自分の評価と他人の評価が違う邦画ランキング
映画について感じることは人それぞれです。
万人が一緒の評価という事は絶対あり得ません。
くそ映画と言われていても、自分が良いと思うこともあります。
それぞれのバックボーンもありますし、価値観も違います。
また、好みや性別、趣味も違います。
その中でも、周りの評価と自分の評価がちょっとずれているのではと思う作品をランキングしてみました。
第1位:「こちら葛飾区亀有公園前派出所THE MOVIE~勝どき橋を封鎖せよ!~」

これは自分感覚では名作だと思っています。
香取慎吾の魂の演技が素晴らしい。
この作品にかける熱情を別の作品でやっていたら役者評価が変わっていたのではというくらい評価しています。
たしかに香取慎吾の映画は黒歴史が多く、忍者はっとりくん、西遊記などとんでもないイメージばかりですが、両津勘吉だけは違います。
徹底した役作りで完全に両津勘吉をものにしていたと思います。
脚本でも、笑いと人情のバランスが良くて楽しく見れました。
しかし、この映画が公開された時、最初から漫画ファンバッシングが凄かった事もあり、散々で興業的にもいまいち。
ネットで見ても漫画やアニメファンの怒りがあふれていました。
特に、香取慎吾。
両津勘吉とのキャラクターが違い過ぎるといった部分で拒絶反応が凄かったように思います。
残念です。
うまくいけば、寅さんとまではいかないものの、はだかの大将ぐらいのロングヒットになるのではと思っていましたが。
世間の評価とギャップが大きかったという意味で一位を選びました。
第2位:「デビルマン」

デビルマンはキングオブ糞映画として有名な作品です。
主演の棒演技、矛盾と突っ込みだらけで破たんしたストーリー、肝心の部分は描かれず、どうでもよい部分ばかり描かれている・・とか。
レビューを見ても罵詈雑言ばかり。
しかし、実際に見た自分としてはそこまで、悪くはないんじゃないのではと思っています。
デビルマンは最高です(映画版という意味ではないですが)。
ただし、見るのにはコツが必要です。
自分の場合、たまたまですが、この映画を見る前に、漫画を一気読みして脳内に焼き付けていました。
漫画版デビルマンは強烈で、読み終わっても頭の中が悪魔でいっぱいになるぐらいでした。
その勢いで、デビルマン実写版を見たところ、様々な矛盾やバラバラなストーリーが脳内で見事につながって、一大エンターテインメント作品として完成してしまったのです。
矛盾バラバラなストーリーは強烈イメージが残った脳内で修正され、肝心な部分が描かれていないという事もイメージする余地が出来たという意味でプラスに変換されました。
また、違和感ある演技も逆に悪魔に冒された異常な人間というイメージにはぴったりでした。
世間の人は、見方が分からないだけだと思っています。
そんなこんなで、デビルマンに関してそこまで悪くない映画だと自分は思います。
2位とします。
第3位:「崖の上のポニョ」
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映画公開された当時、ほのぼの映画という評価があったと思います。
子供向けの歌ややわらかいキャラクターなんかのイメージもあって。
しかし、この映画自分の中では全然違います。
めちゃくちゃ怖いホラー映画と思っています。
最初みた段階ではそこまでとは思っていませんでしたが、何か違和感を感じていました。
そして、何回か見るうちに次々怖い部分に気が付いていって。
解釈でここまで違うのかと思うぐらい。
震災の後に再度見直したところ、最後までみれないレベルの怖さ。
それぞれのキャラの名前なども気になったら止まらない。
自分が怖いと感じる感覚と世間の思っていたほのぼの映画の差でランキングにあげさせてもらいました。
ただ、たぶん、気が付いている人もいるという意味で3位にしました。
まとめ
自分とは違う感想のレビューなどを見ていると、自分がおかしいのではと思ってくる時があります。
このランキングで上げた作品などでは、特にその傾向があります。
自分の感覚に自信が無くなってきたり。
しかし、映画は娯楽。
まあ、どのように見ようと楽しければ良いのです。
人のいう事にとらわれず、自分の感想を大事にもっておくのが正解だと思います。