いつまでも記憶に残る時代劇な邦画ランキング
邦画の醍醐味といえば時代劇ものです。
多くの時代劇を題材にした邦画がありますがその中からシリアスな時代劇を集めてみました。
コメディではなく真面目に時代劇を好きな方に見てもらいたい邦画になります。
内容的には方向性は全部違うように感じますが時代劇とはこういうもの、を求めている方には楽しんでいただけると思います。
これは何年たっても日本の代表作として自慢できると思います。
第1位:「鬼平犯科帳劇場版」
日本の時代劇の中でもコアなファンが多い鬼平犯科帳が映画になった作品です。
これを自信をもって一番におすすめします。
中村吉右衛門といえば鬼平、といえるくらにハマり役となったこの作品を初めて見たのは学生の時でその時から変わらずにファンをやっています。
この時には江戸屋猫八も生きていて、最高のメンバーで作られた最高の作品です。
前半は密偵おまさが鬼平の元を去る話で、中盤は息子の辰蔵が盗賊の頭と深い仲になってしまう話を挟んで、そこから一気に話が動いて大阪の大物が出張ってきて火付盗賊改めの関係者がどんどん殺されて行って、鬼平の怒りが爆発します。
流石歌舞伎が本職の人だけあって見得のように目に力を入れるシーンは迫力があります。
あんな目で見られたら怖いと画面越しにも怖いと思えるほどでこれは他の役者では合わないと思えるくらいです。
鬼平犯科帳は原作から読みだした派ですが、この映画を見たら原作の雰囲気を少しも壊していなくて原作ファンも文句は言えないと思います。
鬼平犯科帳は時代劇ファンも納得の作品です。
第2位:「座頭市~ビートたけし版」
座頭市は勝新太郎が演じている作品として有名ですが今の若い人にはビートたけしが主演で監督も北野武として制作された2003年版の方が有名かもしれません。
実際、ビートたけしの座頭市は面白いシーンも盛り込まれていて、冒頭で血しぶきが飛んだりして怖いとか気持ち悪いとか思うかもしれませんがそれを吹っ飛ばすくらいに面白いので最後まで見れてしまいます。
難しい、終始目を閉じたままの演技も素晴らしくこの映画で起用した早乙女太一も凄くて時に笑い時に手に汗を握る気持ちで見入れる作品となったと思います。
市の刀を使うシーンは血しぶきが飛んでいるはずなのに美しく見えました。
スローで画面を動かしているので血しぶきの飛び方が本当に綺麗で、こういう見せ方なら殺陣のシーンもそこまで怖くないなと感じる事ができました。
そしてビートたけしの座頭市で皆が記憶に残っているのはラストの全員でタップダンスを踊るシーンだと思います。
あのシーンは壮大で途中、市が横切っていくのもまた目を引くシーンで全員で揃って踊るシーンで何故か泣きそうになってしまいました。
なんでもないシーンだというのにそうやってよいしょでそういうものを持ってくるところが北野武監督の凄いところだと改めて思った作品です。
第3位:「武士の一分」
この映画はご存知の方が多いのではないでしょうか。
天下のSMAP、しかも木村拓哉が主演として演じた時代劇です。
当時、特に出演者に興味なく見に行ったのですが、作品自体が面白くあぁ、これは凄いなと思えました。
毒見役だった新之丞は貝に当たって失明をしてしまって何も見えなくなった世界で生きていこうとする作品。
大物俳優が出てくる作品で、その中で自分を助けるために他の男と通じた妻に離縁を申し渡して、でも心の奥底ではその男に復讐するために見えない状態でも戦うために剣の修行に没頭します。
その途中でお節介な叔母への対応が上手くなったり下男とコントのようなやり取りをして笑いも含まれていて。
そんな中で目が見えなくても音に反応して戦う術を身に着けた新之丞。
このあたりが座頭市みたいだな、と思ったりもしました。
でも演じているのが木村拓哉だからか、すごく綺麗な映画になっていました。
ラストは妻が戻ってきて出された食事が自分の好きな味付けだとすぐに気付いて、元に戻るという時代劇なのに壮大な恋愛映画を見ているようでもあってただの時代劇だけで終わるはずもないなと思っていたのでそこまで不思議でもありませんでした。
TVの木村拓哉とは違った顔を見る事ができる作品です。
まとめ
時代劇というとお年を召した方が見るものだと思っている方もいますが、この3作品は若い人でも気負う事なく見る事ができると思います。
出演者が云々という以前に若い子にも見やすいように作られているのですぐに映画の世界に入っていけると思いました。
鬼平犯科帳は元々のファンが多いですが見たらファンになると思います。
座頭市は北野武らしい見やすい作品ですし、武士の一分は若い出演者が多いのでやはり見やすいのではないでしょうか。
時代劇しすぎていない時代劇として若い人にも是非見てほしい作品たちです。