騙し騙され、なのにちょっと感動してしまった邦画ベスト3
日常からちょっと冒険ができる、それが映画です。
映画館内は密室で、滅多なことでは外に出ることはありません。
そんな映画館の中だからこそ、日常では体験できないようなことが疑似体験できます。
映画が終わり、映画館の外に出れば今までと同じ日常が待っています。
今回ご紹介する映画は、騙したり騙されたりしますが最後は主人公の活躍で終わる邦画です。
第1位:「ルパン三世」
知らない人はいないんじゃないかというくらい有名ですね。
今回、紹介するのは小栗旬がルパンを演じた実写版の「ルパン三世」です。
アニメの印象が強く、あまり期待せずに映画を観に行ったのですが、良い意味で期待を裏切られました。
不二子ちゃんとのやり取りや、アニメでもおなじみの五右衛門のセリフ。
「つまらぬものを斬ってしまった」は、わかってはいても、笑ってしまいました。
アニメを観たからこそ、知っているからこそ楽しめる映画です。
怪盗はお宝を盗みます。
これはどんなに良い怪盗であっても変わらないお約束のようなものです。
けれども騙し方に品があったり、ユーモアがあったりすると尊敬や憧れに変わります。
ストーリーは、絶対に破られることがないという屈指のセキュリティシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫、ナヴァロンの箱舟。
守っているのは、手にした者は世界を支配できると伝えられているクリムゾンハート・オブ・クレオパトラ。
このお宝を強奪するために仲間と共に計画を勧めます。
ルパンシリーズには、ちょっと切ないシーンもでてきます。
今回の実写版映画でも、不二子ちゃんの見え隠れする想いにほろりときました。
子供から大人まで楽しめるおすすめの映画です。
第2位:「ジョーカー・ゲーム」
ジョーカー・ゲームは、スパイ映画です。
もとは小説ですが、映画だけを観ても楽しめるようになっています。
第二次世界大戦前夜の陸軍士官学校。
上官の命令に背いて極刑となり、銃殺されるはずだった主人公の嘉藤は、陸軍内に極秘裏に設立された諜報組織「D機関」の結城中佐に助けられます。
数々の訓練を経て、諜報員となった嘉藤は、初めての任務で米国大使ブラハムが持つ「ブラックノート」と呼ばれる機密文書を持ってくるよう命じられます。
こういったスパイやミステリーというのは、最初に伏線を張っていることがあるので、わくわくしながら見ていました。
諜報員、スパイは影の存在です。
決して表にでてくることはありません。
嘉藤は、一人の女性と出会い恋をしますが、その女性もやっぱり闇の社会の人間です。
いくつもの仕掛けられたトラップとかわしていく様子に、思わず固唾を飲んで見守りました。
安心して観られる映画はありがたいものの、続きを示唆する終わり方に少しもやもやもしました。
第3位:「ライアーゲーム・ザ・ファイナル」
謎の組織が主催する騙し合いのゲーム、「ライアー・ゲーム」に巻き込まれてしまった女子大生の神崎直。
騙されやすく人を信じる直は、天才詐欺師秋山の助けを借りて騙し合いのゲーム、ライアー・ゲームを乗り越えます。
漫画を読み、TVでドラマも観ていたので、大体の結末は予想できたので、安心して観ていました。
ですが、騙された方が悪い。
人を信じる自分が悪い。
例え裏切られても文句を言えないというなんとも言えないもやもやは、大なり小なり人の人生にはつきものです。
大きな損をすることはなくても人を信じることをやめたくなったり、殻にこもることもあるでしょう。
正直であること、人を信じ、助け合おうとする絵空事の奇麗ごとを、うさんくさくならないように描くのは役者の技量もいるでしょう。
秋山役の松田翔太の黒でもなく白でもない、決して親切でもないというグレーゾーン。
もしかしたら、ダークに近いというような演技に迫力があり、気にいっています。
直はこのゲームではカモです。
餌食です。
一番に消えてなくなる存在です。
そんな直がいなければ成り立たないお話です。
まとめ
怪盗、スパイ、詐欺師と並べてみましたが、優秀な人間は力の使い方によっては悪役としても魅力があります。
悪役にも正義の味方にもなりうる役柄というのは、観ている側からも大きな魅力があります。
ルパンは怪盗ですが、情に厚い面があり、ジョーカー・ゲームのスパイは日本のためです。
ライアー・ゲームでは、騙し合いのゲームでありながら、直の強い感情に引っ張られ、すべての人を助けようとします。
魅力のある作品です。