ラストで驚いた意外と知られていない洋画ランキング
映画を観る楽しさの一つに、最後にどう観客を驚かせてくれるのか?ということがあります。
確かにどんでん返し映画というものはいくつもあります。
ストーリーの根底から覆されるような結末…製作側がいかに観客を騙してくれるのか、騙された方もビックリしながらも、その出来に感嘆してしまいます。
数あるどんでん返し映画の中で、私の頭の中をふっと過ったものを選びました。
第1位:「バーディー」
実はこの作品、いわゆるどんでん返し映画ではないのです。
どんでん返し映画ではないのですが、ラストで思わず飛びあがってしまう映画なのです。
実は、この作品を劇場で鑑賞したとき、大げさでなく、何人かの観客がラスト1秒で飛びあがったのです。
ウソと思われるかもしれませんが、私もそのうちの1人です。
正直いうと、ストーリーは淡々と進んで途中飽きるかもしれません。
なので、ご家庭でDVDで鑑賞される場合も、それを承知の上、ご鑑賞ください。
監督はアラン・パーカー。
若きころのニコラス・ケイジが準主役で熱演しています。
主役はマシュー・モーディーンという最近ではすっかり脇役専門の方です。
あまり知られてはいないと思います。
このマシューの演技が不思議なんです。
正直、ニコラス・ケイジの方が目立っています。
ところが、ラスト数分のエピソードで、思わず手を握りながら観続けてしまい、ハラハラドキドキが止まらないのです。
そして、なんとラスト1秒!1秒ですよ!
劇場内の観客が騒然としましたから!
この映画、もっと人気が出ても良かったと思うのですが…。
これから観ようと思っているならば、なるべく予備知識なしでご覧ください。
第2位:「SAW」
個人的には、スーパーどんでん返し映画。
個人的には、この作品の衝撃を越える映画はないのではないかと思っています。
初めてこの映画を劇場で鑑賞したとき、エンドタイトルが流れても、観客がなかなか席を立たなかったのを覚えています。
正直、最後メンタルが疲れきってしまったのです。
その先、7作目までが製作されましたが、やはり1作目のこの作品を越えることはなかったですね。
当時、全く予備知識を持たずに観にいったのです。
まずシチュエーションがすごいですよね。
目が覚めたら朽ちたバスルームに足首を鋼鉄の鎖でつながれた男が二人。
その二人の間には、頭を撃ち抜かれた男の死体…。
これを行った犯人は意外と早い段階で分かるのですが、実はその犯人の正体が思っていた人物と違っていたり、鎖でつながれた二人が無関係のようでありながら、実は関係があったり、もうこれぞミステリーの王道という内容でした。
ラストの阿鼻叫喚の場面を迎えると、観客はもう頭を掻きむしりたくなるような気持ちになっていきます。
そして、あの音楽とともに本当のラスト・シーンを迎えると、画面が真っ黒に……
わずか数秒の真っ黒のシーンなのですが、もう、いろんな感情が沸き上がってきました。
その日は日曜日のレイトショーでした。
次の月曜日を憂鬱な気分で迎えたのを覚えています。
第3位:「SAW4」
『SAW』の1作目から、続けて2作目、3作目も鑑賞しました。
それなりにどんでん返しもあり、楽しんだのですが、正直、さすがに1作目を越える驚きを味わうことはできませんでした。
このシリーズもそろそろ終わりかなと思ってもいました。
「3作目がいかにも続きがありますよ!」っていう終わり方だったので、まあ、4作目が製作されることは間違いなかったのですが、ちょっと飽きたのが正直な気持ちでした。
4作目の製作が決定のアナウンスが入ると、監督ダーレン・リン・バウズマンがネットで、「誰にも想像できないストーリーをつくる!」と豪語したのです。
もちろん、ネット上では様々な憶測が流れました。
世界中で、『SAW4』のストーリーを予想していたのです。
そうなると、もうワクワクが止まりません。
日々、世界中で予想されたストーリーを追って、ほほぉ、と唸ったものです。
これほど公開日が楽しみだった映画も経験ありませんでした。
そして、迎えた公開日。
なんとオープニングで犯人の遺体解剖から始まります。
???プラス、オエーッもうリアルな遺体解剖シーンなのです。
こんなオープニング誰も想像できんわ!と思いながらストーリーが進みます。
中盤のストーリーは、さほどビックリするようなものではなく、「やっぱりこの程度か…」と思っていたのですが…。
ラストで分かる事実…すごい!確かにこのストーリーは思いつかない。
因みに前作を観てから観ないと、面白さは半減というか、ゼロです。
まとめ
仕事柄、年に何本か映画を観ます。
鑑賞の仕方は人それぞれだと思いますが、個人的におすすめな観方は、「素の状態で観る」というものです。
映画を観るとき、妙に遮二無二構えて、批評を加えながら観る方もいらっしゃると思いますが、映画は観るだけの一方通行なので、騙し合いではなく、騙されるつもりで観た方が楽しくなると思います。
「オレは驚かなかったぞ!」「初めからストーリーが読めてた」などという観方であれば、そもそも観ない方がいいと思います。
そして、できる限りなるべく予備知識を持たずに観ることをおすすめします。
登場人物の一人になった気分で映画の中に溶け込んでみると、感情移入でき倍以上に映画を楽しむことができると思います。
邦画がパッとしないのは、アイドルや俳優、女優の人気が先行し、ストーリーを知っているマンガの実写化など、映画を観に行っているのか、アイドルを観に行っているのか…。
アイドルありきの映画ではなく、試写会等観た感想がジワジワと浸透し、「ちょっと観てみたい!」となるような映画、そして、「この映画観て良かった!凄かった!」とSNSなど拡散されるような映画を作ってもらいたいものです。
まさに、『SAW』などは、そのとおりの映画で、無名の若者二人が監督と主演を務めて、公開時こそ話題にならず、どこの映画館で上映されているかも知らなかったのに、シリーズとして7作まで作られましたからね。