松嶋菜々子が出演している邦画ベスト3ランキング
松嶋菜々子が出演している邦画はたくさんあります。
主演が多いと思いながら助演や脇役も結構出演しているのに驚きました。
そして主演の時は主演らしく、助演の時は助演らしく自分の演技を抑えて、主演に光を向けるそんな演技を見せてくれます。
そして意外だったのはホラーもやっているのだなと感心してしまいました。
主演でない松嶋菜々子の作品も是非見てほしいと思えました。
第1位:「犬神家の一族」
元は横溝正史の小説を映画化したもので、これはTVドラマにもなったのでご存知の方が多いと思います。
犬神家といえば途中で湖に引っ繰り返って死体が遺棄され足だけがV字開脚の状態で突き刺さっているシーンです。
ここだけは知っている方も多いと思います。
今現在の話ではなく昭和初期の話なので少し難しいところも多いですがかの有名な金田一耕助という探偵のお話しなので探偵もの好きな人には堪らない映画になっていると思います。
おすすめなのはゴムマスクで顔を隠した佐清(すけきよ)が登場するシーン。
出てくると分かっていてもどんな姿をしているか分かっていてもビクッとします。
そういう演出効果が堪りません。
後は当然の事ながら金田一の推理展開も見逃せません。
真相に辿り着いていくまでの緊迫感、は堪りません。
勿論、ヒロインとして出ている松嶋菜々子の絶世の美人っぷりも描かれています。
薄暗い屋敷の中で松嶋菜々子の美しさは引き立ち目立っています。
動くだけで目が追ってしまうというのは凄いと思います。
殺人推理ものではありますが、そこまで怖い作品ではないので構えて見ないといけないものではありませんが血が苦手な人には要注意な作品です。
第2位:「リング」
日本では一大ブームにもなったホラー作品。
確かに怖い映画の代表作と言っても過言ではありません。
血がドバドバ流れるわけではありませんし銃の乱射があるわけではありませんが、呪いで人が死ぬという設定に多くの人が怖いもの見たさで見ると思います。
人はしたらいけない、やったらいけないと言われる事ほどやってみたくなるものです。
この作品も呪いのビデオを見たらいけない、と言われているのに見てしまった松嶋菜々子の呪いを解く方法を探すお話しとなっています。
その過程で元旦那を巻き込んで、その旦那も呪いのビデオを見てしまってと展開は最悪な方に進んでしまうのに生きるために何とかしようとする姿勢は健気です。
でも言ってみれば自業自得なのに息子までそのビデオを見てしまって何としても助けるために古井戸まで見付けてそこで怖い思いをして夜が明ける。
助かったのに元旦那も息子も助かる、と思ったら元旦那は呪いに負けて死んでしまってどうして、と悩んでいる時に元旦那の霊のような存在に教えられて、息子を助けるにはダビングしたビデオを他人に見せると知って、それを自分の両親に見せようとする。
息子のために両親を殺してしまう決意をしたところで終わりましたが、後味のあまりよくないラストになりました。
でも、私も息子を助けるためならこのくらいの事はすると思うのでこうなるのかな、と思いました。
この作品は心臓の弱い人はあまり見ない方がいいかもしれません。
そのくらいドキドキしっぱなしの作品となっています。
第3位:「眉山」
これは人の生き死にについて考えさせられ悲しい作品になります。
元はさだまさしの小説で主人公の咲子が母が余命数か月と言われて帰郷した徳島でのお話と半分回顧録みたいな感じになっています。
母が献体になる事を申し出ているという事でこの作品で献体という言葉を知った人も多いと思います。
確かに私もこの映画を見て献体という言葉を知りました。
病院からは感謝されるかもしれませんが遺族はあまり嬉しくない事例だと思います。
自分の遺体を医師たちに提供して研究に使ってもらうという事は生きている人にはありがたいかもしれませんが、研究のために身体を弄られ使われるという事なのですから。
本人がよしとしても遺族は許せないと思えました。
それでも母の意思は強く咲子の言葉も聞かずにいました。
この作品の見どころは阿波踊りです、地方にいる人は滅多にみる事のない壮大な阿波踊りをしている通りを挟んでの邂逅は自分でなくても感動すると思います。
最後に静かに母が亡くなり献体として提供されるシーンでは知らない内に涙が頬を伝いました。
まとめ
ほぼ主役を演じている松嶋菜々子ですが、どの作品でも全く違う顔を見る事ができるので余裕のある方は有名な作品から順に全部見て制覇するのもいいかもしれません。
明るく綺麗な演技ばかりではなく、シリアスな大人の女を演じている事もありますし多彩な演技ができる松嶋菜々子の奇才っぷりは凄いと思います。
どんな役でも全力で演じているので彼女が出ているものには外れの作品がないと安心して見る事ができると思います。