より感動が伝わる50年前以上の洋画ベスト3
50年前以上に公開された洋画には、キャラの濃い俳優や女優が出ている作品が多いんです。
そんな中でも、実際にいた人物を取り上げているものやドキドキするテーマを取り上げている映画があります。
どれも出演者の情熱や気持ちが深く込められているものばかりだから、とても感情移入できるのです。
そんな誰が観ても分かりやすく、楽しめる洋画3つをご紹介します。
第1位:「炎の人ゴッホ」

この炎の人ゴッホは、1950年代に製作された映画なのですが、実話をとてもよく忠実に描いてあるドキュメンタリータッチの映画でした。
一生、独身を貫き、愛する人もいなかったと思いきや、唯一愛した女性がいたことを知りました。
でも、お金がないから、結局は幸せな家庭を持つことができないのも、画家が持つ悩みだなと分かります。
女性を幸せにしたいけどできない苦悩のせいで、どんどんおかしくなっていくような気がしました。
それから、世に名を残すゴーギャンと同棲をしていたという事実に驚きました。
男同士でアパートに暮らすのですが、まるで夫婦のようなんです。
とくにゴッホがなにかにつけてゴーギャンに嫉妬する様は、まるで浮気された妻のようです。
暗くてネガティブな自分と、明るくてポジティブなこの2人だから、やっぱり衝突してしまうんだなと感じます。
でも、ときにはほんとに心から幸せそうに会話をする二人の姿に素敵だなと感じ、友情っていいなと思ったりもします。
ほんとによく細かなところまで描かれていて、ゴッホの絵を売る様子やゴーギャンを憎む様子もリアルに描くこの洋画は、ゴッホの生き様を知りたい人におすすめな作品です。
第2位:「噂の二人」
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噂の二人はオードリー・ヘップバーンが主人公で、その友人にシャーリー・マクレーンが出演している作品です。
この噂の二人からもなんだかドキドキとした雰囲気が伝わりますが、二人が噂でレズビアンでは?と学校中に流されてしまうところが気の毒です。
でも、レズビアンというだけで親が子供をその学校から連れ帰ってしまうなんて、今ではありえないような展開に驚きました。
その孤立してしまった二人だけど、親友なだけにお互いに強い絆で結ばれているところがいいんです。
いくら周りにバッシングをされても見捨てず、相手を何かと気遣ってあげる優しさが感動します。
特にカレンは婚約者から婚約破棄されそうなのに、毅然とした態度をとるあたりが格好いいです。
やっぱり、女同士の友情の方が深いと知れて、こんな友人がいたら幸せだろうなと思うのです。
オードリーの黒いワンピース姿が妙に美しく、モノクロなだけに、よりマーサとカレンの嫉妬心や愛情がヒシヒシと伝わるところが良かったです。
第3位:「黒船」
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黒船は、ハリスが下田の街に降り立つところから始まるのですが、当時の下田の町並みや建物、庶民の服装などを学べて面白いです。
また、文化も言葉も違うハリスが殿様やその家来とどんなコミュニケーションをしたのか、スキンシップをして心を通わせることができたのかを、なかなか分かりやすく描いているのがいいと思いました。
本当のハリスよりも、かなり体格のいいこのハリスを演じる俳優に、どこか親近感がわきます。
唐人お吉に惚れるところまで描かれており、その美しいお吉の美しさに惚れるアメリカ人が妙に可愛く見えるのです。
奥ゆかしい日本女性と頑固な日本男性の姿も現代人から見ればかなり独特な世界観に思えますから、当時のアメリカ人はかなり違和感があったと思います。
殿様が通れば庶民は着物が汚れるのも気にせずに正座するのも、ハリスの目には斬新だったのではないでしょうか。
着物の美や日本独特の文化の魅力もよく描かれていて、とっても充実した映画でした。
まとめ
古い映画には、その当時の社会的な問題や文化なども取り入れているところが面白いんです。
でも、どれも50年以上も前に製作したように思えないほどに映像が綺麗ですし、出演者も今風なのです。
だから、違和感なく、楽しく観れるのです。
なかなかレンタルショップにもあるかな?と思うレアな洋画を観るのもいいものです。
現代と当時のギャップを比べて観ると、ますます面白くなる50年以上前の映画なのです。