ネコ好きにはたまない心温まる邦画ベスト3

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ネコ好きにはたまらない邦画です。


私の独断と偏見でのベスト3をこれからご紹介したいと思います。


ネコにはさまざまな迷信があります。


「ネコが耳の後ろを洗ったら、雨になる」「ネコのくしゃみを聞いたら幸運が訪れる」「黒ネコが前を通ると運が悪い」「ネコを殺すと七代祟る」などいろいろあります。


これからご紹介するのは、そんなネコを飼うことで人生が変わった物語の映画です。


名言もたくさん出てきます。


そんな名言も紹介したいと思います。





第1位:「猫侍」

劇場版 猫侍

ベスト1は映画『猫侍』です。


元・加賀藩剣術指南役で無双一刀流免許皆伝で「まだら鬼」と呼ばれた凄腕の剣客・主人公・斑目久太郎が、剣を抜いて人を殺すことができず切腹の介錯ができなかったため、藩から解雇されます。


久太郎は妻子を残し、新たな奉公先を探して江戸に行きますが、なかなか見つからず、浪人となり長屋で傘張りをしながら、日々生計を立てていました。


そんな久太郎にヤクザから敵方のヤクザの飼っているネコを切ってくれと依頼を受けます。


結局、久太郎はネコを切れずに飼うことになるのですが、そこからがたいへん面白い物語になっています。


久太郎は「ネコの祟りは恐ろしい」と言うのです。


まず、そんな迷信を信じている剣客という設定がまず面白いです。


また、久太郎は非情に無口で物語りの中で実際に口を開けて話すシーンは数少ないです。


ほとんどが、久太郎が心の中で思っていることで話しが進んでいきます。


この久太郎を演じたのが、濃い顔立ちの北村一輝です。


北村がこの主人公を、常に眉間にしわを寄せ、厳つい面構えで好演してます。


自己紹介では「ちなみに、乙女座、B型」と言ったり、ネコの顔を見て「萌え~!」などと言ったり、言葉の口調は実にくだけた口調で外見の堅さを払拭するところが非情に愉快です。


それから久太郎(北村)が歌う久太郎の歌です。


自身のテーマ曲作って、心の中で口ずさむんです。


「斬るべし!斬るべし!斬るべしぃ~~~!!たらちねの母の言うことにゃ、刀を抱いて生まれたと~♪」などと3番まであります。


この歌も久太郎(北村)の野太い声の間に、甲高い声で合いの手が入って、非情に楽しい歌になっています。


ネコを守る久太郎の愛らしさには拍手を送りたいと思います。


ネコ派のヤクザとイヌ派のヤクザとの対決で、ヤクザの親分が「ネコは道具ではない。


目で見るな心で見ろ」と部下をたしなめるこの言葉は名言だと思います。


久太郎はこのネコとともに妻子のもとに帰りハッピーエンドとなるとても心温まる物語です。


最後に久太郎は「鈴の音が孤独にあらずと寄り添えば、道なき道ゆく、我、猫侍」と一句読みます。


久太郎は自分のことを「まだら鬼」ではなく「猫侍」と言ったのです。


刀で切れなくてもよい、大切なものを守るも力があればよいと思ったのでしょう。


非常に心に響くメッセージがこの映画には込められていると思います。


とにかくおすすめです。


是非一度は観てほしい作品です。





第2位:「くろねこルーシー」

映画版くろねこルーシー

この物語は泣かず飛ばずの占い師・鴨志田が主人公で、彼は「黒猫は魔女の使いで、前を通り過ぎると不吉なことがある」という迷信を信じています。


そして、占いという職業についた鴨志田に、難色を示した妻と息子とは別居中です。


そんな鴨志田が、偶然、家に居着いた「ルーシー」という黒猫とその2匹の子供「ルー」と「シー」と嫌々ながらも生活するようになり、たまたま2匹の子供をバッグに入れて占いをしたところ、それが噂になり、『黒猫占い師』として行列ができるほどの人気占い師になります。


それとともに鴨志田自身の気持ちにも変化が出てきて、家族ともいっしょになるという物語です。


嫌々ながらも鴨志田が黒猫を飼い始めて、黒猫たちへの愛情が次第にふくらんでいく主人公の様子を、コミカルに塚地武雅が好演しています。


黒猫占いでブレイクした鴨志田のお師匠さんがビジネス占いについて「所詮、占いなんてね。


本人が決めるテコになれるかどうかです。


…占いは聞いても聞かなかった事にする。


これ鉄則ですから」という言葉に、鴨志田が「でも99%はそうでも、最後の1%は守りたいと思ってます。


降りてきたこと一度だけあるんです。


予言っていうか」というセリフには、鴨志田の人を思いやる優しい気持ちが表れていると思います。


また、動物愛護団体から動物展示業務違反として勧告書が来たとき、その場所を提供している部長さんから「ネコじゃなくて、他のものじゃできないの?」と言われたときです。


その時、鴨志田は「ネコは僕の家族なんです」という言葉です。


まさに鴨志田が黒猫たちともう切っては切れない関係になり、愛情あふれている様子が出てる言葉で感動します。


また、黒猫ルーシーの元の飼い主が、妻(完全なイヌ派)との離婚覚悟でルーシーを取り返しに来たとき、鴨志田が毅然と「お断りします。


…家族と離れるという選択肢をもっている人に返すわけにはいけません。


次に離れるのはルーシーの方かもしれない」と言ったシーンです。


鴨志田の中で黒猫たちは家族であることの証となるいい言葉です。


最後に別居中の妻とまたいっしょに住むようになるときの会話での鴨志田の「俺、いつのまにか、人の目を見てしゃべれるようになった」という言葉です。


もう鴨志田が自信をつけ、人間的に成長し、強くなった表れです。


本当に心が温まりました。


これもおすすめです。


一度は観て損はない邦画です。

第3位:「ねこタクシー」

映画版ねこタクシー

主人公・間瀬垣勤は40歳のタクシー運転手。


元は中学校の英語教師だった。


間瀬垣は、本人のやる気もあまりなく、タクシーでお客とあまり話さない、成績の悪い社員です。


低収入で妻子と娘がいるが、家庭での立場も狭かった。


そんな間瀬垣はある日、勤務中に一匹の三毛猫のネコ「御子神さん」と出会います。


その猫に心癒される間瀬垣はタクシー料金をネコを使って釣銭詐欺をする「ネコばばあ」と出会い、彼女から「御子神さん」とチビネコの「コムギ」をもらい、家で飼うことにします。


彼は会社に内緒で二匹のネコをタクシーに乗せて走ります。


それが意外な反響を得ます。


しかし、これが保健所から展示業務違反で勧告を受けてしまいます。


間瀬垣はネコをタクシーに乗せて走る許可の免許を取るために猛勉強をして、その免許を取ります。


しかし、ある秋の日、公園で「御子神さん」は「コムギ」を残し、眠るように息を引き取ります。


主人公はタクシー会社を辞めて、元の英語教師に戻ります。


「御子神さん」のつけていたお札を胸にして、という物語です。


この冴えない主人公をカンニング竹山が好演してます。


この物語の中にもいい言葉が随所にあります。


主人公の父の「勤は人を信用しずぎる、人なんてそんないいもんじゃない」という言葉には思わず頷きたくなります。


主人公の娘はヨーロッパの格言といって、父に「拒絶の真の意味を理解しようとするなら、まずはネコに無視されてみることだ」と言います。


これは新たな発見でした。


また盲導犬を連れた盲目の少女をタクシーに乗せたとき、間瀬垣が前はネコを乗せて走っていたが法律違反でと言うと、彼女は「ネコを楽しみにしていたお客さんもいたんですよね。


…法律なんかにまけちゃダメですよ」と言います。


勇気を与えてくれるいい言葉です。


そして、主人公が免許をとり保健所の担当者と話をするとき、主人公が「タクシー好きな『御子神さん』を乗せてあげるために免許を取り、会社を説得した」と主張したときは、感動しました。


最後に超感動したのは、主人公が「俺は根っこで誰も信用してなかった。


だから、逃げて避けて、一日何もないことが安全圏にいる証だと思っていた。


『御子神さん』が教えてくれた。


たとえ小さな変化でも重ねていくことで人は生きていけるんだ」という言葉です。


これは名言です。


これもおすすめします。


是非、一度は観ていただきたいと思います。

まとめ

この三作品に共通するのは、ネコの登場によって、主人公の人生観、生き方が変わっていくというところです。


この三作品はどれもハッピーエンドで終わり、ハートを温かくしてくれるストーリーになっています。


私はこれらの映画を見て思ったのは、人間は本当にちょっとしたきっかけ、それが偶然であっても、それで私たちは幸せにも、不幸にもなるということです。


ネコ好きにはたまらなく癒される映画だと思いますが、是非とも本当にネコ嫌いの人にも観ていただきたいと思います。


それだけ楽しくも心温まる映画です。







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