禁煙グッズとしての電子タバコはお役立ち、でも使用制限もしっかりと守って
喫煙者は肩身の狭い世の中になってきました。
タバコ代も馬鹿にならないし、ここらで何とか禁煙をと決意される人も増えてきています。
しかしこの禁煙、結構きついのも事実です。
なのでいきなり止めて、というのは気持ち的にもストレスが溜まるので避けたいところです。
その一助として利用できるのが、電子タバコですね。
極端なニコチン中毒でない限り、禁煙に役立つこと請け合いです。
筆者の体験も交えて、お話していきましょう。
目次
禁煙は簡単だ自分は何度もしている
といった世界的著名人がいるそうですが、何度も禁煙しているというのは、要は何度も失敗しているという皮肉な言葉です。
でもこの言葉、事実として味わっている人も多いはずです。
なんとか禁煙したものの、飲みに行ってついすすめられるままに吸ってしまった人もいます。
食事後につい一服と、今までのようにタバコに手が伸びてしまった人もいます。
ニコチン中毒になっている人の場合は、その禁煙症状を脱するのが最も辛いはずです。
そしてそれを乗り越えても、今度は手元に何もないという寂しさが襲ってきます。
手持ち無沙汰、というものですね。
何ともタバコというのは、罪なものではあります。
タバコは動くアクセサリーとか今日も元気だタバコが美味いとか
昭和生まれの人ならこんなキャッチフレーズを見たことがあるはずです。
当時は大人なら、タバコを吸って当たり前の世の中でした。
逆を言えば、煙草を吸うというのは大人の証拠、のような風潮でしたね。
官民揃って、喫煙を推奨していたような時代でした。
駅のホームにも吸い殻入れが設置されていましたし、どんな休憩所にも灰皿があって当たり前でした。
飛行機だって、喫煙席のほうが多くあった時代でした。
それからわずか数十年で、喫煙は悪という世の中になるとは誰も思わなかったでしょう。
いくつも禁煙アイテムは開発されました
そんな当時でも、やはり禁煙を志す人というのはいたものです。
当時流行したのが、一見タバコの形をした禁煙グッズでした。
キャップを取って吸うと、ミントの味などがして口寂しさを紛らわしてくれたものです。
筆者も喫煙していた頃、それでも飛行機が禁煙席のみのなった頃、このグッズにおせわになりました。
まあ筆者の場合かなりのニコチン中毒だったので、気休め程度に使っていたのですが、無いよりはマシでしたね。
そしてこのベーシックな禁煙グッズが、進化発展して電子タバコと姿を変え現在流通しているのです。
電子タバコという新しい形のタバコはタバコではない?
電子タバコと一言で言っていますし、全部ごっちゃにしている感はありますが、実は大きく分けて2種類あるのです。
加熱式タバコこれは本物のタバコです
こちらも電子タバコと言われますが、厳密な意味では電子タバコではなく正真正銘のタバコです。
ただ紙巻タバコと違って、煙草の葉を熱して蒸気を発生させて吸い込むというシステムなので、紙巻きや葉巻のような匂いや煙は殆どありません。
タバコは吸いたいしニコチンは必要だけど、でも周囲に迷惑をかけたくないという人には、おすすめの品です。
ただしいくら匂いも煙も殆どないと言っても、しっかりとタバコですので、当人の健康には問題があるかも知れません。
その点忘れずに、いて欲しいものです。
VAPEと呼ばれる電子タバコ
こちらの場合はアロマ機器と言ってもいいかも知れません。
もしくは第三者への健康被害のない嗜好品、ですかね。
香りのついたリキッドを蒸気にして吸い込むという、昭和の禁煙グッズを発展進化させたような品です。
口さみしいという点も解決できますし、煙を吸って吐く感覚を味わいたいと言う人にも、使い勝手のいい製品です。
一見煙に見えるのは蒸気ですので、周囲に副流煙をという問題もありません。
日本で現在作られて販売されているリキッドは、ニコチンは含んでいませんので完全に嗜好品です。
ただ海外からの輸入品にはニコチンが含有されたものもありますので、禁煙中の人は注意してください。
せっかくの禁煙が、無駄になってしまいます。
ちょっと筆者の禁煙体験を
ここでちょっと筆者の禁煙体験をお話してみます。
喫煙歴は数十年に及んだのですが、ある時体調不良によって大変に煙草を不味く感じてしまったのです。
丁度タバコの値上がりもあった時期でしたので、不味く感じるものをお金を出して吸っても仕方ない、と禁煙を実施しました。
本当にこの時のタバコは不味かったですね。
習慣で火をつけてしまうのですが、一口吸うと不味さに気持ち悪くなりすぐ火を消してしまうという状態でした。
それでも習慣とは恐ろしいもので、また火を付けての繰り返しをしたのです。
加えてニコチン切れの禁断症状もありました。
手元に昭和の生き残りの禁煙グッズがあったので、それをくわえてしのいだこともあります。
しかしその後何が辛いと言って、煙を吸って吐き出すという行為が恋しかったのと、手持ち無沙汰なのが本当にきつかったですね。
今になって思えば、あの時に電子タバコがあればもっと楽に過ごせたのに、という恨めしさです。
正直禁煙グッズとして電子タバコは、ニコチン中毒には効き目はありませんが、それを越した先の2大トラブルには大きく貢献してくれるということです。
電子タバコはそれでもタバコ扱いです
さてこのように禁煙にもお役立ちで、害もなさそうな電子タバコですが、それでも現在はタバコ扱いですので使用するには注意も必要です。
健康被害はないと言うことですが
ニコチンも含有していないリキッドで、そういった意味での健康被害はないはずです。
勿論出てくる蒸気にも、ニコチンは含まれません。
しかしリキッドに含まれる香料などが、人によってはアレルギー物質を含んでいることも、無いことではありません。
そういった意味からも、決められた場所以外での使用はまだ認められていません。
喫煙所での使用が望ましいので、その点ご注意ください。
煙と言うか蒸気はかなり出ます
一見煙に見える蒸気は、かなりの量が出ます。
普通の紙巻きタバコよりも多い量の煙に見えますね。
その点でもやはり、通常の場所での使用はしないほうがおすすめです。
見た目煙ですので、知らない人にとっては結構怖いものです。
紙巻きのように直接の火はついていないものの、それでも煙イコール火という図式は浮かびます。
混み合った場所などでの使用は、止めておきたいものです。
禁煙しようと思って使い始めたのに
禁煙の決意に至る気持ちは人様々です。
でもその多くの人が、タバコの臭いが駄目になった、煙が気持ち悪くなったなどです。
そのために電子タバコを使用し始めたら、やはり喫煙所にいけと言われたというのは、ちょっと理不尽な気もしますね。
またせっかくタバコの臭いと縁が切れたのに、喫煙所でまた匂いが染み付いてしまったなどということもあります。
これは完全に筆者のおすすめなのですが、電子タバコの使用は出来れば自宅でが望ましいです。
外出先やコーヒーショップなどで一服したいと思う気持ちもわかります。
しかしリラックスして使用ができないならば、それは使用するだけ無駄というものです。
元々喫煙自体、ちょっと一服という言葉通り、気持ちを休めるためのものでした。
それの代替品である電子タバコも同じことです。
ひと目を気にしつつ使用するよりも、自宅で思い切りリラックスというのはいかがですか。
まとめ
禁煙グッズとして本当におすすめできるのが、電子タバコです。
しかしまだまだ使用制限はありますし、そうそう自由に使用はできません。
上手に使用できればこの後の禁煙をスムースにすることも出来ますので、自分に合わせた使用法を作り上げてください。
筆者は家でのリラックスタイムに使用しています。
外部では使用しない程度ですが、家での気持ちの切り替えなどに大変に有効だと申し上げておきたいですね。