TVドラマからの続編邦画ベスト3ランキング刑事編
TVドラマの人気から映画にまでなった作品の刑事ものでまとめました。
映画になっているので流石にスケールは大きくなっています。
それが映画の醍醐味です。
洋画ほどではありませんが邦画には邦画のよさがあります。
爆発しなくても銃撃戦がなくても満足できる範囲でスケールを最大にまで持ってくるのは邦画だからできる事。
数ある刑事ものの中から印象に残っている3作品をランキングしました。
第1位:「アンフェアthe movei」
アンフェアはTV終了後から何度か映画化されました。
その中から一番おすすめするのは矢張り最初のthe moveiです。
篠原涼子がとにかく格好いいこの作品はTV時代からの根強いファンがいると思います。
TV版の終わり方が微妙でどうなったのか、と思っていたところに映画化されたのでファンはこそっで映画館に足を運んだと思います。
出てくるキャラも増えて人間関係も複雑になって、騙し合いをして仲間を疑っての繰り返し。
あんなにも周囲に間者がいる状態で子供を護っていかなければいけないなんて設定もあまりないと思いつつ、確実に信じられる仲間もいて、だからこそ面白い。
アンフェアは確かに刑事ものだけど人間関係を深く描いている、難しい映画だと思います。
だからこそ長く続いてそれでいて見ている人を飽きさせない魅力があるのだと思います。
多彩な登場人物と頭脳戦、その二つがファンを作りまた続きをと望む。
そういう意味では刑事ものを扱った作品としては最高潮の域に達していると思います。
この作品も最後がまだ何かを含んでいる感じでまた続いたので永遠に終わる事のない作品なのかもしれません。
第2位:「麒麟の翼~劇場版新参者」
東野圭吾の書き下ろしを映画化した作品という事で、彼のファンも楽しみに映画館に足を運んだと思います。
TV版も複雑な人間関係を孕んでいましたが劇場版は逆に分かりやすかったと思います。
最初に麒麟像の下で殺された男がキーとなって話が展開していく。
その始まり方にすぐに気持ちが惹き込まれてすぐに阿部寛演じる加賀恭一郎の不可思議な世界の虜になります。
高校生がプールで起こした事件が二件も起こり、その一件が深く最初の事件に絡んでいて。
あぁ高校生ならこんな感じになるだろうなと思いました。
そういう感情が組み込まれているから映画は面白いのです。
今回のお話しで印象に強く残ったのは折り鶴です。
和紙で折られた同じ色の綺麗な千羽鶴、それが映画の中でずっと強い印象を放っていました。
それと『キリンノツバサ』というHP、そして植物状態になった男の子、かつての部活仲間、とバラバラだと思っていた糸が絡み合ってやがて一本の糸となっていく。
それを見せ付けられたように感じました。
一回見ただけでは少し難しいので二度、三度と見て真相も人間関係もハッキリ分かるようにしたいと思える作品です。
第3位:「相棒Ⅲ巨大密室!!特命係絶海の孤島へ」
相棒も長く続くシリーズで主役の右京の相棒も変わって、そのたびに映画が作られました。
その中でも気に入っているのは3人目の愛慕である甲斐亨(カイト)の出ている作品です。
登場するキャラも多くて、知り合いみたいだけど誰だっけ、と思いながら見ていましたが内容的に凄く格好良かったです。
切欠は2人目の相棒である神戸尊がいて彼からの情報で絶海の孤島へ行った右京とカイトが見付ける矛盾点。
そこから調べていくようになり、事故ではなく事件だったのだと知った右京は邪魔されようとも真相を確かめるために調べていく。
そのため、強制的に東京に連れ戻されますがそれでも右京は諦めない。
そんなところはらしいのですが思い込むと猪のように猪突猛進な右京に付き合うカイトも特命係に染まっていて、捜査一課の伊丹たちも結局は右京に付き合って動いてくれるのだから右京は凄い人なんだと思います。
最も、仲間にこんな人がいたら迷惑ですが離れた場所から見ている分には楽しいので映画としては傑作です。
犯人を追い詰めていく右京の厭らしい言い回しも相棒のお約束で、それが見たくて映画館に足を運ぶ人もいるでしょう。
相棒は右京の回りから固めていく追い詰めが楽しいのですから。
まとめ
すべての映画は楽しいですが、TVを見ていて映画も見たくなるような作品はそこまで多くないと思います。
あくまでTV版の延長戦という考えがあるからです。
でも上げた3作品は映画単体としても十分に面白く、そして映画を見た後に原作、というか小説化しているものを読んで真相を活字で確かめたくなるような複雑な心理を描いた作品ばかりです。
難しいけど心地いい難しさを孕んでいるこの3作品は刑事ものの作品として自信をもっておすすめできます。