話題のロボット掃除機3機種を価格と特徴で徹底比較!
日本では現在80種類を超えるロボット掃除機が販売されており、利用しているユーザー数も年々増加の傾向にあります。
ただし製品ごとに価格の範囲が非常に広いので、どれか一つを選ぼうとする時には迷ってしまうかもしれません。
今回は入手が容易なエントリーモデルと標準的なモデル、そして最高級モデルまでの3機種を比較し、ロボット掃除機購入に役立つ製品比較情報をお届けします。
3機種の価格帯と基本仕様
Mofa ZZ-MR2
「Mofa(モーファ)」はCCPが製造・販売するロボット掃除機のエントリーモデル的位置付けの製品です。
全体に丸みを帯びた四角い形状をしており、床に設置する面にモップが付いているのが最大の特徴です。
2時間の充電で約1.5時間稼働するモーファは半年使用しても電気代が40円前後に抑えられるので、非常に経済的です。
また、実際に汚れを吸着させるモップ部分を含む「カバー」は水洗いに対応し、洗い終えてから繰り返し使用する事が可能となっているので大変衛生的だと言えるでしょう。
店頭やWebでの標準販売価格は6000円前後と比較的リーズナブルな価格になっているので、誰でも気軽に購入する事が出来ます。
ルンバ622 R622060
iRobotが製造を手がけている「ルンバ622 R622060」は、ロボット掃除機の中では最も標準的な価格帯である31000円前後で販売されています。
「ルンバ」というシリーズ名称はテレビなどですっかりお馴染みになっているので、ロボット掃除機と言えばこの製品を思い出す人も多いと思います。
ロボット掃除機が備えるべき基本的な機能はすべて網羅しているので、製品比較の指針となりうる商品です。
ルンバは搭載されているセンサーで自ら部屋の状況と汚れの度合いを判断し、40種類以上の行動パターンで掃除を行う優れた性能を持つロボット掃除機です。
大型の掃除機と比較して動作時の排気が非常に少ないので、床をハイハイするお子様がいる家庭でも安心して導入出来るのがポイントになっています。
コーボルトVR200
ドイツで130年以上前に創設された長い歴史を持つ掃除機メーカーのフォーベルト社がロボット掃除機市場に満を辞して参入した製品が「コーボルトVR200」です。
「コーボルト」は80年前に製造された電気掃除機のシリーズ名で、その伝統あるシリーズ名を継承している「コーボルトVR200」は、現在日本国内では最も高額なロボット掃除機として販売されています。
その販売価格は最安でも10万円を超えるので一般的には中々手が出せない高級製品ですが、機能面では他のロボット掃除機を圧倒する性能を持っています。
例えば障害物に接触しない為に搭載された3つの超音波センサーは他社のロボット掃除機には無い「コーボルトVR200」独自の性能です。
さらに特筆すべきはその吸引力で、自社開発した強力なモーター「BLDC-8」の性能は前モデルから約2倍の性能向上を実現しています。
この吸引力は他社の高級ロボット掃除機と比較しても3倍近く高い性能となっているので、家の中を隅々まで本格的に掃除したい人にはおすすめ出来る製品だと言えるでしょう。
3機種のアピールポイントをチェック
Mofa ZZ-MR2
モーファはモップ型のロボット掃除機なので、最大限に効果を発揮させる為にはフローリングの部屋での使用が求められます。
モップという材質の関係上、室内で飼っているペットの抜け毛や花粉対策には非常に有効なので、条件に合致する家庭では大活躍することでしょう。
また、重量が約500グラムと軽量なので女性でも軽々と持ち運べるのがポイントです。
部屋を清掃するたびに従来の重い掃除機を出し入れして苦労していた経験を持つ方にとってはまさに朗報ではないでしょうか。
ルンバ622 R622060
使用している部屋によってはロボット掃除機に掃除して欲しく無いエリアも出てくる場合がありますが、その場合には製品に同梱されている「デュアル・バーチャル・ウォール」を使用すると便利です。
「デュアル・バーチャル・ウォール」に各種設定を行うと、ルンバに侵入して欲しくない「立ち入り禁止エリア」に見えないレーザーの壁が生成されるので、ルンバはそこから奥には立ち入らなくなります。
この技術は特許申請済みのiRobot社独自技術なので、iRobot社以外の製品では体験する事が出来ません。
掃除エリアを細かく設定したい人にとっては非常に有効な手段となるので、購入を検討する際の判断材料にしても良いでしょう。
また、掃除中に床に置かれたコードに絡まった場合、ルンバは異常を感知して本体の掃除ブラシを逆回転します。
この機能によってコードの巻き込みや他の機器が断線する確率は大幅に減少するので、安心してルンバに清掃を任せる事が出来ます。
コーボルトVR200
環境先進国のドイツらしい無駄のない簡素なデザインが特徴の「コーボルトVR200」は、どの世代の住宅でもしっくりと馴染むことでしょう。
各国での受賞歴がある信頼性の高い製品なので、安心して導入する事が出来るのもポイントです。
本体には薄いグレーを基調とした落ち着いた配色が施され、ブラシ部分のみ緑色で強調されているのがアクセントとして効いています。
「コーボルトVR200」は9センチまでの隙間であれば侵入可能なので、通常の掃除機では難しかったベッド下の清掃も楽々可能になります。
また2センチまでの段差であれば簡単に乗り越える事が出来るので、一部カーペットが敷かれている部屋でも安心です。
ロボット掃除機が部屋の状況を認識するセンサー機能については、毎秒1800回作動するレーザーが細かな情報を獲得し、自動でマップを生成してから掃除をする仕組みになっているので、正確な清掃を行う事が可能となっています。
従来のロボット掃除機とは桁違いの認識性能が「コーボルトVR200」最大の特徴だと言えるでしょう。
その他の特徴
Mofa ZZ-MR2
モーファは排気ゼロを実現しているので動作音は非常に静かで、小さなお子様がいる家庭でも安心して利用出来ます。
通常モードでの最大掃除面積は8畳分と余裕があるので、一度で一部屋の掃除が終了します。
ベージュと黒を合わせたボディの色は数あるロボット掃除機の中でも特におしゃれな配色となっており、インテリアにも程よく調和する点がポイントです。
ルンバ622 R622060
専用のiRobot Homeアプリをスマホにインストールしておけば、外出先でもルンバに掃除の指示を出す事が可能になります。
スマート家電の正しいあり方を提案するこのシステムは画期的な仕組みなので、外出時には積極的に利用すると便利でしょう。
コーボルトVR200
メーカーの公式ホームページには製品についての「よくある質問と回答」が掲示されているので、疑問点はすぐに解決する事が出来ます。
さらにコーボルトには「無料レンタル制度」があるので、購入を検討している方は積極的に利用して使い勝手を確認してみる事をおすすめします。
こんな方におすすめ
Mofa ZZ-MR2
モーファは小型で扱いやすいのでどの家庭にもおすすめできるロボット掃除機ですが、公式ホームページでは主に小さなお子様を持つ奥様の声が多数掲載されているので、本製品の想定利用者は子供を持つ若い世代の夫婦である事が伺えます。
お子様に無害なロボット掃除機をお探しの方には本製品がおすすめです。
ルンバ622 R622060
買い替えの必要が無い標準的なロボット掃除機をお探しの方にはルンバがおすすめです。
自動検出機能に優れた本製品はとにかく優秀なので、期待以上の働きをする事でしょう。
一般的な掃除機と比べると多少割高になるのは否めませんが、外出先から掃除の指令が出来るというルンバはまさにスマート家電時代の掃除機と言えるのではないでしょうか。
コーボルトVR200
本製品が持つ魅力はやはりドイツの由緒ある家庭用掃除機メーカーの製品であるという点に尽きます。
費用面が問題にならない方には信頼性の高い本製品がおすすめですが、段差乗り越えの機能はルンバにも搭載されているので、ロボット掃除機に対してどの程度の能力と正確さを求めているかが購入判断の基準となるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
優秀なロボット掃除機ほどセンサーの精度が高く、その精度に比例して価格が上昇していく傾向があります。
ただし精緻な検出機能を持っている製品ほど、購入後には確かな満足感を与えてくれるのも事実です。
製品にはそれぞれ明確な特徴があるので、ご自身の予算と住環境に合ったロボット掃除機を探してみましょう。