ロード・ムービーの洋画ベスト10ランキング

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第10位 「レインマン」

レインマン [DVD]

仲良くない二人が旅を続けるうちに親しくなるというのは、「或る夜の出来事」という名作がありますが、この「レインマン」は近年の代表作といえるでしょう。


最初はダスティン・ホフマンの演技が大げさに思えますが、実際の自閉症患者のドキュメントを見ると、彼がいかに忠実に演じているかがわかります。





第9位 「ハリーとトント」

ハリーとトント [DVD]

ビットリオ・デ・シーカ監督の「ウンベルト・D」のマザースキー流のリメイクです。


ちなみにマザースキー監督は「81/2」や「突然炎のごとく」の自分流のリメイクもやっていて、かなりのヨーロッパ映画マニアでした。


「ウンベルト・D」の陰気なのに比べると、この映画は陽気で、老人が主人公だけにホッとさせられます。

第8位 「スケアクロウ」

スケアクロウ [DVD]

ジーン・ハックマンとアル・パチーノの顔合わせが今となっては豪華に思える作品で、かなり即興的に演出されたためにまるでドキュメンタリーのように思えます。


抑制の利いた演技が見どころで、その淡々としたペースのせいか、アメリカより日本でのほうが評価が高かったようです。

第7位 「イージー・ライダー」

イージー★ライダー [DVD]

アメリカン・ニュー・シネマの代表作といえる一本。


ラズロ・コヴァックスによる撮影が優れていて、アメリカの風景自体が主役といえるような作品です。


ドラッグによる幻想的な場面はさすがに今見ると古臭く感じますが……。

第6位 「プリシラ」

プリシラ [DVD]

「オーストラリアの片田舎をドラッグ・クイーンたちが巡業に出る」――このプロットを思いついた時点でもう映画が出来たようなものです。


「コレクター」などで病的に繊細なイメージのあるテレンス・スタンプが、ゲイの芸人のひとりとして堂々たる演技を見せています。

第5位 「アバウト・シュミット」

アバウト・シュミット [Blu-ray]

堅実な勤め人が定年後にキャンピングカーで旅立ち、色々な人と出会いながらアヴァンチュールも楽しむ。


この設定は別に斬新とも思えませんが、ペイン監督の演出が冴えて、様々な人間の描写が生き生きとしています。


ジャック・ニコルソンは本来とても会社員には見えないのに、演技力を発揮してイメージチェンジに成功しました。

第4位 「サイドウェイ」

サイドウェイ〈特別編〉 [DVD]

中年期を迎えた主人公たちがカリフォルニアの葡萄園を訪ねてゆくうちに、色々な人間に出会う――。


ペイン監督の前作「アバウト・シュミット」と同じロード・ムービーの趣向ですが、こちらの方がさらにキャラクター描写が鮮やかで、人生の苦味を感じさせる優れたドラマになっています。


近年のアメリカ映画の傑作のひとつでしょう。

第3位 「さすらい」

さすらい [DVD]

ニュー・ジャーマン・シネマの傑作のひとつ。


ヴェンダースは同時代のドイツ人監督の中でも、最もハリウッド的な映画演出術を身につけていると思いますが、その確かな手腕と即興という方法が結びついて、類の見いだせないようなリリカルな描写を成功させています。

第2位 「続・激突!/カージャック」

続・激突!/カージャック [DVD]

テレビ映画だった「激突」が日本では劇場公開されて大変評判になりましたが、アメリカでのスピルバーグの劇場用長編デビューはこの作品でした。


後の作風とは全く違う一種の社会風刺劇ですが、スピルバーグが自主制作してテレビ界に入るきっかけとなった短編「アンブリン」を見ると、ロード・ムービーとしての雰囲気がこの映画と似ていて、この企画をわざわざ処女作として選んだ理由が分かるような気がします。

第1位 「雨のなかの女」

雨のなかの女 [VHS]

コッポラの初期の佳作です。


彼自身のオリジナル脚本による映画はどれも小じんまりとしていて、「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」などの大作は、本来のコッポラの作風とは違うのではないかと思ってしまいます。


家出した主婦が自分自身を求めて旅をするという内容ですが、結末の付け方など、まるで優れた短編小説を読むような印象です。

まとめ

陳腐な比喩として「人生は旅に似ている」とよく言われますが、製作国を問わずロード・ムービーを色々と見てくると、本当にそうだ、と思えてきます。


旅の風景もたっぷり楽しめる十本の映画を、自分の好みで選んでみました。







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