キリスト教に興味を持ったら見るべき洋画ベスト10ランキング
目次
第10位 「パッション」
メル・ギブソンが私費を投じて製作した自主映画。
監督主演男優ともに熱心なクリスチャンで、毎日祈りを捧げた上で撮影に望んだそうです。
血みどろの描写が特徴で、そこが批判も呼びましたが、ギブソンとしては、救世主であるイエスの受難を描くために不可欠だったのでしょう。
イエスを描く映画としてはかなり異色で、聖書などに親しんだ後で見るほうがいいかもしれません。
第9位 「奇跡の丘」
マルクス主義者であるパゾリーニが自分の解釈を入れずに「マタイによる福音書」を忠実に映画化、聖書の映像化として歴史に残る傑作になりました。
無神論者であるマルキストが映画化したことで、福音書の物語としての力強さが浮き彫りになったのが皮肉です。
変な押し付けがましさがないので、聖書を読んだことのない人でも親しめると思います。
第8位 「ベン・ハー」
言わずと知れたスペクタクル史劇の名作ですが、作品の後半はゴルゴダの丘へと向かうイエスと主人公の関わりが描かれ、宗教劇的な色彩が濃くなります。
「ここでシラケてしまった」という日本の映画評論家もいましたが、こういう作品がアカデミー賞を独占するところが、キリスト教国アメリカの特徴なのかもしれません。
第7位 「奇跡」
映画の中で、泰西名画のイエスそっくりの外見をした男が出てきます。
彼は自分がキリストだと信じ切っていて、精神が病んでいるとされて疎まれます。
それが映画のラストで正気に戻り、全員に祈りを促すのですが、信仰が狂気に通じることを端的に表した設定で印象的です。
最後には題名通り奇跡が起こり、感動を呼びます。
モノクロの画面がとにかく美しく、キリスト教に興味がなくても見てほしい作品です。
第6位 「カビリアの夜」
フェリーニ監督自身の「道」の姉妹編のような名作。
女主人公は「道」同様に無垢な女性で、それが娼婦だというところが聖書的です。
ラスト近くの高台の場面での風景が美しく、悲嘆に暮れるヒロインの心境を映し出すようです。
その後、一種の救いが訪れますが、ここがキリスト教的なところで、正直言ってあまりに唐突だという気がします。
第5位 「田舎祭司の日記」
不器用で誤解されてばかりの神父が、最後には「その苦労こそが神の恩寵だった」と悟って亡くなります。
見ていてイライラするのですが、受難に対するカトリックの考え方がよくうかがえ、興味深い作品です。
監督のロベール・ブレッソンは孤高の映画作家という言い方がぴったりの人で、いずれの作品もその信仰がバックボーンになっているためか、日本人には分かりづらいところがあります。
原作が有名な本なので、読んでから見るほうがいいかもしれません。
第4位 「十戒」
「ベン・ハー」と並ぶスペクタクル史劇で、キリスト教の物語と思わずに見た人も多いでしょう。
物語の元になっているのは旧約聖書のモーゼのエピソードで、キリスト教の信者でも旧約聖書には親しみにくいという人が結構います。
こういう娯楽作品でストーリーに親しんでから旧約をひもとくというのも、聖書に親しむ方法としていいと思います。
第3位 「サクリファイス」
タルコフスキー監督が肺がんと診断され、死を覚悟した上で作った作品です。
それまで裏側に隠れていた信仰心が全面的に表に現れたせいでこれまで以上に難解な作品と言えますが、詩人的感性に恵まれたキリスト者の目に映る終末を描いた芸術作品として、再見三見すべき問題作と思います。
第2位 「キリスト最後の誘惑」
イエスは神の子として地上に使わされた。
そうだとすれば、当然人間としての肉を持っているわけで、性欲を覚えることもあっただろう。
ここで語られるのは、そういう解釈で描かれたイエス像で、保守的な信者から激烈な非難を浴びました。
これが冒涜的行為なのか、映画を見た上で自分で判断すべきです。
なお、「最後の誘惑」というタイトルは、「マリアと結婚して家庭を築きたい。
――それが人間イエスへの最後の誘惑だった」という意味です。
第1位 「処女の泉」
ベルイマン監督の父親は、牧師として高い地位にあった人物で、そのためにかえって息子の方はキリスト教に反発をもったようです。
キリスト教は扱っても信仰告白のような作品は死ぬまで作りませんでしたが、珍しくこの「処女の泉」は宗教的奇跡を描いており、ラストは感動を呼びます。
無垢な少女の死体の下から湧き出る泉は、罪の浄化を象徴する存在と言えます。
まとめ
ギリシャ思想と並び、西洋文明の礎となったキリスト教ですが、日本ではいまだに親しめない人も多いでしょう。
聖書という本がとっつきにくいという事も理由の一つだと思いますが、その聖書に基づく映画ならその内容も親しみやすく、興味深い要素が含まれていることに気づきやすいと思います。
そんな意味で見てほしい映画を選びました。
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