ロボット掃除機は本当に役にたつのか、苦手な事と対処の方法は何か

ロボット掃除機はとても便利な道具です。

ところが人によっては使いものにならない、役にたたないと感じる人もいます。

この違いはロボット掃除機の得意な事、不得意な事を理解せずそれにあった使い方をしていないためだと考えられます。

ここではロボット掃除機を適切に使うために気をつけることを述べます。

また掃除機の値段を何が決めているかについても言及します。



ロボット掃除機おすすめランキングはこちら





ロボット掃除機の苦手な事は何か

ロボット掃除機はとても便利な道具です。

そうはいっても置いてある物を移動させてその下を掃除はしてくれませんし、机やタンス等の高い所へ飛びのってその上を掃除してくれるわけでもありません。

散らかっている物を整理し片付けるわけでもありません。

こんな事までしてくれる機械やロボットがあれば便利ですね。

将来にはそんなロボットが作られるかもしれませんが現状はそんなものは存在していません。

しかし床や畳などのごみ掃除ではとても便利で強力な道具です。

つまり現状のロボット掃除機は万能掃除機ではないが得意な事、不得意な事をわきまえて使えばとても役に立つという事です。

ロボット掃除機の苦手な事

ロボット掃除機は「段差」が苦手です。

段差が低い場合は乗り越えられますがあまり大きな段差だと乗り越える事ができません。

機種にもよりますが2センチの段差でも無理な掃除機もあります。

またカタログ上は乗り越えられる段差でも状況によって越えられない事があります。

大きすぎるゴミと逆に細かい小さすぎるゴミも苦手です。

ブラシまたはローラーで搔きとるので大きすぎると吸い込めませんし、滑るような素材のものも駄目です。

また細かすぎる粉状ゴミの場合、逆にまき散らす事になりかねません。

狭すぎるところも苦手です。

掃除機の高さより低いところや幅が狭い隙間には入れませんので、それらの箇所は掃除する事が出来ません。

またティッシュペーパーはブラシに絡みつくので掃除能力を落としてしまう等の問題もおこります。

以上の他にも黒いマットや毛足の長いカーペットも不得意です。

黒いマットは段差と誤認識するので、マットに乗る事が出来ず掃除出来ません。

水分は掃除出来ないという問題もあったのですが最近は拭き掃除や水拭きの出来るタイプもありますので、これは必ずしも苦手な点ではなくなりました。



ロボット掃除機おすすめランキングはこちら





苦手な事への対処法

ロボット掃除機を役立てるためには以上の苦手な事に対する対処を施す必要があります。

それは以下のようになります。

「床になるべく物を置かない」「家具などはロボット掃除機が移動しやすいもの、動きやすい配置に置く」「黒いマットや毛足の長いカーペットは使わない」そしてロボット掃除機が苦手な大きめのごみや細かいゴミはあらかじめ掃除しておくという事です。

掃除機を使うために掃除をするというのは本末転倒な気もします。

ただこれはロボット掃除機が苦手な個所は人が掃除し得意な所はロボットにやってもらうという事なので人がすべてを掃除する場合に比べるとずっと負担が減りますし、外出している間などにロボットが掃除してくれる事で時間的にも大きな節約ができるので意味がない事ではありません。

しかしこういった割り切りが出来ない人にはロボット掃除機はおすすめできないと言えます。

畳の掃除について

ロボット掃除機の特性から広く物は少なめ床はフローリングのような素材が適しています。

ここで気になるのは畳に対しては使えるのかという点です。

基本的には畳も掃除出来ますが機種によっては掃除の過程で畳を痛めてしまうものもあります。

注意点するのは掃除をするのにブラシを使うタイプです。

ブラシを使って床に落ちているごみやほこりを吸い取っていますがブラシを回転させて床にこすりつけているので何の対処もしていないとブラシが畳を傷つけてしまいます。

「床面検知センサー」を搭載した機種であれば床の種類を判別してそれにあわせて回転や吸引力を調整してくれるので安心です。

畳の部屋で使う時は床面検知センサー搭載タイプを選んでください。

もうひとつ注意すべきなのはゴミ検知機能付きのタイプです。

この機能はごみを検知すると吸引力を高めるというものですが畳が傷んでいる場合それをゴミと認識する場合があり、そのため畳を傷つける場合があります。

この機能付きの機種を使っている場合は注意してください。

ロボット掃除機ではルンバが様々な点で優れていますが畳の掃除に関しては日本メーカーのロボットの方が安心できるようです。

段差・角の掃除に配慮した機種はあるのか

ロボット掃除機はほとんどの機種が部屋の角の掃除を苦手としています。

丸い恰好をした機種が多いのでどうしても角では掃除できない死角のような箇所が生まれてしまうためです。

畳の場合のように日本メーカー製ロボットの中に角の掃除を得意とするものが何機種かあります。

シャープのココロボ、東芝のトルネオロボそしてパナソニックのルーロがそれです。

角の掃除に強い機種

ココロボは「エアーすみブラシ」という掃除機から勢いよく風を吹き出して角のごみを移動させて吸い込む方法で掃除をします。

ただしすべてのココロボにこの機能がついているわけではない事に注意してください。

トルネオロボは長いサイドブラシを使って本体を左右に動かして角のごみを取り除きます。

ココロボと違って全機種が角の掃除に対応しています。

最後のルーロは他のロボット掃除機と違って三角形というユニークな形をしています。

この形状のおかげで角に密着してごみを掃除してくれます。

段差に対する性能について

段差に関してですが現在発売されているロボット掃除機は大きくわけて2センチまでの段差を乗り越えられるものと、そうでないものに分けられます。

値段が高い機種でも段差を乗り越える能力が大きいとは限らないのでこの点に関しては必ずしも安い機種では駄目というわけではありません。

特にルンバでは安価な機種から高価なものまで全機種が2センチまでの段差を乗り越えられます。

ロボット掃除機値段と性能

ロボット掃除機には安価なものから高価なものまで様々なものがあります。

例えば同じルンバでも3万円台のものから10万円を越えるものまであります。

これらの値段の違いはどこから来るのでしょうか。

また高いものを選べばどんな場所でも適切につかえるのでしょうか。

値段を決める要素は何か

ロボット掃除機は自ら動きまわって掃除をします。

そのために障害物を避けて段差を回避する能力自走能力が備わっていますが、その能力の優劣は機種によって大きく異なっていて値段の高低のほとんどはこれによって決定されています。

高価格のものには動きをナビゲーションするための機能が搭載されています。

たとえばルンバの最上位機種には自動車の自動運転と同様にカメラや自ら発信するレーザーを使って室内の地図を作成、それによって掃除中の自らの位置を把握し効率的に短時間で部屋の掃除を行う事ができます。

またナビゲーション機能としては、これより少し性能が劣りますが家具や壁などに衝突すると向きを変えて掃除をおこなう技術が使われています。

この場合は効率が落ちるので最新式のものに比べて掃除に時間がかかります。

ただしこれらの機能は掃除する部屋のサイズやレイアウトによって必ずしも最適に機能するとは限りませんので高価な掃除機が、どんな部屋や状況でも適するとは限りません。

ロボット掃除機個々の機能と価格をよくみて掃除する部屋にあったものを選んでください。

まとめ

ロボット掃除機は何でもできる万能掃除機ではありません。

得意な事もあれば不得意な事もあります。

掃除機を効率的に動かすためには準備する事がいくつかあります。

それらをおこなえばとても役に立つ道具となります。

ロボット掃除機が不得意とすることに角の掃除がありますが、これに対処している機種がいくつかあるのでそれを紹介しました。

また値段を決める大きな要因を紹介しました。

値段が高いものがいつでも適切とは限らないので性能と価格、使用状況をよく考えて掃除機を選んでください。