ちょっと夫婦関係に疲れを感じたときに観るとなんとなく落ち着く邦画ランキング
夫婦のあり方にすごく疲れているいわけではないけれど、慣れからくる不満を感じたり、仲良しの友達夫婦を観たり、世間のいろんな夫婦の形を知ったりして、自分達夫婦の形につまらなさや刺激のなさ、「こんな感じでいいのかなあ」というような、漠然とした疲れを感じてしまったときに観ると少し気持ちがスッキリする映画をランキングにしてみました。
第1位:「ピースオブケイク」

40代の私には「いまどきの若者の恋愛」と思われて、少し感覚が違うのじゃないかと観る前には思っていたけれど、主演は綾野剛さんと多部未華子さん。
「君に届け」の頃から知っている多部ちゃんがすっかり大人になって等身大の女性を演じている。
しかも、相手は役によっていろんな印象に変わるカメレオン俳優の綾野剛さん。
これは、とりあえず観てみようという気持ちで観ました。
これと言って大きな事件や、怪我や、病気と言ったイレギュラーな内容はなく、本当にその辺にありそうな日常のお話。
主役の女の子がかわいいからこその状況ではあるけれど、恋愛が始まるときも、失うときもこんな風にもやもやした気持ちや駆け引きみたいなものがあったなあと思い出します。
多部ちゃんが体当たりで、ちょっとエッチな演技もやりこなしているところがまた衝撃と言うか、成長と言うか。
「清純派と言われる子もこういうときはこうだよね」みたいな共感がありました。
綾野剛さんのちょっと年上の余裕のある感じと恋人になってからの甘い感じ。
こういう風に扱われたいと思わせる演技。
よかったです。
観終わって、夫婦のあり方を考えると言うより「恋愛ってやっぱりいいな。
誰かと一緒の気持ちでいるのはいいな」と思い出させてくれる映画でした。
第2位:「かもめ食堂」
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40代の主婦には、ビビッと来る人が多い映画だと思います。
「ていねいに暮らす」「当たり前を楽しむ」みたいなほどよい空気感とリズムが流れている映画だと思います。
主役の小林聡美さんやもたいまさこさんは「やっぱりネコが好き」で私世代の人たちの心をつかんできた方々。
片桐はいりさんも加わって個性的な役者さんの持つ雰囲気にどんどん飲まれる映画だと思います。
設定としては、フィンランドでたった一人でお店を出すのだから、真似をしようとしてもとうてい出来ないことですが、誰しも憧れのある状況ではないでしょうか。
実際お客さんがつくまで不安だったりとかするだろうけれど、「リネンの布きんでコップを磨く」そんな動作一つにも、余裕のある考え方とていねいな仕草に憧れを持ちます。
お料理に関してもそうで、こんなふうにシンプルにセンスよくできたらなと。
そして思わず、料理監修の飯島奈美さんの本を手に取る。
北欧雑貨や家具の人気のさきがけだったのではないでしょうか。
これを観て、「がんばらなくていい」「毎日を楽しむ」しいては「今の自分の環境で楽しく出来るはずだ」と思うに至る映画でした。
今でも、頑張りすぎてるなあと思うと、家事をしながらこの映画を流してほっこり出来ます。
第3位:「恋空」
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これはとにかく青春。
いまとなっては、自分の子供たちのほうが恋空の世代に近いのですが、ちょっと現実とは一歩離れた間隔で物語に入り込むことが出来ました。
内容は、金髪、レイプ、10代で妊娠、流産、病気・・・とショッキングなことの連続で盛りだくさん過ぎるのですけれど。
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金髪の男の子に惹かれることも私にはありえないことだったのですが、とにかく三浦春馬君がかっこいい。
新垣結衣ちゃんがかわいすぎる。
これだけで入り込むには十分でした。
入り込んでからは、まさに青春。
学校ですれ違う、夜遅くまで電話で話す。
自転車で一緒に帰る。
学生時代の思い出がよみがえります。
レイプや妊娠は「えっ!」っておもうのですが、展開も速く、その後は永遠の別れが待っていたので、ただただ切ない・・・。
こんなドラマチックなことは今の夫とはないけれど、青春時代のそのときの自分にはドラマチックに見えたことがたくさんあったなと思い出して、そういうのがあるから今があると思えるのかもしれないと思う映画です。
まとめ
ちょっと夫婦関係に疲れているときは「初心を忘れているとき」だったり「あたりまえにされていると感じたとき」だったり「つまらないなあと思うとき」だったりします。
映画を観て夫が変わるわけもなく、自分が変わるわけでもないけれど「刺激がないことの幸せ」「平凡な毎日での幸せ」みたいなものを思い出したり、逆に「それすら思い出せない」自分に気がついて今の状況にがっかりしたりもしますが、時間をゆっくり感じることが出来てなんとなく落ち着くのです。