ロボット掃除機のルンバは家全体を掃除できる?お部屋ナビや最新機種があれば大丈夫!
ロボット掃除機を購入する際に「複数の部屋を横断して使えるかどうか」というのは気になる点の1つです。
自動でお掃除してくれるはずがいちいち持ち上げて移動するとなると便利なのか不便なのか分からなくなります。
ですがルンバならその問題は解決できるでしょう。
「お部屋ナビ」を上手く活用すれば1台のルンバだけでフロア全体を掃除できるはずです。
また新しいルンバの機能についても見ていきましょう。
目次
自動でお掃除してくれるけど…
ルンバはロボット掃除機としてきちんと仕事をこなしてくれます。
起動した位置から円を描くように掃除をしてくれ、固めのカーペットやフローリングをどんどん綺麗にしてくれるでしょう。
ですが例えばその部屋を掃除しているときに廊下の入り口が空いていたなら…もちろんそっちへ行ってしまいます。
残されたのは掃除途中の部屋と迷子のルンバ。
まだらに掃除することになるためもやっとする瞬間です。
ルンバはシリーズによって性能が異なりますが、基本的に途轍もなく正確で頭が良いわけではありません。
センサーで逐一目の前を調べ、障害物が無いかを検地しながら移動しているだけなので人間のように「部屋」や「廊下」といった概念を持っていないのです。
そのためきちんと1つの部屋を綺麗にしてもらうには締め切る必要があります。
ただルンバが動いているから部屋を締め切ったり別の部屋にルンバを配置しなおすとなるとなかなか面倒なものです。
そうなるとむしろ自分で掃除した方が早いのでは、と考えてしまうかもしれません。
そんなときは「お部屋ナビ」を上手く活用しましょう。
これはルンバのオプションパーツで、部屋に適宜配置することで素晴らしい効果を発揮してくれます。
お部屋ナビのライトハウス機能
お部屋ナビはルンバとは独立した製品で、仕切りたい部屋の入り口に置いて使います。
このパーツの機能は「ルンバにその部屋の掃除が終わるまで仕事をさせ、終了次第つぎの部屋へと移ってもらう」というものです。
例えばある部屋を掃除中のルンバが廊下への入り口に進んでいるとします。
通常であればそのまま廊下へ突進していくわけですが、そこにお部屋ナビが設置されていたら現在掃除している部屋で仕事を継続するのです。
そしてその部屋での仕事が終われば廊下へと出て次のフィールドへと進んでいくという形になります。
これがお部屋ナビのもつ機能の1つ「ライトハウス機能」となります。
日本語では「正しい間取り機能」といったところでしょうか。
お部屋ナビさえあれば無軌道なルンバは正しい「ナビ」の元で仕事をきちんと遂行するようになります。
いわばこれまで人間が行ってきたルンバの補助をお部屋ナビが肩代わりしているようなものなのです。
なお、お部屋ナビは1箇所につき1つ必要です。
1台で全てを賄うことはできず、分岐点に1つずつ必要なので部屋数が多い場合は結構な数になるでしょう。
部屋数が少なければ1台のルンバと数個のお部屋ナビでスマートに自動的なお掃除環境を作り出すことができます。
ルンバの実力を発揮できるお部屋ナビはマストなアイテムです。
自分の環境を考えつつ相応しい構成で使ってみましょう。
ライトハウス機能に対応しているルンバシリーズ
実はルンバには結構なシリーズがあり、どれを買ったら良いか分からなくなるかもしれません。
現行の主なシリーズは500・600・700・800・900で高い数字のものほど高価で最新、かつ高機能なものとなっています。
そしてルンバのお部屋ナビに対応しているのは以下の機種のみです。
- 885
- 880
- 780
- 577(対応終了)
- 570(対応終了)
もしどのルンバを買えば良いか分からなくなったなら、上記のお部屋ナビに対応している製品を目安として購入すると良いでしょう。
既に修理の対応が終了している570や577を中古で手に入れることは少々リスクが高いですが安く済む方法です。
780は50000円前後、885は64000円前後で購入することができます(2017年11月現在)。
公式ストアで1台8500円のお部屋ナビも合わせて複数台購入するとなると中々の金額となるはずです。
安くはない機械なのでよく考えて選んでいきましょう。
これまでのルンバとこれからのルンバ
ルンバの基本的な機能は2002年から2014年の間、特に変わっていません。
12年間おなじ仕組みで動いていたわけです。
このときのルンバは一定の法則にしたがって総当たり的に動作するというものでした。
同じ部屋を同じように掃除していき学習していくという形で、これが人工知能と言われる所以です。
やがて700シリーズになるとiAdaptという仕組みを採用するようになります。
これはそれまで時間がかかっていた検知の処理を高速化させるというものでした。
そして2015年にリリースされた900シリーズともなると新しい仕組みが実装されるようになるのです。
SLAM方式による洗練化
900シリーズではそれまでの基本的なアルゴリズムを一新し「SLAM」を採用しています。
SLAMとは自分の位置を把握しつつ周囲の地図を作るというもので、より正確なお掃除を可能とする仕組みなのです。
中でもルンバではVisual SLAMというカメラによるSLAMを実現しています。
同時期にはLGエレクトロニクス、ダイソン、ネイトロボティクスといったほかの企業からVisual SLAMを活用した製品がリリースされている状況でした。
このVisual SLAMを採用することでルンバは新しい次元へと迫ることになります。
そもそもSLAMは高価な機能
SLAMは通常、レーザー機器で運用される仕組みでその価格は数百万円ほどしてしまいます。
それをカメラに活用することでグンとコストを下げたわけです。
なお他社製品の中には必要最低限のレーザー機器を搭載したSLAMを実現させたロボット掃除機も存在しています。
ともかくカメラを搭載することで情報収集をしSLAMを採用できた900シリーズは1台でスマートに掃除をすることが可能となりました。
ランダムな動作ではなく正確なマッピングにより部屋の形を把握し、他の製品では難しい直線移動による掃除をすることも可能です。
最早1つの部屋という枠組みではなく、様々なオブジェクトが配置された「家」という1つのまとまりをターゲットとしてルンバが使えるようになったと言えるでしょう。
機能も価格も凄いルンバ980
SLAMを実装し「お部屋ナビ」も要らずに家中を掃除してくれるルンバ900シリーズ。
その中でもフラッグシップモデルとしてリリースされているのが980なのですが、その価格も凄いものとなっています。
その価格とは…公式サイトで「125000円」です。
掃除機器としては中々のお値段と言えるでしょう。
スタンダードモデルの690が49880円なので2倍以上の価格差となります。
ただ高いと言ってもそれは使いようと言えます。
もし広い家に住んでいるなら十分にその価値はあるでしょう。
また施設の清掃を任せれば人件費要らずの優秀な部下となるはずです。
自分の環境に合わせたシリーズを手に入れよう
最も良いのは自分に合った形のモデルを購入することです。
お部屋ナビ複数台と特定のシリーズを組み合わせるのも良し、単純にスタンダードモデルのみで運用するのも良し、フラッグシップモデルを使うのも良いでしょう。
もし家が広い場合、980を1台購入するだけで快適な生活を得られるかもしれません。
自分の生活環境に合わせてルンバを選ぶことをおすすめします。
まとめ
今回はルンバのお部屋ナビと最新機種について見てきました。
お部屋ナビと対応機種を組み合わせるか最新機種を使えばお掃除いらずの快適な生活が待っているはずです。
自分の生活環境を振り返ってみれば自ずと適したシリーズが見えてくるでしょう。
ロボット掃除機という新しい家電は初めて導入するときに迷いが生じがちですが、使っていく内にその利便性が病み付きになるはずです。