女子たちが活躍する青春邦画ベスト3
落ち込んだときや気分を変えたいときには青春映画が観たくなります。
ストーリーが分かりやすくて観たあとに明るく前向きな気分にさせてくれる。
そんな青春映画が大好きです!
ハッピーエンド、ケンカしてもだいたい仲直りする、練習したら急に上達する。
もう最高です!
ご都合主義なんて言葉は置いといて、今回はそんな青春映画の中から「女子たちが活躍する青春邦画ベスト3」をご紹介したいと思います。
第1位:「シムソンズ」
北海道のなにもない田舎町で平凡な日々を送っていた女子高生の伊藤和子(加藤ローサ)が、カーリングと出会い成長していく物語。
作品のテンポがよく、主演の加藤ローサさんの「少し抜けてる主人公」がとてもよくハマっています。
全体的に明るい雰囲気なので誰と観ても楽しめる作品です。
友情、恋、努力、スポーツ、ベタな青春映画のすべてが詰まっていると言っても過言ではありません!
それでいて軽くならないのは、この作品が実在のチームを元にしているということと、氷の上でブラシをこする彼女たちのひたむきな姿からだと思います。
そしてもうひとつこの作品に欠かせないのがコーチ役の大泉洋さん。
北海道が舞台の作品だからでしょうか?
脇役というにはもったいないぐらいの存在感です。
個人的にこの作品の面白さは彼の存在のおかげだと思います。
カーリングのルールがよく分からないという方でも劇中でルールについて分かりやすく説明されているので十分に楽しめます。
冬の映画なので寒い日に観るのがおすすめです。
第2位:「幕が上がる」
とある高校の弱小演劇部。
新学期が始まり、半ば押しつけられるように部長に就任した高橋さおり(百田夏菜子)のもとに、かつて「学生演劇の女王」と呼ばれた新任教師の吉岡美佐子(黒木華)が赴任してくる。
普通の高校生が普通のまま葛藤し、成長していく物語。
アイドルグループ「ももいろクローバーZ」による初主演映画です。
そこら辺のアイドル映画だと思ってあなどるなかれ、主演のももいろクローバーZと本広監督はこの作品で第40回報知映画賞の特別賞を受賞しています。
主役の5人の演技は素直でみずみずしく、学生時代の漠然とした不安や希望、心の葛藤について丁寧に描いている作品だと思います。
特に物語後半で百田夏菜子演じる部長の高橋さおりが、部員を集めて語りかけるシーンは、その表情含めて見どころのひとつです。
新任教師役の黒木華さんの演技も圧巻で、設定上だけでなく現実の上でも役者として先輩の黒木華が、ももいろクローバーZの5人にお手本を示しているように見えました。
体育会系とはまた違った文化部の青春が伝わってくる作品です。
第3位:「リンダ リンダ リンダ」
高校の文化祭を前に分裂した軽音楽部のバンド。
新しいボーカルを探していると、たまたま現れたのは韓国からの留学生だった。
高校生活最後の文化祭を描いた作品。
ギターの立花恵役を香椎由宇。
ドラムの山田響子役を前田亜季。
ベースの白河望役をBase Ball Bareの関根史織。
ボーカルのソン役をぺ・ドゥナが演じています。
設定だけ見ると文化祭でバンドをやるという超王道なド青春ムービーですが、登場人物同士の会話や空気感がとてもリアルで、本物の学園生活をのぞいているかのようです。
何気ない校舎や俯瞰でとらえる主人公のカットが、1秒1秒、確実に過ぎ去っていく青春時代の大切さを思い起こさせてくれます。
留学生のソンも不思議な魅力を放っていて、カタコトの日本語をしゃべりながら、他のメンバーと少しずつ距離が縮まっていき、だんだんと打ち解けていく姿が印象的でした。
そしてタイトルにもなっている「リンダ リンダ リンダ」。
女子高生の歌うブルーハーツは熱い!
そしてずるい!
文化祭という青春の1ページをそのまま真空パックしたような作品です。
まとめ
「女子たちががんばる青春邦画」3作品をご紹介いたしました。
人にはだれしも青春時代があって映画を観ているあいだはあの頃に戻れる。
日常を忘れてノスタルジーに浸れるところも青春映画の素晴らしいところだと思います。
ネタバレしないように曖昧な表現になってしまいましたが、興味のある方はぜひ実際に観てみてください。
キラキラ輝く主人公たちの笑顔に癒されるはずです!