ロボット掃除機は便利だけど向き不向きも勿論あるのを忘れないで
近頃では掃除道具としてすっかり定着した感のある、ロボット掃除機です。
筆者も便利に使用している1人です。
しかしどんな家庭にもこれ、便利に使えるかと言うとそういうわけでもありません。
ロボット掃除機の使用に向いている家庭と、使ってもあまり役に立たずに結局クローゼットにしまいっぱなしの家庭に、分かれてしまうのです。
目次
掃除と言うのは古今東西面倒なもの
掃除というのはエンドレス、終わることのない家事です。
同じ家事でも、食事なら外食という手もあります。
洗濯ならコインランドリーやクリーングという手もあります。
勿論掃除も、家事サービスを使えばやってもらえますが、これにはお金もかかります。
しかし重い掃除機を使って、前かがみで掃除というのは辛いものですし、腰痛の元にもなりかねません。
普段家を留守にしている一人暮らしの場合、掃除機を使用するタイミングを掴むのは、かなり難しいものです。
勿論普通の箒で掃除していた頃に比べれば、掃除機の使用で段違いに効率は上がりました。
しかしどうしても、面倒なことと体力を使うことに変わりはありません。
かと言って放置すれば、その後恐ろしいこちになるのも、想像が出来ますね。
よく、埃で人は死なない、と言いますが一概にそうとも言えないことを、忘れないで下さい。
勝手に掃除してくれるありがたい家電
しかしロボット掃除機の登場によって、その過酷な労働に一筋の光が差してきました。
これを使えば、留守の間に掃除をしてくれますし、他の家事をしている間にも床掃除をしてもらえます。
仕事で忙しい人、育児と家事に追われている人には、これは本当にお助け家電です。
そんな事もあって、劇的に広まったロボット掃除機です。
参戦メーカーも、値段帯による性能の違う機種も多く出て、購入する方はいくらでも選べるようになりました。
まあこの値段帯、上は天井知らず下は1万円を切りますから、予算に応じて選べるのはありがたいことです。
値段帯によって性能の差が出るのを忘れずに
筆者のロボット掃除機は、大変に良く言えばシンプルでベーシック、悪く言えば低性能の一品です。
しかし筆者としてはまずお財布の中身をベースに、ロボット掃除機の選択に入りましたので、これで充分満足しています。
充電器帰還機能が無くても、センサーがなくても、学習機能がなくても、段差が乗り越えられなくても、筆者自身は気にしていません。
一番の仕事、埃を吸い取るという大命題さえこなしてくれれば、満足だからです。
しかしどうせなら、多少高くても高性能のロボット掃除機を手に入れたいと思う人も、少なくないはずです。
そんな場合でも、自分が欲しい機能を備えているものを選ぶことをおすすめします。
あれもついている、これもついていると、多くの機能がついているものを購入しても、結果使わなかったらお金の無駄にもなります。
性能と値段は正比例しています。
センサーや自動帰還機能は必須という場合、大体3万円から4万円の機種で充分に用は足りますね。
こんな家庭にはあまり向かないロボット掃除機
しかしこのロボット掃除機、どうしても不向きな家庭というのもあります。
床に物が散らばっている家庭
どんな家でも、ある程度床に物は置いてあります。
しかしそれが多く、しかも片付けが面倒だという場合、ロボット掃除機での掃除は諦めたほうが良いですね。
本物のロボットと違ってロボット掃除機の場合、床を綺麗にはしてくれますが、片付けはしてくれません。
床に邪魔物がある場合、それが家具でも勿論掃除機にすれば邪魔物ですが、他にもセンサーに反応すれば向きを変えてしまいます。
そうするとその周辺の床掃除は、出来ないということです。
しかも床に物がありすぎれば、ロボット掃除機自体の動きが取れなくなってしまいます。
床の片付けができない苦手面倒という場合、ロボット掃除機の使用はおすすめできないですね。
家の構造的に段差が多い
家の構造と言うか、古い家の場合特に段差は多いです。
普段段差と認識されないような段差も、結構あるのです。
これを踏み越えられるロボット掃除機なら、まあ問題はありません。
ただ性能的に段差を乗り越えられない製品も、あるのです。
これは正直、実際に使用してみないとわからない場合もあります。
説明書には1センチと書いてあっても、使い続けてみないと本当にはわかりません。
また無理させすぎて故障などということも、無いとは言えません。
段差を乗り越えようとあがくロボット掃除機、筆者のロボット掃除機が時々やっているのも事実です。
あまり段差の多い家の場合、使用は控えるかもしくは、段差前で止められるような障害物を置くなどの、ちょっとした工夫が必要ですね。
家具が多くて動けません
ロボット掃除機がもし口をきいてくれたら、こういう台詞を言ってくるかもしれません。
家具が多いということは、ロボット掃除機の走行を邪魔してしまうということです。
そのため使用者は、椅子を動かしたりして場所の確保、走行ルートの確保に乗り出すことになります。
これでは何のためにロボット掃除機を使用しているのか、わからなくなってしまいますね。
また値段の安い、センサーの付いていないロボット掃除機の場合、邪魔物にぶつかって後方向転換という動きをします。
これで家具に傷がついたという報告もありますので、そこにも注意したいものですね。
ロボット掃除機がおすすめできる家庭
要は上記以外の家庭には、おすすめできるロボット掃除機です。
特に、昼間留守にすることが多く休みの日も中々掃除に手が回らない一人暮らしの家庭には、1台欲しいところです。
また出産や病後の、掃除機を使用するのが本当につらい時期に、このロボット掃除機があれば大変に役立ちます。
ちなみに筆者の場合、ヘルニアという腰痛の地獄の中で購入しました。
埃では死なないと、自分に言い聞かせていたものの、2週間くらいでこれはもう何とかしないと呼吸がダメになる、と購入を決めたのです。
安いものでしたのでどうかなと思ったのですが、最初に作動させた時終わってから、ダストボックスを見てひっくり返りそうになりました。
凄い埃が、中に溜まっていたのですね。
勿論隅々までとは行かなかったものの、その時の安心感は今も忘れられません。
腰が痛くて我慢できずに床に寝た時に、埃の多少の違いをはっきりと感じました。
こういう時には本当に、役立ってくれるのがロボット掃除機です。
向き不向きは自分では中々
とは言え、向いているのか不向きなのか、これは自分では中々分かりづらいものです。
腰を傷めたので導入を考えたとしても、もし床に物が散乱していたり、家具が多い部屋だったら結局使いこなせないことになります。
そこを見極めるためには、レンタルの使用がおすすめです。
特に入院後とかの場合、長期間は使わないだろうと思ったら、レンタルを使用することがベストですね。
これならロボット掃除機が上手く動いてくれる家なのかどうか、試すことが可能です。
実際筆者は即購入しましたが、使用してみて誤算と思ったことが1つあります。
床のものなどは何とかなったのですが、ロボット掃除機を床に置くという動作が、大変に辛かったのですね。
まあそれも、何とか工夫しましたし、普通の掃除機をかけるのは不可能だったので、充分に活用ができました。
しかし何と言っても安い買い物ではありませんので、お試しはできればしてみたほうがよろしいですね。
まとめ
本当にあると便利でしかも手間いらずの掃除をしてくれるのが、ロボット掃除機です。
人間だんだんと、怠け者になっていきます。
とは言え、諸事情でどうしても掃除という大切な家事が、あまり出来ないという問題を抱えることもあります。
そんな時に活躍が期待されますね。
しかしこれも使い所が大切です。
使用可能な状況を与えて上手く使用することが、手間なくきれいな家を手に入れる第一歩になります。
機械だけでなく、自宅の吟味も良くしていきたいものですね。