家庭をもったら一人でしんみり味わいたい映画ランキング

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心に残る洋画はたくさんありますが、自分の中で一度ブームが去ってしまった映画はなかなか見返すということはしないものですよね。


最近、結婚し子どもができた私ですが、改めて観てみるとまた違った気持ちで感動した洋画作品を紹介したいと思います。


そういう映画はたくさんあると思いますが、その中でも私の思い入れの強いおすすめヒューマンドラマの作品まとめとなります。





第1位:「ニューシネマパラダイス」

ニュー・シネマ・パラダイス (字幕版)

王道といってしまえばその通りなのですが、とにかく私はこの映画が大好きなんです。


今では一昔前の映画になってしまうのでしょうが、今ではCGとか3Dとかすごいクオリティにまで進歩してしまった映画の歴史とそこに寄り添うように生きてきた人たちへのオマージュ作品ですよね。


一人の人の人生が丁寧に描かれており、どんな人でもどこかの年代で必ず感情移入してしまうことでしょう。


映画好きの少年トトが映写技師と出会い、その仕事を手伝います。


映画館とともに成長したトトの初恋、失恋、そして大人になり映画監督として成功した後の心情を、本当に丁寧に描いているのです。


どのシーンも印象深いものですが、私が最初に観たときに最も好きだと感じたシーンは、トトが美しい女性に恋をして猛アプローチをするのですが、何日も女性の窓の外に立ち、彼女が振り向いてくれるのを待つシーンです。


一歩間違えばストーカーなのかもしれませんが、そこまでの熱情と切なさがこのシーンからは伝わってきます。


なんてロマンチックだろうと思いました。


ニューシネマパラダイスは、登場人物の人生が映画の中に詰まっているから魅力的なんだと思います。


家庭を持ち、子どもも生まれてから再び見ると、映写技師でトトの師でもあるアルフレードの気持ちが親目線から見られるようになり感慨深いものがありました。


様々な人間模様を織り交ぜながらストーリーは進行し、ラストシーンで温かい涙が溢れます。


人に生まれてきてよかったな、と思える、そんな映画でおすすめです。





第2位:「私の中のあなた」

私の中のあなた (字幕版)

11歳の少女が、『私は白血病の姉を救うために、ドナーとして生まれてきた。

』と、両親に訴訟を起こす―という衝撃シーンから幕が上がります。


一体どんなドロドロ劇か、と思いきや、闘病の姉をそれぞれの立場から懸命に支えていく家族の心温まる物語です。


どうして人は生まれてきたのかという、答えのない問題を一生懸命考える機会をくれる映画なので是非子どもが大きくなってから一緒に観たいです。


でも、ちょっとお年頃の男女の恋愛シーン(この場面もとても重要です)がありますので、子どもが小さいうちはちょっと難しいかな。


白血病のお姉ちゃんが命燃え尽きるまで懸命に生きていく様子が、本当に切なくて、涙もろい私なんかは、何度泣いたかわかりません。


そして、物語の中で重要な役である妹がまたしっかりしています。


お姉ちゃんを支えるのは決して両親だけの力ではない。


その両親を妹や兄が支えているんです。


結末は、皆さんの想像できるものかもしれませんが、そこに至るまでに家族それぞれの考えや選択が切実に描かれていて共感の持てる映画だと思います。


私個人的には、お姉ちゃんの彼氏で登場する男の子がとてもイケメンで素敵なので、それだけでも観てほしいですね。

第3位:「灼熱の魂」

灼熱の魂 (字幕版)

タイトルからして、何やら凄そうな映画ですが、内容は「灼熱」を超える衝撃作だと思います。


私が一位、二位に選んだ映画のように、何度も見返したいか…というと、正直痛みを伴う内容なので何回も見るにはエネルギーの消耗が半端ない映画だと思います。


テーマは、「深い憎しみの連鎖と母親という生き物の偉大さ」です。


中東で起きている無情な現実が舞台になっており、正直目を背けたくなるシーンがたくさんあります。


戦争の無惨さも感じますし、深い憎悪は最後にはどこに行くのだろう―というのを、呆然と考えてしまいます。


映画を見終わった後は、その衝撃にしばらく身動きできない。


それくらい熱量がすごいんです。


謎が多いのですが、最後まで見ると点と点が線になる。


ミステリーとしても素晴らしい作品だと思います。


これは、内容的に家族で観るには辛過ぎます。


初めて見たのは独身のときでしたので、久々に母となった今、もう一度観たい作品です。


母親の立場として、深く味わうことができると思います。

まとめ

三作品ともに、名作であり作品として優れているということは間違いありません。


他にも、人生の中で一度は観た方がよい!というおすすめ作品はありますが、今回おすすめした作品は、血の繋がりや人の繋がり、家族というものを描いており、その点でとても考えさせられるのです。


決して軽くはない、熱量の大きい映画ですので、どうぞ一人でゆっくり、しんみり味わってみてください。