リキッド式電子タバコのコイル焦げとは?初心者~中級者向けの解説
コイルを焦がしてしまった…という経験は、リキッド式電子タバコ"VAPE"を利用する人なら誰でもあります。
それが原因でVAPEから遠のいてしまう人もいるそうですが、これは非常にもったいないこと。
ここでは、コイルの構造と「コイル焦げ」の意味と弊害、焦がさないポイントからおすすめの機種まで、なるべく平易に説明をさせていただきます。
コイルの構造
まずは、意外と知らない「リキッド式電子タバコ」"VAPE"のコイルの構造を見ていきましょう。
初心者向けに分かりやすく、専門用語は省きます。
リキッドを吸い上げる仕組み
周知のとおり、アドマイザー(リキッドタンク)と呼ばれる部分に、吸いたいタバコリキッドを注ぎます。
機種を吸える状態にセッティングすると、コイルがちょうどリキッドに浸っているのが分かるでしょう。
それでは、コイル内部の構造を見ていきましょう。
コイルの構造を大雑把に説明すると、バネのような形状の針金・コットンで構成されています。
コイルユニットからコイルに通電することで"バネ"を熱し、コットン部分で吸い上げたリキッドを気化させる…というのが、大まかな仕組みとなります。
ここで一度チェックしてほしいのは、コイルの外部構造。
リキッドを吸い上げるために、コットンの一部をわざとはみ出させているか、もしくはコイル自体に穴が開いています。
コイル焦げの原因を突き止める前に、「どこからリキッドを吸い上げるのか?」をご自身の機種でチェックしてみましょう。
焦げる部分とは
次に、焦げる仕組みについて説明していきます。
最初に要約しておくと、「コイルを熱したときにコットンが乾いている、つまり空焚きになっている」ときに起こります。
コットンが乾いている状態とは、つまりコイルがリキッドを十分に吸い上げていない状態のこと。
後述しますが、リキッド注入後十分に時間を置かない喫煙・連続吸いによりリキッド供給が追い付かない場合が該当します。
コイルが焦げたらどうなる?
コイルが焦げた!
と感じたら、すぐに使用をやめ・メンテナンスをしましょう。
その理由をここで説明いたします。
喉への悪影響
コイル焦げを一度経験したかたには分かるかと思いますが、喉がイガイガする・煙が出にくくなるといった症状がでます。
特に女性に多いのですが、もともと肺活量が少ないため「焦げ味」を感じない程度に少なく吸えばいい…と考えて、継続して使ってしまいがち。
粘度の低いリキッドを入れると問題なく使用できてしまう場合があるため、このようにしてコイル交換費を抑えようとする人もいるそうです。
しかし、これは考えもの。
コイル内部のコットンの焦げは、さらに通電することで細かい粒子となって喉に届きます。
実はこれ、発がん性物質ともいわれています。
体質によっては喉の粘膜を傷つけ・そのまま風邪の菌が侵入することもあり、重度の喉風邪を引き起こす原因となることも。
リキッド式電子タバコによるこういった弊害は、医学的には認知されていない部分も多くあります。
そのため、安全に美味しくいただく心掛けを自主的に行うべきでしょう。
コイルを焦がすこと自体は上級VAPEマニアでもよくあることなので、常に余裕を持って交換用ストックを用意しておくといいでしょう。
焦げやすいタイプの機種とは
残念ながら、コイルの焦げやすさは機種の仕様によって大きく左右されます。
VAPE本体の買い替えを検討されている方・2台目が欲しい方は、是非チェックを。
初心者はコイルの位置を見る
ひとまず、お手持ちのVAPE本体のアドマイザー(リキッドタンク)の構造をチェックしてみてください。
機種を喫煙できる状態にセッティングしたとき、コイルはマウスピース側・バッテリー側のどちらについているでしょうか。
マウスピース側(本体を立てて置いたとき、アドマイザーの上部にコイルが装着されている状態になる)のかたは、注意が必要です。
マウスピース側にコイルを装着するタイプの場合、コイル底部からリキッドを吸い上げる・あるいはコイル側面に穴が開いているという構造になっています。
当然のことですが、下から上にリキッドを吸い上げていく・つまり重力に逆らってリキッド供給を行うので、吸い上げ効率が悪くなりがちです。
率直に言えば、この手の機種でのヘビースモークはおすすめできません。
ある程度VAPEの取り扱いになれてきて、ガンガン吸いたい…という方は、コイルがバッテリー側についている(本体を立てて置いたとき、アドマイザー下部にコイルが装着されている)ものを購入するとよいでしょう。
おすすめの機種・焦がさないポイント
最後に、焦がさないように喫煙するポイント・おすすめの機種のご紹介をしていきます。
焦がさないように吸うには
焦がさない、つまりコイルへのリキッド供給を安定させるには、どのようにすべきでしょうか。
自分でできることとしては、「連続吸いを避ける」ことです。
煙として出てくるのはタンク内のリキッドではなく、コイル内のコットンに染み込んでいるリキッドであるということを常に念頭に置きましょう。
連続吸いをすることでリキッド供給が追い付かなくなり、コットンが乾燥・焦げる原因となります。
実は、リキッドの種類によっても焦げやすさは変わります。
国産の香料がたっぷり使われているリキッドは、粘り気が強く、コットンに浸透しにくいのが特徴。
その点、スターターキットに付属されがちなバニラ・ミントなど「単体味」のものは、リキッドの性質がさらさらとしていて・浸透しやすく連続吸いに耐えやすいのがメリット。
焦げやすい機種を当面運用していく、かつ美味しく連続吸いしたい…という場合には、海外製の単体味リキッドのミックスがおすすめ。
国産の評価の高いリキッドを今後愛飲していきたい場合は、焦げに十分注意していくか・機種そのものを買い替えるという手段になっていくでしょう。
機種の買い替えに踏み切る人は、なるべく同一メーカー・同一タイプ(ペンもしくはボックス)タイプで選ぶと、その後の取り扱いが楽になります。
焦げやすさとワット数/オーム数等スペックとの関連性は認められていないため、それほど細かくこだわる必要はありません。
煙の味にこだわりたい・コイル交換の手間を省きたいという人は、コイルを自分で作ってしまう「ビルド」の導入も検討の余地に入ります。
Joyetech EXCEED D19
2017/10/27発売の初心者向けモデル。
アドマイザー底部にコイルがついており、コイル焦げのしにくい定番の形となっています。
低ワット・低オームの爆炎型で、煙の味を楽しむのに向いているモデル。
連続吸いへの耐久性も高く、国産の粘度の高いリキッドにも適しているそうです。
コイルの種類は0.5Ω・1.2Ωの2種類で、前者が売り切れ続出状態にあるそうです。
コイル供給が安定するまでは様子見をする…という声もありますが、このEXCEEDシリーズは「初心者の2台目に」とYoutube・各SNSで極めて評価の高いモデル。
国産の香り豊かなリキッドを楽しみたい・連続吸いを気にしながら吸うのはやめにしたい…というかたは、是非お店にお問合せしてみてください。
まとめ
コイルの構造をしっかりと理解しておくと、焦げやすい・焦げにくい機種の判別もご自身でできるようになっていきます。
まずは基本を抑えるのがポイント。
焦がしてしまったコイルはすぐ交換することを心がけましょう。
あまりに焦げの頻度が高いようであれば、ショップにアドバイスしてもらうのも一つの手です。
連続吸いが出来てメンテナンスが簡単と定評のある機種も、ここでひとつ紹介させていただきました。
素敵な電子タバコライフを送ってください。