重い内容の映画を見た後の気分を変える洋画ベスト3
映画は娯楽なので、アクションものやファンタジーもののような、楽しい作品だけを見る方もいるかもしれませんが、感動ものや、社会派ものもいいですよね。
たまには号泣してデトックスしたり、人生について考えてみたり、有意義な時間を過ごせます。
ただ、こういった深い内容の映画は余韻を引きずってしまい、結構疲れませんか?”火垂るの墓”なんて、素晴らしい作品とはいえ気合いを入れないと見ることができません。
そんな重い気分を変えながらも、感動がうすれないおすすめの映画を紹介します。
第1位:「デトロイト・メタル・シティ」

この映画は、全く興味がなかったのに、ハードな音楽好きの友人に、無理やり映画館に連れて行かれて見た作品です。
見た結果、すごく面白い!元気になりました。
松山ケンイチさん演じる根岸崇一という、東京に憧れて田舎から上京してきた、音楽好きの若者が主人公のお話です。
ポップミュージック好きにもかかわらず、デスメタルを歌わされるはめになる心優しい青年の苦悩が、苦悩なのになんだかズレてて笑えます。
作品中にたくさん出てくるデスメタルなんて、好んで聴く音楽のジャンルではありませんでしたが、見てるとなんだかのってしまいます。
正直うるさくて、なにをやっているのか理解できないことも。
でも、”ウオー”と叫んで騒いでいるデスメタルファンの姿を見ていると、不思議と自分も気持ち良くなってくるんですよね。
現実で叫ぶことはなかなかないので、気持ち良いのかもしれません。
また、デスメタルが全面に出ているとはいえ、登場人物達が真面目な愛すべきキャラクターばかりなので、見ていて爽やかな気持ちになれます。
全く興味がない方も、若返りは間違いないのでアンチエイジングにお試しください。
第2位:「ハッピーフライト」
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こんなお仕事があるんだよと、航空関係のお仕事が分かるかなあと思って子供と見た映画です。
舞台はある空港。
昇格がかかっているパイロットや、国際線デビューのCAが乗る飛行機にトラブルが。
トラブルを解決する為に、様々なプロが活躍して解決するというお話です。
こう書くとかっこいい映画のようですが、実際はドタバタコメディです。
こんなパイロット嫌だなあ、こんなCAいるのかな?と思いながらも、あまりにも真面目にドタバタするプロ達の姿が、リアルに思えて笑えます。
また、作品に出てくる航空関係者の仕事の種類が多く、トラブルに対応する様々なプロ達の苦悩や仕事ぶりが分かります。
パイロットといっても、機長と副操縦士では全く立場が違ったり、CAにも白鳥が水面下で足を漕ぎまくっているような苦労があったり。
他にも整備、管制塔、グランド、オペレーションコントロールセンターなど様々な職場や、バードさんなるお仕事もあったり。
一機の飛行機を無事に飛ばすために、こんなにもたくさんの人が関わり、人間関係を含め仕事を調整しているのかと、笑いの合間に感心してしまいました。
これを見て、飛行機に乗りたくない人が増えるのか、乗りたくなくなる人が増えるのか興味深いです。
第3位:「ALWAYS 三丁目の夕日」

まず最初にお断りしておきますが、この映画は泣いてしまいます。
感動もののジャンルに入るかもしれません。
ただ、ドタバタものでもあります。
どうしてこんなに人間関係が密接なのか?どうしてこんなにドタバタするのか?昔々のご近所づきあいを思い出して笑ってしまうのです。
こんなに怒るお父さんや、こんなに怒る近所のおじさんは、今ではなかなか見ないのではないでしょうか?怒ることは、相当のエネルギーを使います。
演じられた役者の方も、どっと疲れたことでしょう。
また、高度成長期のお話なので、貧しく見えながらも希望が感じられる。
戦争の傷を抱えながらも新しいものを作り出していくパワーが溢れています。
いちいちドタバタする感じが嫌だと感じず、むしろ爽やかに感じられるところが、素晴らしい作品なんだと思います。
ただ、泣けてしまうので、号泣した映画を見た後では疲れてしまうかもしれません。
重いテーマの映画を見た後、世の中すてたもんではないと感じるにはおすすめの映画です。
まとめ
感動するような、人生を考えさせられるような大作の映画は、胸うたれるものです。
そのまま余韻を楽しむのも良し、私のように疲れてしまうタイプの方は、他の映画を見て気分を変えるのも良し、楽しみ方はそれぞれだと思います。
おすすめした映画は、笑えるものだと紹介しましたが、それだけではありません。
3作品に共通することは、真面目に一生懸命生きる人達が出ていることです。
真面目で一生懸命な人達がドタバタしているからこそ、クスっと笑ってしまうのでしょうね。
せっかくの余韻を消し去ってしまうのではなく、爽やかな気持ちに変えることができれば、より色んな映画を楽しめるのではないでしょうか?