原作ファンでも楽しめる邦画ベスト3
現在映画界もネタが尽きたのか小説や漫画から映画化、というものが少なくありません。
とくに最近話題の小説から昔ヒットしたアニメや漫画までCGや映像技術の発達に伴い表現の幅が増えほぼ不可能なものはなくなったように見えます。
そんな中とくに漫画やアニメから映像化され、なおかつ原作ファンでも楽しめる邦画を三つ紹介したいと思います。
第1位:「寄生獣」
漫画からアニメ化され当時のファンはもちろんのこと漫画を見たことのない若者も魅了した作品です。
私自身アニメから入った口なので、原作にふれたことはないのですが…。
実写化されると聞いてかなり心配していました。
とくに寄生獣、主人公の手に寄生した「ミギー」についてはどういう風に表現をするのか、ストーリー展開は?
しかし、そんな心配をよそに全体的にきれいにまとまっており、ミギーやその他の寄生獣の動きに違和感は特に感じませんでした。
それどころか、あそこまできれいにまとめ上げてしまうのはちょっと感動しました。
当初は前編と完結編と二つに分ける予定はなかったためか、最初の作品には前編という文字はありません。
しかし入りきらなかったのかあとから後編がでてきたのはちょっと笑ってしまいました。
ただ、前編後編を通して多少のシチュエーションや舞台が変わっていれど、原作ファンの方も楽しめる映画になっているかと思いますので、ぜひおすすめしたい映画です。
第2位:「ZOO」
乙一の短編小説「ZOO」を短編映画化したもの。
5つの作品全てを制作していますが、各作品によって作風やストーリー展開が異なり短時間でいろんなものを楽しめる短編映画になっています。
とくに原作に近いものとして一作目の「カザリとヨーコ」は秀逸で乙一の作風を表しながら現代にマッチするように制作されています。
また、別作品「陽だまりの詩」についてはアニメで映像化されており、前者とは違い少し切なさを感じる物語。
絵柄がそのストーリーとマッチしていてこれもまたとても良い。
別作品「sevens room」についてはまたがらりと雰囲気が変わり、舞台が地下になる。
どうやってその舞台を用意したのか気になるぐらい綿密に表現されており、当時子役だった須賀健太の演技もなかなか迫るものがあります。
原作ファンとしてはやはり見ていて損はない作品です。
他2作品については賛否両論ありますが、この3作品のためだけに見ても損はない映画になっておるのでおすすめです。
第3位:「フィッシュストーリー」
伊坂幸太郎原作の小説「フィッシュストーリー」を映画化したもの。
現代を舞台にした小説色んな時代の人物が時間を超えて最後につながるのは伊坂さんらしい作品です。
伊坂幸太郎の小説はたくさん映画化されていますが、その中でも私がおすすめしたい作品。
小説ももちろん楽しめはするものの登場人物にバンドマンが出てくるのでで音が入った方がやはり迫力がありますよね!
また、伊坂幸太郎の作品ではお決まりの濱田岳が勇気を振り絞り暴漢と戦おうとするシーンに音楽が融合され見ているこちらも盛り上がる。
場合によっては原作より楽しめるのでは?
という感想もあるぐらいです。
このあとテーマ曲を購入してしまったことはいうまでもありません。
多部未華子もかわいい。
森山未來も格好いい。
伊坂さんの作品ならではの出演者のチョイスもなおのこと、すべてをおすすめできる映画です。
特に作品に癖はなく万人受けする物語かと思いますのでもちろん原作を見ていなくてもおすすめではありますが、原作ファンにこそ見てほしい映画の一つです。
まとめ
3つ紹介させていただきました。
どれも原作ファンを残念な気持ちにさせない映画であることを明言します。
1位は比較的王道、2位、3位はマイナーな部分があるかと思いますが、ストーリーや見せ方の違いを楽しみつつ鑑賞できる映画になっています。
私自身好きな作家さんの作品が映画化されたらすぐ見に行くタイプですが、毛嫌いする人もいますよね。
原作と違ったストーリー展開、見せ方もまた楽しんでこその原作ファンだと思うのでぜひチェックしてほしいです。