戦争を知らない世代に見てもらいたい!戦争映画ランキング
戦争を体験した事がない私達にとって、戦争をテーマにした映画は教科書のようなもの。
戦争がもたらした悲惨さ残酷さだけでなく、二度と繰り返してはいけないものだということを教えてくれます。
実際に戦争を体験した人達が感じた思いを、戦争映画では伝えてくれます。
次世代を担う子供達やまたその次の世代へと、ずっと見続けて欲しい作品を紹介したいと思います。
第1位:「火垂るの墓」
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毎年、終戦記念日が近づくと、テレビで放送される事が多い作品です。
アニメーション作品ですが、実写さながらのリアルな描写は、アニメである事を忘れてしまうほどです。
アニメの声も、大人の声優さんが子供の声を担当するのではなく、等身大の年齢の子供が、清太と節子の声をやっており、アニメっぽさを感じさせない要因の1つとなっています。
「僕は死んだ」という清太のナレーションから始まる物語は、とても印象的で、終わりの場面とリンクした時に、涙が止まらなくなります。
中学生の清太とその妹節子が、軍人である父と優しい母に囲まれて幸せに暮らしていたが、突然戦争孤児となってしまう。
そんな中でも、たくましく生き延びていこうとするが、幼い節子が段々弱ってきて、最後には亡くなってしまう。
節子が亡くなる場面から、映画のエンドロールまでは、ティッシュの箱を手放せなくなる、そんな作品です。
1,988年に初めて公開されてから、テレビなどで何度も放送されているが、古さを感じさせない、いつまでも後世に残したい作品です。
第2位:「ビルマの竪琴」
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初めてこの映画を見た時、自分は小学生で、戦争に関する歴史的背景や、映画に出てくる難しい言葉について、全くわからなかったが、当時「おーい水島、一緒に日本へ帰ろう!」というセリフだけは、とても印象に残っていました。
幼かった私は、「なんで水島は一緒に日本へ帰らなかったのだろう」と思うばかりで、全然映画を理解していませんでした。
大人になってから、もう一度作品を見たときに、「一緒に日本へ帰ろう」という言葉よりも「自分は帰るわけにはいかない」という言葉の方が、大きな意味を持っていた事に気づかされました。
最初は、生きるためにビルマの僧侶の格好をしていた水島だったが、無数の日本兵の遺体を目にし、それらを葬らずに日本へ帰ることができなくなったのです。
日本兵の霊を慰めるために僧侶となり、ビルマの地に残る事を決意した水島の言葉が、あの「自分は帰るわけにはいかない」だったのです。
日本に帰ることができなかった戦死者が、たくさんいたという現実を考えさせられる作品です。
第3位:「永遠の0」

主人公である宮部久蔵は、海軍の航空兵であり特攻隊員で、ラバウルに出兵するシーンがあります。
私の祖父も海軍の航空兵で、ラバウルに行った経験があり、とても共感する所が多い作品でした。
現在に生きる姉弟が、戦死した実祖父の事を調べる事になり、物語が始まります。
お国のため、天皇のために戦死する事が名誉とされた時代に、「必ず生きて帰る」と公言していた宮部は、臆病者とされていたのです。
私の父から伝え聞いた話では、私の祖父も、生きて帰りたいという思いから、戦地に行く事なく戻ってきた事があるそうです。
はっきり言って、祖父も臆病者です。
しかし、作品の中で表現されている「生きて帰る」という意味は、とても深く、愛する人を思う気持ちや生きる事の大切さを教えてくれます。
この作品を通して、自分の祖父や曾祖父について調べたくなった人はたくさんいたと思います。
まだこの作品を見ていない方は、戦争の時代に生きたご先祖様を調べてから鑑賞する事をおすすめします。
まとめ
人間が殺されたり、殺しあったり、悲惨な場面が多い戦争映画ですが、実際にあった歴史として絶対に忘れてはならない事実でもあります。
登場人物や、物語はフィクションでも、戦争は実際におきた事実であることに変わりありません。
子供には見せたくないと思う方もいらっしゃると思いますが、是非親子で見ていただきたいと思います。
そして、命の大切さや、幸せの価値について話し合っていただければと思います。