ハラハラドキドキ、手に汗握る邦画ベスト10ランキング
目次
第10位 「静かなる決闘」
「世界のミフネ」が青年医者役で出ている映画です。
難しく取り上げづらい問題をここまで真正面から、汚くならずに描けているのは素晴らしいと思いました。
どの登場人物も重要な役割を担っていて、無駄のない演出でした。
第9位 「大魔神怒る」
話はタイトルのまんまです。
思っていたより大魔神がでかくてびっくりです。
しかし、人間は身勝手な生き物ですね。
後半でのカタルシスが(大魔神が怒りだしてから)がものすごいです。
大魔神と一緒に鬱憤が一気にはじける感じです。
物は破壊されるわ、大爆発するわで、ちょっとしたアトラクションのようでした。
ラストの死に方も皮肉な物です。
第8位 「暗黒街の弾痕」
最新技術を奪ったり、もみ消したり…企業同士で行われるスパイ活動。
陰謀に巻き込まれ、殺された兄の真相を突き止めるべく調査に乗り出す弟が主役の映画です。
血気盛んで向こう見ずな弟と、ふらふらと根無し草のような友人が良い塩梅にストーリーに緩急をつけています。
途中ユーモアもおり込んであったりで、なんだか漫画的な映画です。
第7位 「蟻地獄作戦」
時は戦時中、ある橋の爆破を目的とした決死部隊が奔走する映画です。
この部隊、ならず者ばかりで結成されており、道中で問題が起こらないわけがありません。
それぞれ個性的な面々なので、どのキャラも良い味出しています。
あいつがおとなしく従ったと思ったらこいつが背きだしたと言った具合で、観ていて飽きません。
アクションシーンも見物です。
第6位 「国際秘密警察 火薬の樽」
国際秘密警察シリーズの一つで、「和製ジェームスボンド」とも言われています。
シリーズによって微妙に違うようですが、この映画の主人公のテキトーっぷりと、それに振り回される相棒はまさにゴールデンコンビです。
悪の結社との戦いや潜入のための変装、アクションにつぐアクションや、バスセットに見せかけた脱出道具など、少年心をくすぐるシーンがたくさんでてきます。
第5位 「穴」
京マチ子演じる美人記者が、雑誌の企画で読者に挑戦状を叩き付ける所から話は始まります。
その内容は、自分に懸賞金を賭け意図的に姿をくらまし、逃走中のルポルタージュを書くというもの。
様々な思惑が渦巻く中で展開する話は、手に汗を握ります。
そして、何と言っても京マチ子のバリエーション豊かな変装は必見です。
最小限の道具で、全く違う雰囲気をまとう彼女の演技には脱帽です。
第4位 「電送人間」
あるとき連続予告殺人事件が勃発し、犯人の神出鬼没さが人々を恐怖に陥れるという特撮スリラー映画です。
人間を電送できるという装置が出てくるのですが、今観るとなかなかにチープで面白いです。
個人的には犯人役(中丸忠雄)の怪演が見所で、いろいろなコスチュームで現れる中丸忠雄から目が離せません。
第3位 「ああ爆弾」
タイトル通り、ひとつの爆弾を中心に事件が巻き起こる、和製ミュージカル映画です。
はてさて「和製」とは?
実は、ど頭から狂言で物語が始まるのです!
これには良い意味で面食らってしまいました。
その他にも、斬新なフレームワークがいくつも仕掛けてあります。
ロシアンルーレットなストーリーにハラハラ、斬新な演出にドキドキな楽しい映画です。
第2位 「独立愚連隊西へ」
この映画の舞台背景は戦時中です。
失われた軍旗を取り戻すために、部隊が結成され軍旗捜索へと向かうのでした。
戦争映画ですが、惨惨たる状況や悲惨なシーンはあまりなく、カラッと爽快に仕上がっています。
まさに娯楽戦争活劇。
部隊の男たちは、真理を胸に軍旗の元へと向かいます。
戦争の下らなさをしっかりと描きながら、ここまで娯楽映画に仕上げられたのは驚きです。
第1位 「殺人狂時代」
これ一粒でスリルもサスペンスもミステリーもアクションもコメディーも味わえます。
しかも胃もたれしない爽快傑作です。
主演の仲代達矢の緩急の効いた演技や、周りを固めるキャラたちもみな良い味だしてます。
映画が総合芸術だと納得させられる一本です。
まとめ
今回は、ハラハラドキドキしてスカッと爽快に終わるものから、最後まで固唾をのんで見守るような邦画までを集めてみました。
特撮スリラー映画を一本あげてみましたが、この時代の特撮スリラーものは、まだCG技術が発達する前ですので、演出に試行錯誤の後がうかがえて別の意味でも面白いです。
是非他の作品も観てみてください。