凶暴な純愛とスタイリッシュ&バイオレンスな洋画ランキング
それはリュック・ベッソンが描く凶暴で過激な純愛とスタイリッシュ&バイオレンスな映画。
彼が選んだ主人公は「殺し屋」や「暗殺者」など、一般人が普段近づくことの無い世界を舞台にしています。
この彼らの「職業」によって現実感のある映像にどこか非現実の空気を感じられるのです。
リュック・ベッソンがその映像スタイルを見事に表現した映画を3作品ご紹介します。
第1位:「レオン」

ジャン・レノ演じる主人公のレオンは街の掃除屋。
これは殺しをメインとして街の掃除を行っている者です。
ゲイリー・オールドマン演じる麻薬取締官のスタンフィールドによって家族を殺されたマチルダはレオンと出会い掃除の技術を学ぶことになっていきます。
一方マチルダと出会って一緒に暮らすようになりレオンは忘れていた、いえ忘れようとしていた愛を思い出すのです。
殺し屋と家族を殺された者、親子のように年の離れた二人の間に生まれた愛は凶暴な純愛なのでしょうか、この愛はマチルダの復讐を完了させることで幕を閉じます。
リュック・ベッソンオリジナルのストーリーにのったスタイリッシュなアクションシーンは見物で、物語と共に様々なシーンが展開していくのです。
俯瞰で撮られた映像もエリック・セラの曲と相まって美しく情感に溢れた作品となっています。
もしかしたら二人のこの凶暴な愛には別の結末もあったかもしれない。
そんなことを感じさせてくれる映画です。
第2位:「ニキータ」

舞台はフランスのパリ。
アンヌ・パリロー演じるニキータは警察官殺しの罪で終身刑になるところでした。
しかしニキータの才能を見込んだチャッキー・カリョ演じる秘密警察のボブによって様々な訓練の末に暗殺者に仕立てられていきます。
一人で仕事ができるようになったニキータは街でジャン=ユーグ・アングラードが演じるマルコと出会い恋に落ちます。
しかし、ニキータはどこかでボブのことも想っていたのかもしれません。
暗殺者を続けることに苦悩したニキータにマルコは暗殺稼業から手を引くようにすすめます。
マルコはニキータの裏の仕事を知っていたのです。
マルコに知られたことでニキータは行方をくらませて3人のこの過激な純愛ともいえる愛に幕が下ろされました。
本作ニキータは先行した「サブウェイ」と「グランブルー」が高評価を得ていたこともありヒットしました。
リュック・ベッソン曰くこのニキータが転換点になったようでレオンではハリウッドに進出しています。
第3位:「アンジェラ」

映画の冒頭でいきなり殴られるシーンから始まり、次はエッフェル塔から吊るされる男。
これがジャメル・ドゥブーズ演じる主人公のアンドレで、マフィアをはじめ方々に借金をしたため返済を迫られてこのような目に合っているのです。
結局は金を返す当てなどなくセーヌ川に架かる橋の欄干から飛び降りようとします。
しかしここでリー・ラスムッセン演じるアンジェラが先に飛び降りてしまいました。
アンドレがアンジェラを助けるところからストーリーが展開していきます。
アンジェラは取り立てに来たチンピラ3人を一撃で倒したり、大金を用意したりとアンドレを助けてくれるのです。
しかしアンジェラはいったい何者なのでしょうか。
モノクロームのパリの街が幻想的な雰囲気を盛り上げてくれる映像で、リュック・ベッソンならではの演出がされている作品です。
新作としてモノクロ映画を鑑賞できるのは新鮮な感覚で、映画の世界をより純粋に感じることができるでしょう。
ストーリーもオリジナリティに溢れたもので、アンジェラの秘密とともに魅力的な作品に仕上がっています。
まとめ
リュック・ベッソンが監督を務める映画をランキングで3作品ご紹介しました。
様々な映画の監督やプロデュースを行って高く評価されているリュック・ベッソンの初期の作品が中心となっています。
「グランブルー」をはじめ魅力的な作品が多いのですが、その中からあえてこの3作品を選びました。
凶暴な純愛など派手なコピーが付いた作品もありますが、3作ともどこかに悲しさを漂わせる映画です。