アラサー女子が現実逃避したいときに見たい少し変わった恋愛洋画ランキング

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名作といわれる恋愛映画はたくさんありますが、その中でも、恋に疲れたアラサー女子の心をリセットしてくれそうな作品を紹介したいと思います。


見終わった後にちょっぴり元気になるハッピーエンドの映画です。


リラックスして見られ、くすりと笑えるシーンもあり、応援したくなるラブストーリー。


登場人物の女性が溌剌としていて、夢見がちな部分が魅力的です。


実は空想好きな女子にもおすすめしたい三作品をまとめていきますね。





第1位:「地上5センチの恋心」

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お洒落なフランス映画です。


夫に先立たれ二人の子どもと暮らす女性オデットが大好きな小説家と恋をする物語なのですが、オデットの夢見がちな心情が映像に詰め込まれていて、見ているこちらも一緒に楽しくなってしまいます。


オデットが働くデパートや住んでいるアパートも色鮮やかでお洒落ですし、音楽も素敵です。


オデットが嬉しいとふわふわと物が浮いたり、一緒に踊ったり、逆に悲しいと一変して背景の色が沈んでしまいます。


心象風景を描く映画というのは、好き嫌いが分かれるかもしれません。


けれども、この作品はとにかく見てほしい。


恋をしたことのある女性なら、見終わった後に幸せな気分に浸れるはずです。


「アメリ」なんかも、似たようなジャンルなのかもしれませんが、こちらの方が現実味があり共感もしやすいかなと思います。


そしてオデットを演じる、カトリーヌ・フロという女優さん、コメディアンかというくらい、表情が面白いです。


彼女の愛らしさが作品を引き立たせていると思います。


例えば、娘の彼氏の臭い足を嗅いでしまったときに表情や、好きな音楽が流れると自然と踊ってしまうダンスがへんてこな動きだったり…。


笑えるシーンも多いですが、恋愛しているときの反応一つ一つが初々しく、微笑ましいです。


彼女の演技もそうですが、設定や演出が所々でシュールに笑わせてくれます。


こういう恋愛が、万人に用意されているとは思いません。


しかし、一緒に応援したくなる、そして応援しているうちに自分も元気になる、そんな作品です。





第2位:「ジェイン・オースティンの読書会」

ジェイン・オースティンの読書会 (字幕版)

読書会って日本では馴染みがありませんよね。


だからこそ、読書会で繋がる友情とか愛情っていうのが新鮮で見ていて羨ましく思えました。


登場人物は皆、ジェイン・オースティンの小説が好きな女性たちで、自分の恋愛を彼女の小説になぞらえたり、設定がキーポイントになっていたりします。


この作品は、空想の物語ではなくどこにでもありそうな問題や恋愛のパターンがたくさん出てくるため、現実味があります。


熟年離婚だったり、同性愛だったり、恋愛下手だったり、いろんな悩みを抱えていても、懸命に生きていく―彼女達の姿にとても好感が持てます。


私のお気に入りシーンは、フランス語教師のプルーディが、夫とすれ違う中で高校生男子に少しだけ惹かれてしまい、夫をとるか男子高校生をとるか揺れるシーンです。


そんなシチュエーションなんて、妄想だけでもドキドキしてしまいます。


それから、歳をとっていくと、自分の趣味以外のものを他人に薦められてもなかなか趣味を広げていくということは難しくなってきますよね。


恋愛もそうだと思います。


ジョスリンという女性もそのうちの一人で、私はけっこうこの人に感情移入して見てしまいました。


だからこそ、ラストシーンは本当に幸せで、見終わった後もしばらくはにやにやして過ごしてしまいました。


現実逃避しながらも、どこか自分の感情を誰かに移入して、傷づいた心も昇華できる…そんな作品です。

第3位:「魔法にかけられて」

魔法にかけられて (字幕版)

おすすめ作品にディズニー作品を出すなんて卑怯でしょうか…。


今回は、テーマがテーマだけに夢見がちで一生懸命な女の子が主人公の映画を選んだつもりです。


そうなると、私はこの作品を何度でも見て自分を元気づけたくなるのです。


おとぎ話の国から現実世界にやってきたジゼルは、「夢は叶うもの」と「王子様が必ず迎えにきてくれるの」と自信を持って言えてしまう女の子です。


現実世界の人間のクールなリアクションと、ジゼルのきらきらした眼差しや言動とのギャップが本当におかしくて、何度も吹き出してしまいます。


恋愛に疲れてしまって、けっこう心が荒んでいる女子からすると、「バカじゃないの?」を通り越して、「すげえな!」という境地です。


ひたむきな姿を応援しない人は非情ではないかと思わせてしまう強制力があります。


それくらいジゼルは愛くるしい。


ディズニーらしく、突然歌い出したりするのですが、現実世界の人間が「普通歌わないでしょ」と普通にツッコミを入れているところも面白いです。


私が一番爆笑したのは、ジゼルが本当に恋した男性と結ばれずもう別れの時間が近付いてしんみりするシーンで、ジゼルの王子様が帰り際に「マントを取ってくるよ」と満面の笑みで去るシーン。


あまり共感してもらえないかもしれませんが…けっこう悲しいシーンなので、「マントって!」と爆笑してしまいました。


とにかく、ジゼルが最初から最後まで一生懸命に幸せになろうと頑張っている姿を見ていると、心が温かくなります。


自分が少し変われば素敵な恋愛ができるかもしれない、という希望が湧いてくるような作品です。

まとめ

三作品は、あえて各々テーマやジャンルが違うものを選びました。


優れた恋愛映画はたくさんありますが、これらはアラサーの私がDVDを買ってしまったお気に入りの作品です。


恋愛の行為自体にはあまり重点を置かず、その分、女性の美しさや可愛らしさ、ひたむきさを描いている作品だと思います。


疲れた心の隙間にでもすっと入ってこられるような、優しくお洒落で可愛い映画ですので、ぜひ機会があれば観ていただきたいです。