ふざけた部分がありながらも人生論を説いてくれるアニメベスト3

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アニメといっても、ただただおちゃらけで終わってしまうアニメもありますが、おふざけがありながらも人としてどうあるべきかというのを教えてくれるアニメは多数あります。


原作が漫画であれば、その作者が考える世界観は崩してはいけなくて、読者を裏切ってはいけないという制約はついてきます。


しかし、名作をきちんと理解している監督さんであれば、その世界観を壊さずにその作品に潜む品性論を引っ張ってきてくれる作品もあります。


では、個人的にいいと思う作品を紹介します。





第1位:「坂本ですが?」

坂本ですが?【TBSオンデマンド】

本当は1位にしたい作品はありますが、原作自体も短編で終わり、アニメ自体も12話で終わるという、独特の世界観のある「坂本君」であるながらも、原作もアニメもあっという間に終わった作品として、大変インパクトの強い作品で、選ばせて頂きました。


彼の持ち味というか信条としているのは、「COOL COOLER COOLEST」という、あくまでもクールにバケツを持って立たされたり、クールに黒板落としのいたずらを、クールに受け止めたり、先生の意地悪にもクールに対応するという、あくまでもクールというのが、今までにないキャラで、しかも、声優さんが私が大好きな緑川光さんだったので、感動ものでした。


漫画ではなかなかピンと来なかったのが、緑川さんの声で「坂本君」を演じてくれたので、余計に坂本君のクールさが増して、声優陣の人選はとてもよかった作品です。


本当はもっと続けて欲しい作品ではありましたが、あれは、あくまでもクールにさりげなく去る事が、その作品を盛り上げたのだと思います。


そして、坂本君はクールでありながらも、実は心の優しい青年で、困っているヤンキーのハヤブサ先輩を助けたり、友達を助けたあげたりと、なかなか優しい面を持っていて、悪はクールでもって正すという姿に今までにはない魅力を感じました。





第2位:「鋼の錬金術師」

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1番に持ってきたい作品でもありましたが、「坂本ですが?」がインパクトが強すぎて、ランクが下がってしまいました。


亡くなったお母さんをもう一度生き返らせる為に、
「人体錬成」をしてしまい、真理の扉を開けたことで、手合わせ錬成ができるようになるという発想は、すごいと感じた作品です。


錬金術って本当にあるのかと、うちの娘が本当に手袋を買ってきて、「焔の錬金術」が出来るかと実験して失敗はしているのですが、「人体錬成」すなわち死んだ人を生き返らせることは絶対無理だということを、しっかりと教えてくれたものであり、そして、ホムンクルスの親玉である「お父様」の陰謀がいかに愚かだというのを、エドワード兄弟が見事にひっくり返したこと、そして、父親であるホーエンハイムと結局は死ぬ間際に「おやじ!」と認めたというのは、すかっとしました。


ホーエンハイムが、なぜ家を出て孤独な旅に出たというのが、なかなかわからずかなり後半でないとわからなかったので、一度アニメ化になった時には、そのエピソードが間に合わず、変な形で終わったのですが、再トライできちんと最終話までたどり着いて、納得のいく終わり方で行ってくれたし、1回目の声優さんをそのまま起用したというのは、評価すべき作品です。

第3位:「銀魂」

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アニメと漫画の速度が間に合わず、只今アニメは休止中で、原作はシリアスモードになりすぎて、ファンが残念がっているのですが、ドラゴンボールのように迂回ルートを取らず、ストックがなくなったら、潔くアニメを休止するというのが、ある意味、作者の空知先生の考えが反映されていて面白いです。


アニメではさすがに放送するのは危険と思うエピソードも含まれていますが、アニメにしてこそ面白い話もあるので、ずーっと見続けてしまいます。


しかも、アニメ側の話の中で、ストックがいつかなくなった時の話を思い切って話しておくというのが、潔くて憎めないです。


ふざけたエピソードや、某アニメネタをパクリまくるというのはありますが、絶対その元ネタのアニメに敬意を表しているところがありますから、
「ふざけるなー」ということはありません。


そして、この作品のいいところは、ふざけたネタがありながらも、シリアスモード作品があって、銀さんは決して昼行燈ではなく、
悲しい過去を背負っていきているということをところどころに入れているというのが、いいところです。


悲しい過去ばかりみせられても、銀さんの魅力は生きてこないと思います。


それより、銀さんを演じる「杉田智和さん」の演技がやっぱりいいから、銀さんの魅力が引き立つのであって、
他の人がやったら、多分すぐに打ち切られていたと思います。


ちなみに、私のお気に入りのエピソードは「紅桜篇」「お通ちゃんファンクラブ争奪戦」です。


特に「紅桜篇」は武士道について強調されている部分がありますし、物語でも武士道については出てくるのですが、
この話の中では特に武士らしさというのが協調されています。

まとめ

いかがでしょうか?かなりメジャーなアニメ作品が2位と3位に着地していますが、私の中では、「坂本ですが?」がすごく気に入って、今までに見たことのないキャラですので、1位のアニメ作品とさせて頂きました。


面白い作品なのに、短期間で終わるとは想像していなかったので、非常に残念です。


しかしながら、この原作者さんはかなり面白い発想の持ち主の方と見受けられましたので、また面白い作品が出てくることでしょう。


他の作品も、人生論や武士道についてつよく描いています。


それを見てくと、アニメでもやっぱり名作は再放送や休止になっても何度ももどってきます。


まだまだ面白いアニメはあるので、どんどん発掘していきます。







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