孤独を癒してくれる…寂しがり屋に見てほしい邦画ベスト3
学校で、会社で、家で……それなりに友達や仲間、家族もいるのに、たまに急に寂しくなることありませんか?誰にも本当の自分がわかってもらえてないような気がする、自分は独りぼっちだと感じる、たまらなく寂しくなり生きているのが辛くなる……。
そんな時に独りなのは自分だけじゃないと勇気をくれる、寄り添うように孤独を癒してくれる、観たあとにちょっぴり元気をもらえる、おすすめの邦画を紹介します!
第1位:「ハッシュ!」
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2001年公開。
『ぐるりのこと。
』などで知られる橋口亮輔監督作品。
ゲイのカップル、孤独な独身女性、この生きづらさを抱えた不器用な3人が、次第にお互いかけがいのない存在になっていく。
そのぎこちなく寄り添う姿が時にコミカルに、時に淡々と、またある時は熱く爆発するように描かれていて、観ているこっちも笑ったりしみじみしたり、泣いてしまったりする。
そしてラストは最高に余韻をもたせてくれて、思わずクスッとしてしまいます。
ゲイのカップルの一人は家族にも会社にもカミングアウトしておらず、付きまとわれた女性にキッパリ断ることもできず、よく言えば優しいけど悪く言えば優柔不断で頼りない。
恋人になじられ、「だって仕方ないだろ、これがおれなんだもん……!」と吐き出す切ない叫びは、もっとこうありたいと思うのにうまくいかず、不器用ながらなんとか社会で生きている自分と重なり胸が痛くなります。
ゲイカップルに精子を頂戴と持ちかける女、朝子は孤独を抱えています。
仕事はあるけど親との確執を抱え、人とうまく付き合うことができず、でも寂しくて行きずりの男と寝たり、子どもを欲しがったりしてしまう。
そしてそんな自分が嫌で、なかば自暴自棄になっている。
そんな朝子が2人と出会うことで少しずつ孤独を癒され、諦めていた人生をもう一度頑張りたいと語るシーンは胸が熱くなります。
生きづらさを感じているのは自分だけじゃない、誰もがもがきながら毎日を生きているんだと、孤独な心に寄り添ってくれる映画です。
第2位:「リリィ・シュシュのすべて」
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2001年公開。
『花とアリス』などで知られる岩井俊二監督作品。
美しい田園風景と音楽、少年少女たち。
でもそれらに彩られた日常のなんと哀しいことか。
いじめ、自殺、殺人……これでもかと厳しい社会問題を観るものに突きつけてきます。
あまりの衝撃に、観た日は1日気分が落ち込むほどです。
でもだからこそ、たまらなく寂しく生きるのが辛くなった時に観て欲しい。
描いているものは容赦ないけれど、救いがないけれど、もうここまで落ちてしまえばあとは上がるしかない、と思わせてくれる。
ここまで沈みきってしまえば、あとは浮上するしかないんです。
思いっきり泣いたあとはスッキリするように、思いっきりこの映画で落ち込んで、また浮上して欲しい。
きっとラストの映像美がそうさせてくれます。
金色のどこまでも続く田園風景のなか、いじめられてた子もいじめてた子も、自殺した子も、ただ音楽を聴いてたたずんでいる……またその音楽が素晴らしく、それだけで生きていく価値があるような、そんな気分にさせてくれます。
第3位:「続・男はつらいよ」

1969年公開。
言わずと知れた、山田洋次監督の人気シリーズの2作目です。
昔人気があった人情コメディ映画でしょ?古くさくて何だか観る気がしないなー。
……私も前はそんな印象しか持っていませんでした。
でもやはり人気作にはそれだけ人気の理由があるんですね。
たまたま観だした1作目が面白くて、2作目も観てみたら、やはりただの人情コメディではなかった。
人はそれぞれ色んな哀しみを抱えながら生きているんだと、そして誰もが孤独を抱えながら、だからこそ時には助け合って生きていくのだと教えてもらったような気がしました。
主人公、フーテンの寅さんは定職にもつかず気ままに日本各地を旅している人。
自由で、適当で、明るくて、こんなふうに生きられたらさぞ楽しいだろうなぁと思わずにはいられないような人です。
でもこの2作目では寅さんの母親との確執が描かれ、明るく振舞っている寅さんでも自分ではどうしようもない出自の問題を抱えているのだとわかりました。
生まれたばかりの甥っ子に、自分みたいになるなよと言うのも寅さんが抱えるコンプレックスやこれまでの苦労を感じさせます。
また寅さんの母親自身も、苦労しながら必死でここまで生きてきたこと、子どもと別れたことは決して癒えない心の傷だったこと、そんなことが見えてきます。
でもそんな心の傷を抱えながら、自分を本気で心配してくれるような人(またその人も自分自身の問題や哀しみを抱えている)に支えられ、時には支えて、明るく生きていく。
クヨクヨしてても仕方ない、明日は明日の風が吹く、と背中を少し押してくれるような映画です。
まとめ
バラバラなジャンルの映画が並んだように思いますが、どの映画も孤独で不器用な人間が主人公です。
まるで自分を見ているようです。
あなたは1人じゃないよ、ではなく、独り
なのはあなただけじゃないよ、みんな独りで、不器用だけど、でもなんとか生きているよと、そっと語っているような気がします。
孤独を癒して、そして静かに寄り添ってくれるような映画です。