戦争を追体験できる洋画ベスト3ランキング

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日本は、第二次世界大戦以降、大きな戦争に巻き込まれることなく、静かなときを過ごして発展してきました。


しかし、世界に目を向ければ、シリアにウクライナ、ISISなど、大きな戦争に繋がりかねない火種がくすぶっています。


実際に戦争に行って体験するのは難しいですが、映画の世界を通して戦争を知ってみてもよいかと思います。





第1位:「ブラックホークダウン」

ブラックホーク・ダウン (字幕版)

2001年アメリカ、監督リドリー・スコット
主演ジョシュ・ハートネット
1993年ソマリアでの捕獲作戦失敗に端を発した戦闘が舞台になっています。


アメリカ兵18名が亡くなられ、73名が負傷しています。


ソマリア側は1000名以上が犠牲になったと言われています。


しかし、なぜこんなにも犠牲が多くなったのか不思議に思っていたのですが、本編ではあまりわかりませんが、ソマリアの民兵が一般市民を押し出すような形をとって地上部隊を足止めしたことが原因と言われています。


それにくわえ、アメリカ軍の動きが、素早く察知されてしまったことも関係したようです。


結局、群集に包囲されるような形でブラックホークは墜落、地上部隊は、群集が迫るなか救出をしなくてはならない過酷な状況に陥っていきます。


映像を観ていると自分もアメリカ軍に参加して銃弾を受けているような錯覚を起こしてしまいます。


これが実際に起こっていた映像だとしたらと思うとゾッとします。





第2位:「ゼロ・ダーク・サーティ」


2012年アメリカ映画、監督キャスリン・ビグロー
主演ジェシカ・チャンステイン
この映画は、9.11の首謀者と言われるビンラディンをCIA捜査官マヤが追い詰めていく様子が描かれています。


公開当時は、ビンラディンを探すために多くの拷問シーンが出てきますが、この拷問シーンの事実性を巡って論争になったのを覚えています。


結局、拷問はなかったという説で落ち着いていますが、実際のところわからないということで、当事者達しか知り得ないのだと思います。


様々な方法が駆使され、ビンラディンは発見後に殺害されますが、これで何が変わるのか、亡くなった人が報われるのかは疑問のままです。


その思いは、ラストのマヤの無言の姿に込められています。


パイロットに「どこに行きますか?」と聞かれて、マヤは何も答えないまま終わります。


それは、ビンラディンが殺害されても、これからもテロはなくならないし、また9.11で亡くなった人が戻るわけでもないという気持ちが見えるようで辛いシーンとなっています。

第3位:「アメリカン・スナイパー」


2014年アメリカ映画、監督クリント・イーストウッド
主演ブラッドリー・クーパー
クリス・カイルという狙撃主の自伝を映像化したものです。


イラク戦争で多くの仲間を救ったとされる英雄であり、敵からは懸賞金をかけられ、他の軍人よりも命を狙われ続けます。


それでも彼は、2003年~2009年までに4度もイラクに遠征しています。


それは、愛国心と仲間を救いたいという強い思いが彼を動かしている様子が描かれ、そん中でも、危険を乗り越えかならず妻子の元に帰ろうとする強い意思があることを観る人に強く感じさせてくれます。


しかし、アメリカにもどってからのカイルは精神的なダメージからか、普通の生活ができないまま話はラストに向かいます。


エンディングは、実際の映像が使われていて、戦争がどれだけ人を苦しめるものなのかを、カイルがアメリカ国民にうったえたのではないかと思えてしまいます。


しかし、事実ですから仕方ないのですが、とても残念です。

まとめ

どの作品もよくできた映画で楽しめます。


しかし、その一方で、実話が元になっているということを忘れてはいけないと思います。


事実だと思いながら観ると、ちょっと怖くもなりますが、それが戦争について考えるきっかけになるはずです。


実際の戦闘では、もっと辛く悲しい現実があります。


それは今も世界のどこかで起こっているのだと考えてみてほしいと思います。







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