電子タバコのVAPEを深く楽しむときにチェックしておきたいMODの世界
VAPE系の電子タバコは非常に自由な市場です。
リキッドの種類が多種多様なのはもちろん、本体にも色々な種類のものがあります。
そして本体の種類によって性能や性質は全くことなるのです。
今回はそんなVAPE系電子タバコの心臓部ともいえるMODについてみていきます。
まずは種類と仕組みを確認し、それから実際の商品をいくつかチェックしてみましょう。
目次
VAPEにおける「MOD」は加熱機構のこと
そもそもMODとはなにかというと、英単語の「Modification(部分的な改造)」のことを指します。
しばしばPCゲームの世界で使われてきた言葉で、その場合は「ゲームの部分的な改造プログラム」として使われてきました。
海外のPCゲームではMOD文化が盛んで、プレイヤー自身がゲームのMODを作り多数のプレイヤーで楽しむということも良くあります。
ちなみに世界的に大ヒットしているPCゲームの「PUBG」も元々は別のゲームのMODでしたし、名作FPS「Half-Life2」のMODから派生した作品も多く誕生している形です。
ともかくMODにはそういった「部分的な改造」という意味があります。
では電子タバコのVAPEの世界においてMODはどういった意味をもつのかというと、これは「VAPEの加熱機構」を指しているのです。
「部分的な改造」の対象が「加熱機構」となっているのでしょう。
より正確に言うなら「バッテリーの保持部分や本体のグリップ部分も含んだ加熱機構」ということができます。
簡単に言うなら「本体の一番大きな部分」もしくは「本体部分」です。
そしてこのMODなのですが、海外のものも含めると途方も無い数のバリエーションがあります。
洗練されたデザインのものからジョークグッズ風のもの、実用性を重視したものから調整に特化したものなど数を数え上げればキリがありません。
それほど充実している状況なのです。
ただ日本語に対応した製品が多いかというとそうでもありません。
MOD単体を手に入れる場合、海外の販売サイトを利用しないのであればそこまでバリエーションは広くないといえます。
それでも次第にその数は増していますし、VAPEに特化したお店では色々なものを眺めることができるでしょう。
それからMODを運用する前には基本的なMODの種類を把握しておく必要があります。
この部分さえ分かっていれば自分に合ったものを選べるようになるはずです。
MODの主な種類
MODの種類も複雑化している状況なのですが、大きく2つに分けることができます。
1つは「メカニカルMOD」でもう1つは「テクニカルMOD」です。
メカニカルMODはとてもシンプルな構造をしていて、電子制御されていません。
単純にリキッドを加熱してくれるだけでICによる調節などは基本的に行われないのです。
いわばただコイルを電気的に熱しているだけの機構をもっています。
対してテクニカルMODはばっちり電子制御してくれます。
現在の温度やバッテリー残量が確認できるものもあれば安全装置がついているものもある形です。
きちんとした形でリスクなくVAPEを楽しむことができます。
概してテクニカルMODは初級者向けで、メカニカルMODは中上級者向けといわれることがあります。
なぜならテクニカルMODは安全で、メカニカルMODの場合は短絡やショートの危険性があり一つ間違えば怪我の原因にもなりかねないからです。
きちんとVAPEがどう動作しているかを把握していなければ確かにメカニカルMODを使いこなすことは難しいでしょう。
そのため初心者やVAPEの構造にまで深く入り込む予定が無いならテクニカルMODがおすすめです。
全部最適な状態に保ってくれるものもありますし、温度を調節できるものも存在しています。
まずは自由度の高いテクニカルMODから始めても良いかもしれません。
チューブ型とボックス型
MODには形状に特徴があります。
ほとんどのMODは筒状のチューブ型か、箱状のボックス型に分類できる形です。
そしてここからテクニカルMODかメカニカルMODなのかも見分けも大体つきます。
チューブ型はほぼメカニカルMODです。
単純な構造なので筒状のシンプルな形にまとめ上げることができ、重量も軽いものが多くなっています。
表示板や調節用の電子機器が不要なので自然と軽量で小型なチューブ型になるわけです。
一方、ボックス型はほぼテクニカルMODです。
内蔵するパーツが多くなるためその分、大きく重くなる傾向にあります。
重い分、快適かつ安全に使えるといったところです。
MODを手に入れるときには「チューブはメカニカル」で「ボックスはテクニカル」とヒモ付けて考えておくと良いでしょう。
簡単にどちらがどちらなのか区別できるようになります。
新しい機構のスコンカー
メカニカルないしテクニカルの区別無く採用される機構として「スコンカー」というものがあります。
これはVAPEを楽しむのに欠かせないリキッドの注入を飛躍的に楽にしてくれる仕組みです。
通常、リキッドを注入するにはフタを取り外しリキッドを慎重に入れフタを閉めるといったわずらわしい手間がかかります。
ですがスコンカーという機構を取り入れたMODを使えば、取り付けたリキッドを外側から押すだけでリキッドの注入が完了するのです。
手軽さが支持を集め次第にこの機構を採用するMODも増えてきました。
基本的にスコンカーはメカニカルMODで採用されてきたのですが、テクニカルMODでもスコンカーを採用するものが見られるようになりました。
自動で調節してくれてかつリキッドの補充も手軽になったのでおすすめの製品です。
こうしたものは「テクニカルスコンカー」と呼ばれることがあります。
見た目が格好良い「Teslacigs Punk 220W TC VW APV Box Mod」
MODの面白さは性能だけではありません。
見た目のバリエーションも注目に値します。
この製品はテクニカルMODなのですが、デザインがスチームパンク調で格好良いものに仕上がっているのです。
クリアな側面から見える歯車が魅力的で、なかなか重量のあるMODでもあります。
持ち歩くというよりは部屋で使ったり鑑賞するのにうってつけです。
高級志向なメカニカル「KIYOMASA V2 2nd」
MODの表面に達筆な文字で「南無妙法蓮華経」と刻まれた高級品のメカニカルMODです。
非常に丁寧な作りで見た目も艶やかな製品に仕上がっています。
デザインにグッと来るものを感じる方におすすめです。
スコンカーを採用したシックな「Lost Vape Furyan Mech Squonker Mod」
スコンカー機構を採用したメカニカルMODです。
見た目がシックでスタイリッシュなデザインとなっています。
ブランドもののライターのようなフォルムをしているのでライター愛好家の方に訴求するものがあるかもしれません。
またスコンカーMODなので手軽に扱うこともできます。
美しさと実用性を兼ね備えたおすすめのMODです。
使いやすいテクスコ「RSQ NSキットHotcig テクニカルスコンカー」
テクニカルMODかつスコンカー機構を採用しているMODです。
電子制御されているので簡単に扱うことができ、かつスコンカーMODでもあるので楽にリキッドが補充できます。
とにかく実用性を考えるならこの製品は購入候補となるでしょう。
まとめ
VAPEにおけるMODの仕組みと実際の製品についてみてきました。
少なくともメカニカル・テクニカル・スコンカーの3要素について把握しておけば十分です。
それさえ覚えておけば自分が求めているMODを探すことができるでしょう。
実際に販売されている製品はいずれも特徴的な性質を備えていて、それぞれユニークなMODです。
MODのラインナップがこのまま充実していけば、より一層、電子タバコの世界も広がるようになるでしょう。