長編なのに長さを感じさせない韓国ドラマベスト3
日本のドラマに比べ1話あたりの時間が長い韓国ドラマですが、話数も中には40話以上にもなるものもあります。
長編ドラマのいいところは、多くの登場人物を一人ひとり丁寧に描くことができて、話に深みが出るところにあると思います。
長いのに飽きずに見られて、最終回を迎えるときにはまだ話が続いてほしいと思ったドラマをご紹介します。
第1位:「愛の群像」
ペ・ヨンジュン主演の作品ということでご覧になった方も多いかもしれませんが、素敵なヨン様のイメージとはちょっと違う貧乏学生の話ということで拒否反応を示す方もいたようです。
私は韓国語を学びはじめて少したった頃、スランプに陥って「もう勉強はしたくない!」と思ったときがありました。
そのとき、見始めたのがこのドラマです。
なぜか引き込まれ、次から次にDVDをレンタルしてきたのをよく覚えています。
このドラマの魅力はといえば、韓国ならではの家族関係や人間関係がよく表れているところだと思います。
隣国とはいえ別の国、別の文化をもっていますよね。
韓国について知らないことばかりの時期だったので、このドラマを見ることでちょっとした習慣の違いをいくつも発見して楽しんでいました。
また突っ込みどころも満載で、ヨン様演じる大学生が貧乏なのに裕福なふりをするのですが、いくらなんでも周りの人もそれに気づくだろう、なぜ気づかない?と思うような稚拙なだまし方をしていました。
有名な脚本家ノ・ヒギョンの作品ですが、全体的に暗く憂鬱な感じのドラマです。
でもなぜか心を打つものがあり、ラストでは大泣きしてしまいました。
このドラマで気分転換ができたのか、中断していた韓国語の勉強も再開できた、思い出の作品なので1位です。
第2位:「伝説の魔女」
2014年~2015年にかけ放送された全40話のドラマです。
見終わったときに「まだまだ見たい!もっと続けばいいのに」と思うほど面白かったです。
まるで自分もドラマの中の世界で生活しているような気分になるほど、アットホームなドラマでした。
パン屋さんをテーマにもってきたのもよかったです。
サンドイッチの屋台から始まって、営業妨害されたり店をオープンさせ繁盛させる様子も面白かったです。
ヒロインは一応、ハン・ジヘ演じるスインなのですが、実はスインにはあまり感情移入できず魅力も感じられませんでした。
こんなにヒロインに共感できないドラマも珍しいなと思ったくらいです。
そのかわり、刑務所の同期だった女性たちをはじめ、登場する女性たち全員が主人公だとも言えるほどよく描かれています。
それぞれに色々な過去と人間関係があって、それを丁寧に描けたのは長編だったからでしょう。
スインの新しい恋の相手、ウソクを演じたハ・ソクチンはこのドラマで初めて見たのですが魅力的な俳優さんでした!
また良いドラマで見たいです。
第3位:「人魚姫」
2002年から1年にわたって月曜~金曜の夜に毎日放送された247部作のドラマです。
このドラマのヒロインも共感はできませんでした。
なのになぜ最後まで見られたのかいうと、ストーリー展開と俳優たちの演技がよかったからです。
ヒロインは自分と母を捨てた父を見返したい、復讐したいという思いから周到に準備し行動します。
本当に一生懸命、策をめぐらせてその作戦を成功させようとするのですが、その頑張りぶりに感心しながら見ていました。
また、主要な登場人物ではないのですがブティック経営の女性の一家がコミカルで面白いです。
一番印象に残っているのは、その家の息子が思いを寄せるヒロインのアリヨンと会ったときにパッピンスを食べすぎてお腹を壊し、トイレを探し歩いてもどこのトイレにも入れない…というシーンです。
本当によくここまで面白くできるなと思うくらい、涙が出るほど笑えるシーンでした。
アリヨンにだまされる新聞記者役のキム・ソンミンはこのドラマが俳優デビュー作だったそうなのですが、そうとは思えないくらい落ち着いた演技でした。
毎晩、家族と夕食を食べながら、あれこれとツッコミを入れつつ見た思い出のドラマです。
まとめ
日本の大河ドラマ並み、それ以上に長いのにそれを感じさせない魅力のあるドラマをご紹介しました。
1話だけを見て、どうもついていけないと視聴をやめるドラマがある一方で、40話以上も楽しく見続けられるドラマがあるのは不思議ですね。
韓国ドラマは「時間泥棒」だといいます。
どうせ見るなら時間をとられてもかまわないと思うくらい夢中になれるドラマに出会いたいですね。