口パク、吹き替え一切なし、役者がガチで歌っている洋画ランキング
有名女優が主演している昔のミュージカル映画はほとんどが吹き替えでした。
でも最近は歌える俳優さんが増えてきましたね。
吹き替えなしてガチで歌っている映画が増えてきました。
やっぱり本物の声はいいですね。
演技と歌の一体感が心地よいです。
吹き替えなんて借り物ですからね。
歌える役者さんがでてくる映画はいくつかありますが、そんな中から映画としてよくできている洋画三作品をご紹介します。
第1位:「ロック・オブ・エイジズ」
歌手になるという夢を追いかける若者たちを描いた人気ミュージカルの映画化作品なのですが、いちばんの見どころは主演の若者二人ではなくて、カリスマ・ロック・ミュージシャンを演じるトム・クルーズです。
ごついスカルのリング、厚底のブーツ、ぴたぴたのレザージャケットに身をつつんでシャウトする姿は、ガンズ&ローゼスのアクセル・ローズそっくり。
見た目やアクションだけじゃなくて、歌声が似ているのです。
吹き替えなのかなと一瞬疑ってしまいましたが、調べてみたら間違いなく本人の歌声でした。
ハリもあるし、声域もあるし、これは驚きです。
この映画が封切られるずっと前のこと、来日したトム・クルーズが、カラオケでロックを歌うのが好きだとインタビューで答えているのを聞いたことがあります。
トムの年齢からいっても、80年代の音楽が大好きなのでしょうねえ。
その時代の音楽が好きな人にはおすすめの作品です。
なんというか、気のいい音楽仲間というか、音楽好きのお兄ちゃんというか、この映画を観るとトムのことがより好きになりますよ。
第2位:「幸せをつかむ歌」
「マンマ・ミーア」で歌えることを世界に高らかに証明したメリル・ストリーブですが、この「幸せをつかむ歌」では、やさぐれた女性ロックシンガーを演じています。
メリル・ストリーブといえば、ちらかといえば、コンサバなイメージでいすよね。
まあ演技力はあり余るほどあるので、なんでもそつなくこなしてしまうと思いますけど、それでもさすがにロックミュージシャンは無理だろうと思っていました。
それがびっくり、様になっているのです。
どこから見ても立派なロックシンガー。
歌いっぷりが自然で、肩の力が抜けていて、演技臭さなんて一ミリもありません。
さらに歌だけではなく、ギターも本当に弾いちゃってるのです。
彼女にギターを教えたのは、孤高のフォーク・ロックシンガー、ニール・ヤング。
すごい交友関係ですよね。
メリル・ストリープってあんな顔して、ロックの人だったのですね。
共演はリック・スプリングフィールド。
バンド仲間で、メリル・ストリープを支える相棒を渋く、切なく演じています。
ミュージシャンがミュージシャンを演じるのですから、無理がなくていいです。
第3位:「はじまりのうた」
キーラ・ナイトレイって、普通にきれいなお嬢さんというイメージしかなかったのですが、「はじまりのうた」を観て、なんて才能豊かな女性なのだろうと感心してしまいました。
彼女が演じているのは、恋人に裏切られたアマチュア女性シンガー。
場末のクラブで歌う彼女を見て、これはいけると思ったプロデューサーが、彼女を一人前のシンガーに成長させるという物語。
歌声に多少危なっかしいところはあるのですが、新人歌手の役ですから大丈夫。
それが初々しさになっています。
なによりも声がチャーミングでいいですね。
ささやくように歌われると、男性なら誰でもグッときてしまいますよ。
オリジナル曲は、どの曲もキャッチーで完成度が高いです。
映画で感心し、サントラ盤で聞いてさらに感心してしまいました。
彼女を裏切る男性ミュージシャンを演じているのは、マローン5のアダム・レヴィーン。
歌える女優さんと演技ができるシンガーの共演です。
同じ曲を二人が別々に歌っていて、それぞれいい味だしています。
まとめ
歌と演技は別物だと思っていましたが、こういう映画を観てしまうと、考えを変えなくてはいけないと思いますね。
歌と演技はつながっています。
その接点をこれらの映画は見せてくれます。
役者さんって、感情を表現するコツを知っていますから、歌声に魂をこめることもできちゃうのでしょうねえ。
才能のある人はホントなんでもできてしまうのです。