリアンにあきれつつも、頼られたら協力してしまうしピンチには絶対駆けつける。
そんなところが、いかにもバディ映画と言った感じで私は好きである。
まとめ
3作品中2作品キャプテンアメリカになってしまったが仕方ない。
キャップとバッキ―の熱い、というかちょっと重い友情は素晴らしいからだ。
それもお互いがお互いを心から思っているのに、いざ自分が思われる立場になると「何でそこまで俺のこと?」と言うのがタチが悪い。
だが存外バディ物とは無意識だからいいのではないだろうか。
思われていることやその理由に気づかなかったり、自分がどれだけ相手を思っているかを知らなかったり。
恋愛とは違う愛情がそこには確実に存在する。
そして私はその愛情を糧に生きるのだ。