人生に疲れてしまった時に心が温かくなる映画ベスト3
社会人になり、毎日仕事をし、遅くまで残ってしまう時がある。
職場で関係者や上司に詰められて、なんだか嫌な気持ちになってしまう時もある。
そんな方に向けて、また明日から頑張ってみようと思えるような映画をおすすめしたいと思います。
歩き続けて、疲れてしまい、嫌になってしまった時に何度でも見返せるような3作品。
第1位:「ターミナル」
この作品の見どころは、主人公とその周りの関係性が大きく変わっていくというところです。
主人公は、ニューヨークへ向けて自分の国からやって来ました。
しかし、入国審査の直前に主人公の国が危険国とされ、空港のターミナルに残らざるを得ない状況になってしまいます。
英語もろくに話すことができない主人公が、どのようにして空港のターミナルで過ごしていくのか。
空港のターミナルには、たくさんの人たちが働いています。
清掃員、ショップの定員、入国審査員、キャビンアテンダント、管理局職員など様々な人たちを巻き込み、主人公が人の温かさに触れ、周りも主人公に対して大きく変わっていきます。
人はどのような状況になっても、自分の持っている強い気持ちと、その場をうまく捉えることができるのだと思いました。
最初は一人だった主人公が、何のために自分の行きたいところに向けて耐え続けているのか。
どんな状況であっても歩み続けていくことで、前に必ず進むことができるということがおすすめの理由です。
第2位:「言の葉の庭」
この作品の見どころは、なんといっても映像の美しさと心情を表した風景でしょう。
靴職人を目指す高校生と人生に疲れてしまった古典の教職員が主人公になっています。
また、「雨」がこの作品を表す重要なポイントになってきます。
靴職人を目指す夢に向かってまっすぐに生きている高校生は、学校生活に退屈さを持っています。
また、古典の教職員は、人生を上手く歩くことができなくなってしまい、人生において休まざるを得ない状況になっています。
そんな二人が出会い、「雨」と「靴」という2つのキーワードを接点に、互いの足りないものを埋めあっていく。
小説よりも先に映画化されている作品であるため、言葉よりも先に作者のイメージと心情が、映像に組み込まれて、他の映画には出すことができないとてもいい味を醸し出しています。
昔持っていたあのまっすぐな気持ちへの眩しさ、無造作に定期的に過ぎる都会の日常、特別感のない主人公に対し、感情移入してしまうというのがおすすめの理由です。
第3位:「最強のふたり」
この作品の見どころは、身体が不自由な気難しいお金持ちと健康で面白い貧しい黒人のユーモラスで、だんだんと濃くなっていく二人の関係性に気持ちが温かくなります。
フランス映画なので、舞台がパリというのもなんだかオシャレな感じがしますが、社会の「光」と「闇」の部分がきれいに映し出されています。
明らかに育った環境が異なる二人の人間が、交わりお互いの良い部分、悪い部分が見え隠れします。
人生において、大切な友人とはどのようなものなのかがこの作品ではわかる気がします。
二人のやりとりが何ともユーモアに富んでいます。
ふざけたギャグではなく、小洒落た言葉遊びのようなやりとりに気持ちがほっこりします。
人生に対してある意味で悲観的な気持ちを持っているふたりが、全く異なった環境で育ってきたふたりが、折りなすハーモニーが魅力的です。
また、これが実話というのもポイントでしょう。
こんな関係性を持った人が一人でもいたら、人生は悪くはないなと思えます。
まとめ
以上がおすすめの3作品ですが、すべてに共通するのは主人公たちの心情とその関わる人たちとの関係というのが心を打たれたポイントです。
どんな人にでも訪れるであろうマイナスな感情を埋めていくものは何か、本当に大切なものは何かわかる作品をピックアップしました。
洋画、邦画、フランス映画とすべて異なる国の映画ではありますが、その国独自の映画観と社会感も出ていて、良いと思います。