人生にちょっぴり疲れた人に観てほしい邦画ベスト3
仕事や恋愛、人間関係の悩みなどで日々の生活にちょっぴり疲れてしまい、気持ちが塞いでしまっている人にぜひおすすめしたい、疲れた心を癒してくれる邦画のランキングです。
映画を観終わったあとには塞がっていた気持ちが少し解きほぐされ、明日からまた頑張ろうと新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれるような、心の栄養になる素敵な邦画たちです。
第1位:「天国はまだ遠く」
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これまで観た邦画の中でも三本の指に入るほど大好きな作品です。
観終わったあとじんわりと余韻に浸れる素晴らしい作品です。
加藤ローサ演じる都会の生活に疲れ切った女性・千鶴が自殺を考え、京都府宮津の山奥にたどり着き、民宿「たむら」でチュートリアルの徳井演じる田村に出会います。
千鶴は睡眠薬を飲んで自殺を図るのですが失敗に終わり、広大な自然の中での生活や田村との交流を通じ、心を解きほぐし希望を取り戻していくといったストーリーです。
この作品を観ると宮津の自然の雄大さ、美しさに心打たれます。
そして命の尊さ、自然の中で生かされているという当たり前の事実を再確認させられます。
暗いテーマではありますが、千鶴や田村のキャラクターが人間味があり面白く、不思議と重い気分にはなりません。
筆者はこの映画の影響を受け、映画の舞台である天橋立にはじめて訪れたほどこの作品に感銘を受けました。
人生にちょっぴり疲れてしまった方にぜひ観ていただきたいおすすめの作品です。
第2位:「レンタネコ」

まず何より作品に出てくる猫たちが可愛いです。
心の疲れには癒しが一番効果的ですが、可愛い猫たちがたくさん出てくるのでそれだけでとっても癒されます。
でもこの作品、猫が可愛くて癒されるというだけでなく、ストーリーもしっかり作られています。
市川実日子演じるサヨコが心にぽっかり穴が開いた寂しい人たちに猫をレンタルし、猫をレンタルした人たちが猫との生活を通し心の穴を埋めていくというきわめて単純なストーリー展開なのですが、その描き方が丁寧で、猫だけでなく猫をレンタルした人たちまでもが可愛らしく愛おしい存在に見えてきます。
猫をレンタルする人物は、一人で暮らす寂しい老人や、単身赴任中で妻や娘に冷たく扱われている男性、ごく普通のOLなどさまざまですが、それぞれの人物にそれぞれのストーリーがあります。
また、サヨコにもこのレンタネコという商売を営む理由があり、サヨコも心にポッカリ開いた穴を持つ一人でもあります。
この作品を鑑賞しているうちに、それぞれの人物のぽっかり空いた心の穴も含め、その人物たちの人生が尊く思えてくるのです。
自分の人生もそう悪くはないのかもしれない、そういう気持ちにさせてくれる心温まる作品です。
第3位:「悲しいボーイフレンド」
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人生に疲れきってしまった時、人は過去を振り返ります。
楽しかった青春時代、懐かしい思い出、あの頃はよかったなどと思いながらも思い出に励まされ、これからを生きることが出来るのかもしれません。
この作品も誰もが持つ青春の淡い思い出をテーマにしています。
寺脇康文演じる中年サラリーマン・岩津の前に見知らぬ女子高生・香奈が現れるところからストーリーは始まり、香奈に連れられ、岩津は青春時代を過ごした神戸の街で過去の大切な思い出を少しずつ思い出していきます。
古い映画を観るように少しずつ甦る青春時代の思い出、懐かしくも苦い実らなかった初恋の記憶を辿りながら香奈に導かれ、岩津はある真実を知ることになります。
青春の初恋の記憶になんとなく蓋をして、一応見かけだけは立派な大人になった岩津ですが、忘れていた記憶を思い出し真実を知ることで、人生の新しい一歩を踏み出すことが出来るという岩津という一人の男の成長物語でもあります。
過ぎ去った日々には戻れないけれど、これからの自分の人生をまた頑張っていこうと感じられる作品です。
まとめ
「人生にちょっぴり疲れた人におすすめの邦画ランキング」というテーマで三つの作品を紹介させていただきましたが、三作品とも自分の心と向き合い、自分を見つめなおすきっかけを与えてくれる素敵な映画です。
登場人物たちが、自然や人、動物、自分の過去など、それぞれのきっかけとなる物を通じて自分と向き合い、新しい一歩を踏み出す力を得るように、これらの作品が人生にちょっぴり疲れてしまったあなたの心を癒し、新しい一歩を踏み出すきっかけとなることでしょう!