人生は旅にありロードムービーベスト3

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誰もが一度は旅行ではない旅に出たいと思ったことがあるのではないでしょうか。


日常から抜け出し好奇心の赴くままに旅をすることは誰にとっても勇気のいることです。


しかし、旅から得ることのできる体験はあなただけの特別な体験として一生の宝となり、生きる上での糧となるはずです。


日常を捨て旅に出たくなるようなロードムービーをご紹介します!



第1位:「ストレイト・ストーリー」

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1994年、ニューヨークタイムズに掲載された実話を基に、鬼才デヴィッド・リンチ監督が描いた、特にこれといった出来事が起こらない味わいのあるロードムービーです。


アメリカ・アイオワ州の田舎町で娘と2人で暮らす老人アルヴィンは、ある日心臓発作で倒れた数十年間音信不通の兄ライルに会いに行くために、周りの反対を押し切り、時速僅か8kmのトラクターに乗って560キロ離れたウィスコンシン州まで旅に出る決意をします。


広大なアメリカの風景をバックにただ永延とトラクターがゆっくりと道を進むシーンは少しシュールでありながらも美しく、トウモロコシ畑を吹き抜ける風、川沿いの水の音、真っ青な高い空が見事なまでに美しく描写されています。


この映画の1つの大きなテーマは誰もが避けることのできない人生の「老い」であり、映画の公開の翌年に亡くなられた、主演のリチャード・ファーンズワースの言葉には演技を通り越した重みがあります。


一見退屈な映画に映るかもしれませんが、若い人にこそ観てもらいたい映画です。






第2位:「イントゥ・ザ・ワイルド」

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1992年、24年の短い人生を終えたクストファー・マッキャンドレスの半生を、ショーン・ペンが描いた作品です。


裕福な家庭に生まれ育ち、名門大学を優秀な成績で卒業したクリスですが、やがて自分の生き方に疑問を持ち始めます。


親との価値観の違いによる確執、レールの上をただ歩くだけの人生。


クリスのみならず、大抵の若者が抱くであろう悩みに対し彼が出した答えは、財産を慈善団体に寄付し、身分証明書を全て捨て、遥か彼方のアラスカを目指す旅に出ることでした。


いかにも若者らしいですね!
彼は道中で様々な人と出会い、その中から生き方を模索し着実に成長していきます。


やがて、アラスカにたどり着いたクリスは生きることの真理を悟るために、圧倒的な大自然の中に1人身を置き、一丁の猟銃を頼りに自給自足の生活を始めることになります。


アラスカの原野の中で亡くなる直前、朽ち果てたバスの中で残した彼の言葉からは、クリストファー・マッキャンドレスという1人の若者がこの世界において彼なりに人生を精一杯生きたということが伝わり、涙が溢れました。


第3位:「リトル・ミス・サンシャイン」

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負け犬になることを恐れ続ける父、それとは対照的な自由主義者の祖父、一言も言葉を発しないひきこもりの兄、美少女コンテスト優勝を夢見る末娘、自殺未遂を起こした文学好きの叔父、そんな一家をなんとかまとめようとする母。


常にいざこざが絶えない家庭崩壊まっしぐらのどん底家族が、美少女コンテストの大会に出る娘のために、黄色いおんぼろバスに無理やり一家総出で乗り込み、コンテスト会場を目指す物語です。


この映画に登場する家族は、決して他人から羨ましがられるような家族ではありませんね。


どちらかというと、多くの家族がこうはなりたくないなという典型的な家族の姿かもしれません。


おまけに道中でおじいちゃんが亡くなってしまいます。


しかし、この映画にはこれっぽっちも絶望感もありません、どんな状況でもユーモアに溢れているのです。


逆境に置かれた時にこそ笑いを生み出せる人は強いといいますが、この映画はまさしくその典型!勝ち組何それ?負け犬バンザイの映画なのです。


まとめ

一言にロードムービーといえど、その背景に描かれるテーマは様々です。


しかし、人は何かを変えようとするため、もしくは何かを得ようとするために、旅に出るということは概ね共通していることでしょう。


これは決して映画だけの話ではありません。


もし、あなたが何かを変えたい、もしくは何かを得たいと思っているなら、まずは意味もなく旅にでてみるのもいいかもしれません。







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