ひとり暮らしに食器洗い機ってどうなの?使いこなすためには?
食器洗い機が出始めたばかりの頃は大家族のための家電、とても大きくて場所をとるので広いキッチンが必要、高価なのでお金持ちの家庭しかもてないなどというイメージが強くありました。
しかし、今では一人暮らし向け、あるいは2人や3人向けの食洗器も販売されています。
1人暮らしだと食器もそれほどたくさん洗う必要はありませんが、使いこなせるのでしょうか?
目次
1人暮らしの食洗器もあります
食器洗い機というと、大量の食器を1度に洗う機械というイメージを抱きやすいですが、1~3人向けの食器洗い機もあります。
大型食器洗い機はコンロの下のスペースを丸々と取ってしまいますが、少人数用の食洗器はそこまでではありません。
とはいえ、後述しますが、食洗器導入に当たって設置場所はとても重要な課題です。
1人暮らしの食器洗い機の価格
1人暮らしの食洗器の価格は2万円から5万円が相場です。
価格が上がるにつれて洗える食器の量が増えていきます。
また、乾燥機の機能がついているものもあります。
乾燥機付きかそうでないか
食器洗い機に乾燥機能がついている場合、食器を洗う手間ばかりか、洗い終わった後の食器を食器棚に仕舞う手間まで省くことが出来ます。
食器は熱風で乾燥させた方が布巾で水気をふき取るよりも衛生的です。
絶対なければならない機能という程ではありませんが、予算に余裕があるのならば、乾燥機能がついているものがおすすめです。
ただし、乾燥機能付きのもので気を付けなければならないのは維持費です。
食器洗い機本体も高いですが、乾燥機能を使うことにより、電気代も消費します。
1人暮らしでも使いこなせるのか?
多少自炊をする人でも、1人暮らしの場合、洗うのが必要な食器などはたかが知れています。
わざわざ食器洗い機を使わなくてもささっと洗うことが出来るのではないでしょうか?
確かにその通りです。
1人暮らしでなおかつ、殆どコンビニ弁当やスーパーの総菜など出来合いのものを食べる場合、あまり洗い物はでません。
せいぜいコップやカトラリーくらいかもしれません。
そういう人には食器洗い機は不要でしょう。
しかし、少ない量だからこそ、洗い物というのは厄介です。
あとでまとめてやろうとついついシンクやキッチンに置きっぱなしになってしまうこともあるかもしれません。
そうして積み重なった食器をみるとうんざりしてしまい、結局洗うのがストレスになったり、億劫になったりしてしまうのです。
まとめて洗うにしても食器洗い機の中に使った食器を入れておけばキッチンがゴチャゴチャとみっともないようなことにはなりません。
逆に、使ったものはスプーン1つでもすぐに洗わないと気が済まないという人は食器洗い機を使いこなせないかもしれません。
スプーン1つのために食洗器を稼働させるのはとても効率が悪いからです。
そういう人は手洗いの方が余計なストレスがかからないでしょう。
自炊のモチベーションが上がる可能性も
1人暮らしで自炊をしない理由はいろいろありますが、その中でもメンドクサイというのは無視できない理由の1つです。
食器洗い機はこのメンドクサイの軽減にとても役立ちます。
料理は作るのはいいけれど、後片付けを負担に感じる人がとても多いです。
後片付けが全く必要なくなるわけではない
食器洗い機を導入することで後片付けの負担は軽くなります。
しかし、食器洗い機が担当してくれるのはあくまで食器洗いの部分だけです。
まったく後片付けが必要なくなるわけではないので、その点は勘違いしないようにしましょう。
食べたり調理が終わったりした食器を食洗器の中にセットするのも洗い終わった食器を食器棚に戻すのも人間がやらなければなりません。
乾燥機能付きの食洗器でない場合は洗い終わった食器を布巾で拭くという作業もあります。
さらに、布巾の洗濯もしなければなりません。
また食べ終わったテーブル、料理をしたコンロ周りやシンクなどを掃除するのも人間です。
料理はこの繰り返しです。
食器洗い機の維持費に関して
食器洗い機は買っておしまいと言うわけにはいきません。
使い続けるためには維持費がかかります。
食器洗い機用洗剤は専用のものを
食器洗い機には専用の洗剤が必要です。
食器洗い機を使うからといって手洗いが全く必要なくなるわけではないので、食器用の洗剤は2種類用意しておかなければなりません。
とはいえ、食洗器用の洗剤がとても高価なわけではないので安心しましょう。
電気代は上がります
食洗器は電気の力で動いているので当然電気代は上がります。
乾燥機能がついているのならばさらに上がるでしょう。
水道代は下がります
食器洗い機を使った方が手洗いよりも水の量を半分以下にすることができるとも言われています。
ガス代は下がることも
お湯で食器を洗っている人はガス代の節約にもなります。
トータルで光熱費は下がりやすい
食器洗い機を使うと電気代は上がりますが、水道代、ガス代は下がることが多く、トータルで光熱費は下がる場合が多いです。
その他手洗いに関する雑費が節約できることも
手洗いをして手荒れをしてしまった場合のハンドクリーム代が浮くかもしれません。
ゴム手袋をして洗っているのならばゴム手袋代も節約することが出来ます。
1人暮らし最大の課題は置き場所
1人暮らしで食器洗い機を購入するうえでネックになりやすいのは価格よりも置き場所であることが多いです。
1人暮らしのキッチンは狭いことが多いです。
少人数用の食洗器は小型のものが多いとはいえ、それでもそれなりの大きさはあります。
オーブンレンジ並にはあります。
そして、水道を使い、排水もするので水道周りに設置をしなければならず、さらにシンクよりも高い場所でなければなりません。
最初から食器洗い機を置くスペースを設けている1人暮らし用のアパートやマンションはかなり少数派です。
自分で食洗器を置く台を探してきたり、自作したりしなければなりません。
食器洗い機はそれなりの重さがあるのでしっかりとしたものが必要です。
貸賃の場合は壁やキッチンに傷をつけないように気を付ける必要があります。
食器洗い機を購入する前に置き場所については十分に考えるようにしましょう。
電気屋さんに相談したり、食器洗い機を使っている人のブログなどを参考にしたりするのがおすすめです。
食洗器対応の食器や料理器具をそろえる
ほどんとの食器は食器洗い機で洗うことができます。
まれに高級な漆の食器は食器洗い機で洗うことが出来ない可能性があります。
注意が必要なのは調理器具です。
まな板やフッ素加工のフライパンなどは食器洗い機で洗えない可能性があります。
よく表示を見ましょう。
食器洗い機対応可のものに買い替えるか、手洗いで対応をするようにしなければなりません。
設置工事は自分でもできます
食器洗い機は水道から水を引いてこなければ使えません。
この工事は依頼をすればやってくれますが、簡単な道具があれば自分で説明書を見ながら行うことができます。
少しでも費用を節約したいのならば自分でやってみるのがおすすめです。
難しく見えるかもしれませんが、やり始めてしまえばそれほど難しいものではありません。
まとめ
食器洗い機は1人暮らし用のものも出回っています。
自炊をする人もしない人も食器洗いのストレスから解放をされたいという人は導入を検討してみましょう。
食器洗い機は便利ですし、1人暮らし用のものならば費用もそれほど掛かりません。
しかし、注意をすべきは設置場所です。
貸賃の場合は特に気を付けなければなりません。
光熱費は食器洗い機の方がお得です。