闘い、生きるオンナたち!落ち込んだ時に観たい女性向け邦画ベスト3
仕事で落ち込んだり、PMSで不安定になったり。
女性はただでさえ悩みが多いもの。
女だからって理由であれこれ指図されたり、何かと言えば結婚をせかされたり、口を開けば「女だから」なんて、理不尽なことにイライラしてストレスがたまったりすること、ありますよね。
そんな時は逆に、「女でよかった!」そんな勇気がもらえる、「闘う女たち」の映画を観て、スカッとしましょうよ!
第1位:「顔」
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日本映画界でも高い評価を誇る阪本順治の代表作。
35歳をこえてもヴァージンのまま実家に引きこもっている主人公。
自分とは対照的な妹を、うっかり殺してしまったことから始まる逃亡劇。
殺人をきっかけに、初めて自力で外の世界へ飛び出していく主人公の姿は皮肉にも愛らしく、出会う男どもはどれも一癖ある奴らばかり。
指名手配された主人公は、逃げるうちに目覚ましく女として開花していく。
殺人犯でどん底なはずなのに、皮肉にも人生を輝かせていく様が爽快!
シリアスな題材の中にも喜劇女優・藤山直美と実力派俳優たちのかけあいが生きて、犯罪映画ながら終止クスリと笑えるのもよいところ。
アコーディオン奏者cobaの担当するサウンドトラックもクール。
行き先なんてわからない!でも今が楽しいからもう仕方ない!追いつめられた主人公のラストシーンには笑いとともに勇気がこみ上げる。
「逃げる」ことに立ち向かう姿を通し、人生と闘う女性像を描きだした傑作!
第2位:「フラガール」

いわずと知れたヒット作。
いわきの炭坑町を「ハワイにする!」常磐ハワイアンセンター(現:ハワイアンズ)誕生までの人々の葛藤をたどった奇跡のヒューマンコメディ。
レトロな60sファッションに身を包んだ松雪泰子、いわき弁を操り華麗に踊る蒼井優はもちろんのこと、劇中の重要なハイライトとなるエピソードに貢献するしずちゃん、対照的だけれども愛おしい女性たちの奮闘に涙せずにいられない!蒼井優の母親役は往年の大女優、富士純子が演じ、ドラマにさらなるリアリティをもたらしている。
親友役・徳永えりが父親(高橋克実)に折檻されるシーンなんて特に、女性の立場がまだまだ弱かった時代の様も伺える。
でもだからこそ、この「女性の勇気」や「成功」が対照的に輝いてくるのです。
炭鉱で働く男たちの影に、女たちの努力が実を結ぶ、そんな様を見ていたら、やっぱりいつの時代も強いのは女性なのかしらなんて、そんな意味でも勇気をもらえる作品。
震災後、原発被害が深刻な福島のことを思うと、さらに涙が止まらない。
第3位:「刺青」
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谷崎潤一郎『悪党』を原作に新藤兼人が脚色、増村保造が監督した名作。
ある日、背中に女郎蜘蛛の刺青をほどこされてから、人が変わったように男を狂わせる芸者へと変貌を遂げたお艶/染吉の、妖艶な愛欲の日々!
なんとも美しすぎる永遠のファム・ファタールを演じきった若尾文子の白い肌、セクシーな声、ずるい女加減に魅了されっぱなしの86分。
芸者ならではの肩のはだけた着物姿や乱れ髪が忘れられない。
今の女優が着る着物姿とは一線を画す身のこなしは必見!
初めてスクリーンでこの映画を見たとき、昭和の映画女優なんて誰も知らなかった筆者は一気に目がハートマークに…。
また、昭和の映画ならではのフイルムの質感もたまりません。
生娘風のキュートな顔立ちなのに、悪女を演じさせれば観客まで骨抜きにされてしまう、そんな大女優の仕事っぷりに勇気を頂きましょう。
ファム・ファタールは、女であることの喜びを再確認させてくれる気がします。
そして、大好き若尾文子!
まとめ
この中の映画を見終わったころにはもう、「女だから何がいけないの?」いやむしろ、「女で良かった!万歳!」と、いろんな意味でも声を大にして言いたくなっているはず!
物語の主人公たちにも勇気づけられると同時に、それを演じた女優たちの仕事っぷりにもバッチリ感化されて、働く女としても明日からまた頑張れる!そんなあなたの明日のお役に立てれば幸いです。