スーツケースを引くときの劣化はどうやって防ぐ?ダメージを与えないための5つの対策
スーツケースは、旅行や仕事などでよく使われる便利なアイテムですが、劣化には気をつけなければなりません。
適当な使い方をしていると、劣化がどんどん進み、意外なほど早く買い替えが必要になることもあります。
特に、引くときは余計なダメージを与えてしまうことが多いので、雑な使い方はなるべく避けるようにしましょう。
使えるキャスターは全部使う
スーツケースといえば、最近はキャスターが4輪のものが多くなっていますが、小さいタイプだと2輪のものもありします。
4輪にするか2輪にするかは自由であり、使いやすい方を選ぶべきですが、もし4輪を選ぶのであれば、キャスターの使い方には注意してください。
引くときに使うキャスターの数によって、劣化のスピードが違ってきます。
例えば、4輪のキャスターがついたスーツケースを、2輪だけ使って引いたときは、その2輪だけに負荷が集中することになります。
本来なら4つに分散されるはずの負荷が、2輪だけに偏ってしまうことで、劣化が早くなるのです。
このような失敗を避けるためには、キャスターの一部だけを使うような引き方を直す必要があります。
負荷がどこかに集中するような引き方を避けていれば、極端に劣化が進むことはありません。
立てて引く
負荷の分散を避けて劣化を防ぐためには、できるだけスーツケースを立てるようにしてください。
斜めにしていると、使用するキャスターが片側だけになりがちです。
きちんと立てた状態で引くようにすると、4輪のキャスターをまんべんなく使うことができるため、ダメージの集中を回避することができます。
段差があるところや石畳のような道だと、しっかり立てて引くことが難しいこともありますが、平らなところを引くときだけでも、なるべく4輪すべてを使うようにしてください。
そのような引き方なら、すぐに壊れるようなことはなくなります。
楽に引くためにも
4輪のスーツケースをきちんと4輪で引くことは、キャスターの劣化を遅らせるだけでなく、自分の体への負担を軽減するためにもおすすめの方法です。
平らな場所で4輪のスーツケースを引くとき、あえて斜めにして2輪だけを使うと、腕の疲労がたまりやすくなってしまいます。
2輪だけでバランスをとりながら引いて歩くというのは、一見簡単なことのようですが、実は腕に負担をかける行為なのですスーツケースを立てて、4輪すべてを地面につけるようにすると、腕の負担が軽減され、かなり楽に引けるようになります。
2輪でないと進めないような場所なら仕方ありませんが、そうでない場合は、できるだけ4輪にして、疲れないように引いていきましょう。
角度をつけすぎない
スーツケースを斜めにして引く必要があるときでも、劣化が進まないような工夫は、しっかりと行うべきです。
そうした工夫をすることで、2輪で引くときのダメージを少し減らすことができます。
気をつけておきたいのは、スーツケースを斜めにしすぎてしまうことです。
あまり斜めにして引いていると、キャスターの回る部分ではなく、付け根の部分が地面に擦れ、壊れやすい状態になってしまいます。
また、本体の底の方が地面に触れることも多くなるため、ガリガリとすりおろしながら歩いてしまうこともあるのです。
そのような引き方では、使うたびにどんどん劣化が進み、すぐにボロボロになってしまいます。
これを防ぐには、角度を意識するようにしましょう。
適度に傾ける
斜めにして引くときは、あまり寝かせすぎるのではなく、約45度で傾けるのがベストです。
それくらいの角度なら、キャスターの付け根や本体が地面に擦れることはなくなります。
キャスターが壊れて使えなくなるときは、角度によるダメージの蓄積が原因になっていることが多いので、なるべく浅く倒すようにしてください。
とはいえ、腕が疲れていると、スーツケースを支えるのが辛くなってくるため、いつの間にか急な角度で寝かせていることもあります。
先述したように、2輪で引くのは意外と疲れるので、しっかり意識しておかないと、失敗してしまうことも多いのです。
それを防ぐには、4輪と2輪をうまく使い分けるようにしてください。
いつも2輪で引く癖がついていると、どうしても疲れの蓄積が増え、スーツケースが倒れやすくなってしまいます。
しかし、4輪で引けるところは極力4輪で引くように注意していれば、腕の負担を減らすことができます。
腕の力を温存できる時間を増やし、角度のデメリットを防いでいきましょう。
障害物に当てない
スーツケースに余計なダメージを与えないように引くなら、障害物を避けることは、とても重要です。
明らかに邪魔になりそうなものが進路上にあるとき、あえて勢いよく突っ込むようなことをすると、キャスターは簡単に壊れてしまいます。
無理に引っ張って超えようとしたりせず、障害物があるときは、しっかり避けるようにしてください。
いったん持ち上げてから降ろす方法なら、強い衝撃を与えることはないので、劣化が早まる心配もありません。
キャスターを何かにぶつけるような引き方をせず、いつも丁寧に扱うようにしましょう。
点字に注意
スーツケースのキャスターにダメージを当ててしまうのは、石などのわかりやすい障害物だけとは限りません。
すぐには障害物と判断できず、知らないうちにキャスターに負担をかけていることもあるのです。
そのわかりにくい障害物というのが、点字ブロックです。
点字ブロック程度の凸凹だと、普通に引いて進みたくなることもありますが、実は以外に大きなダメージがあるので、そこはきちんと避けるべきです。
スーツケースを使い慣れた人なら、点字はしっかりよけて歩くものですが、使い始めたばかりだとわからないことも多いので、十分注意してください。
引っ掛かりそうな場所を避ける
スーツケースを引くときの劣化を防ぐなら、障害物だけでなく、キャスターが引っ掛かりそうな場所も、しっかりよけて歩いてください。
段差や溝などを強引に超えようとすれば、キャスターを傷めることになってしまいます。
特に、溝には注意が必要です。
大きな段差などはきちんと避けていても、溝はそのまま通過できそうに見えるものもあるため、うっかりそのまま突っ込んでしまうことがあります。
しかし、溝にキャスターが挟まり、それを無理やり引き上げようとしたときは、大きなダメージを与える結果になることが多いのです。
多少面倒に感じても、劣化の原因になりそうなものは、確実に避けるようにしてください。
重くしすぎない
スーツケースを引くときのダメージを軽減したいときは、移動時のことばかり考えてしまいますが、本体の重量を減らすことも、忘れてはいけないポイントになります。
大量の荷物でずっしりと重くなったスーツケースは、普通に引いているだけでも、キャスターに大きな負担をかけてしまうのです。
重さのために、摩擦によるダメージが増え、劣化のスピードが早まります。
それを防ぐためには、無駄な荷物をなるべく減らして、軽量化を図りましょう。
スーツケースに入れる荷物は、「とりあえずこれも入れておこう」といった軽い考えで選んでしまうこともありますが、それは重量を増やす原因になります。
本当に必要なものだけに絞り、すっきりさせてから使うようにしてください。
まとめ
スーツケースは、雑に扱ったり乱暴に引いたりしていると、どうしても劣化が進んでしまうものです。
いつかは劣化して買い替えるときが来るとはいえ、それまでの時間があまりに短いようだと、出費が大変なことになってしまいます。
そのような困った事態を避けるためにも、ここで紹介した対策をしっかり行うようにしましょう。