電子タバコのアトマイザーって何?アトマイザーの基本を紹介!
電子タバコを扱っていると「アトマイザー」という単語を耳にすることがあると思います。
電子タバコの噴霧器のことをアトマイザーと言います。
英語ではatomizerと表記され、atomize(細分化する)が語源です。
日本語では「霧吹き」などと訳されるべきでしょうか。
リキッドを細かい粒子にして蒸気として噴射する装置のことで、電子タバコの味や煙の量の大事な決め手になります。
単にアトマイザーと言っても、様々な種類がありますので、ここでいくつかのアトマイザーについてご紹介します。
アトマイザーの種類
アトマイザーの種類はたくさんありますが、大雑把な分類として「クリアロマイザー」「RDA」「RDTA」「RTA」の4つを覚えておけば困ることはないでしょう。
電子タバコの基本構造
まず初めに電子タバコの構造についてお話しましょう。
電子タバコの基本構造は、「アトマイザー」+「カートリッジ」+「バッテリー」です。
バッテリーにチャージされたエネルギーを使って、カートリッジに保持されたリキッドをアトマイザーが噴射するという方式です。
ところがこの構造には問題がありました。
カートリッジとアトマイザーが別になっていることが原因で、リキッドが漏れてしまうことがあったのです。
そこで、この問題を解決するためにカートリッジとアトマイザーを一体化した「カトマイザー」が誕生しました。
カートリッジとアトマイザーという言葉を組み合わせてカトマイザーです。
これでリキッド漏れの問題が解消されました。
近年の電子タバコはさらに進化して、大きく二種類の方式に分類することができます。
一つ目はウィックに少量のリキッドを保持する「ドリッパー」です。
もう一つは、タンクにリキッドを充填し、そのリキッドをウィックで吸い上げる「タンクアトマイザー」というものです。
ドリッパー
「ドリッパー」は少量のリキッドをウィックに保持する方式のアトマイザーの種類のことです。
ドリッパーでは1回あたりのリキッドの保持量は少なく、使用するたびにリキッドを充填する必要があります。
その都度リキッドを垂らす(ドリップする)必要があるためドリッパーと呼ばれます。
ドリッパーのいい点は、後述するタンク式よりもリキッドの霧化位置が吸い口に近いため、よりクリアな味わいを楽しむことができるという点です。
RDA
電子タバコの加熱はコイルによって行われます。
バッテリーのエネルギーでコイルを加熱することでリキッドが液体から気体に変わるという仕組みです。
アトマイザーは、このコイルによってさらに細かく分類することができます。
電子タバコのコイルは消耗品です。
何回も使っていると、コイルが熱で焦げてきます。
コイルが焦げたら新しいコイルと交換しなければなりません。
既製のコイルも販売されているので、既製コイルを買って交換すればそれだけで使い続けることができます。
既製のコイルに変える以外の方法として、自分でコイルを作成して新たにコイルを買うことなく交換することもできます。
この方式、つまり自分でコイルを巻いて交換できる(ビルドできる)方式のアトマイザーをRDAと呼びます。
Rebuildable Dripping Atomizerの略で、rebuildableとはつまり再ビルド可能であるということです。
再ビルドできることで、新しくコイルを毎回購入する必要がないので、コスト面で優れています。
ウィックだけ交換することもできるので、新しいリキッドを試したいときなどにも使い勝手が良いです。
充填回数が増えるのでやや面倒だと感じる方もいますが、味重視にするか、煙の量を重視するかを自分で調節しやすいのも利点の一つです。
タンクアトマイザー
そんなRDAの充填回数の問題を解消してくれるのが「タンクアトマイザー」と呼ばれるアトマイザーです。
タンクアトマイザーなら、タンクにリキッドを充填しておくことができるので、ドリッパーのように毎回ドリップする手間がありません。
このタンク式のアトマイザーが電子タバコの利便性を飛躍的に高めました。
タンクアトマイザーのうち、タンク部分が透明になっていて、リキッドの残量を確認できるものを特に「クリアロマイザー」と呼びます。
透明の「クリア」と「アトマイザー」を合わせて「クリアロマイザー」です。
略して「クリアロ」と呼ばれることも多いです。
クリアロマイザーの中で、タンク部分がガラスでできているものをグラスロマイザーと言います。
ガラスは通気性がないので、リキッドの保存性に優れており、またリキッドによる侵食にも強いのが特徴です。
その反面、衝撃に弱いため外的な要因に関してはプラスチック製に耐久性で劣ります。
タンクアトマイザーでは、煙の量はあまり期待できませんが、やはり何と言っても充填の手間がないのが一番の利点であると言えるでしょう。
RTA
タンクアマイザーに、先ほど紹介したリビルド式の利点を加えたものが「RTA」です。
Rebuildable Tank Atomizerの略でです。
名前の通りタンクを持ったアトマイザーで、RDAと同じように、コイルが劣化したら自分でビルドして交換することができます。
リキッドを充填するの手間も少なく、リビルドすることもできるというタンクアトマイザーとリビルド式の良い所を併せもったタイプのアトマイザーです。
RDTA
また、ドリップ式のRDAにタンクをプラスした「RDTA」という方式も存在します。
Rebuildable Dripping Tank Atomizerですね。
デッキからタンクにコットンを垂らしてリキッドを供給することができます。
こちらもRTA同様に、リキッド充填の手間がない、リビルド可能という特徴があります。
しかし、ビルドがやや難しく、思い通りに吸えるようになるまで時間が必要かもしれません。
またこちらのRDTAは、その構造的な問題から液漏れが発生することもしばしばあるようです。
いきなりこのタイプのアトマイザーを使いこなすのは難しいと思います。
少し手間がかかったとしても味を重視したいという玄人向けです。
RDA、RRTA、DTAのように自分でコイルを好感してリビルド可能なタイプを総称して、RBA(ReBuildable Atomizer)と呼ぶこともあります。
電子タバコ初心者におすすめのアトマイザーは?
これだけ種類があるとどのアトマイザーを選べばいいのか分からなくなってしまうかもしれません。
最終的には自分の好みに合ったものを選ぶのがベストというに尽きます。
しかし、あまり扱いが難しいアトマイザーで初めて、電子タバコの良さを知る前に辞めてしまうのはもったいないので、ここでおすすめのアトマイザーを紹介しておきます。
これから電子タバコを始める方におすすめなのがクリアロマイザーです。
なぜクリアアトマイザー可というと、クリアアトマイザーは他のアトマイザーに比べて、扱いやメンテナンスが圧倒的に簡単だからです。
やはり電子タバコは普通の煙草と勝手が違います。
まずは電子タバコという存在そのものに慣れるようにするのが良いと思います。
クリアロマイザーで電気たばこに慣れてきたら、味を重視したいのか、煙の量を重視したいのか自分の好みに合わせて、上記で紹介したリビルド方式のいずれかを選ぶのがよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
複雑な構造を持つ電子タバコですが、アトマイザーという観点から何種類かを紹介させていただきました。
まずは大きく分けて「ドリッパー」と「タンクアトマイザー」という二種類があります。
そして、コイルの仕組みによって分類され、それぞれのいいところが組み合わさったアトマイザーがあります。
進化し続けるアトマイザーですが、現時点ではここで紹介したものを抑えておけば十分アトマイザーを語れると思います。
ぜひ自分にあった電子タバコを見つけてください。