キャリーバッグに利用されているボディ素材を詳しく知っておこう!
最初にキャリーバッグが作られた時に比べると、今では様々な種類が作られています。
タイプ、サイズ、デザインなど、様々なことが研究されています。
その中の一つである素材も、色々な種類があります。
素材がもつ長所を活かしたキャリーバッグが作られています。
今回は、キャリーバッグに使われているボディ素材はどんなものがあるのかを紹介します。
キャリーバッグのタイプ
一般的には、キャリーバッグはハードキャリーとソフトキャリーに分けられます。
ハードキャリーはプラスチック系の素材でボディが作られています。
ハードキャリーはプラスチックのためか多少の重さがありますが、頑丈であり雨の日でも中まで水が染み込みません。
ソフトキャリーは布製の素材で作られています。
布製によって、ハードよりも軽量で柔軟性がありますが、雨などで中まで染み込んでしまいます。
どちらのキャリーバッグもそれぞれの長所と短所があるため、個人の好みで選ぶことが多いです。
ハードキャリーの素材
ハードキャリーは耐久性や安全性に優れているものが一般的です。
防水性が高く汚れにも強いため、多少雑に扱っても大丈夫な構造になっています。
ハードは基本的に重いものが多いですが、素材によっては軽量なものがあります。
ハードキャリーに使われているボディ素材は、基本的にプラスチック製のものが多いです。
その中でも利用されているものが多い素材をいくつか紹介します。
ABS樹脂
ABS樹脂は熱可塑性プラスチックの一種です。
耐熱性・耐衝撃性などが優れていて、光沢感もあるので見た目もいいと言われています。
汎用性の高いプラスチック素材であり、家電製品、住宅用建材、文具や雑貨類など、利用範囲が非常に幅広いものです。
キャリーバッグのボディ素材として安価で強度が高いのが特徴で他の点も優れていますが、キャリーバッグに利用されている素材の中では一番重いものになります。
ポリカーボネート
ポリカーボネートもABS樹脂と同様に熱可塑性プラスチックの一種になります。
ドイツのバイエル社によって開発され、ポリカ、PCと省略されて呼ばれることもあります。
耐衝撃性・耐熱性などに優れている強化プラスチック素材です。
比較的安価で使用用途が幅広く、輸送機器や光学機器などにも使用されています。
加工のしやすさから様々な製品に利用されるようになり、キャリーバッグのボディ素材としても利用されることが多くなっています。
ポリカーボネートの厚さが薄くても強度を保つことが出来るので、ハードキャリーでありながら軽量化も可能になっています。
ただ、薄くしてしまうとボディがペコペコしてしまうので、そこに不安を感じてしまう人もいるようです。
軽量のキャリーバッグに使われているこの素材ですが、強度を保ちながらのものが欲しいという人にはおすすめになります。
ペコペコと凹む感覚に不安がある人は、厚みのあるものを選ぶといいです。
ジュラルミン
ジュラルミンはアルミニウム合金の一種になります。
アルミニウムに様々な元素を加えたことで出来上がった合金です。
アルミニウムのような軽さを持ちながら強度のある独自の構造となっています。
その軽さと強度からフライパンや自転車のホイル、航空機などの材料に利用されています。
ボディ素材としてジュラルミンが使われているキャリーバッグはドイツのリモワ社の製品が有名で、金属でありながら軽量で高い強度を誇っています。
ですが、ジュラルミンが利用されているキャリーバッグの値段は高額になっています。
高額なので、お金に余裕のある人やステータスを求める人などが買われることが多いと言われています。
ソフトキャリーの素材
ソフトキャリーは、ある程度詰め込んでも収納が可能になっています。
ハードと違って柔軟性があるからです。
また、内側だけでなく外側にもポケットがついているので、必要なものはすぐに取り出せます。
ソフトキャリーは軽量であるのが一般的になります。
ソフトキャリーに使われているボディ素材は、基本的に布製となっています。
その中でもいくつかの素材を紹介します。
ナイロン
ナイロンはポリアミド合成樹脂の種類になります。
ナイロンは弾力性が優れているので、衣類に利用されることが多いです。
弾力性が優れていると、強度の向上に繋がるからです。
また弾力性の良さから、シワになりにくくなっています。
メンテナンスに手間が掛からず、汚れも落ちやすい性質になっています。
弾力性だけでなく、耐熱性、耐摩耗性、耐寒冷性など様々な性質に優れています。
ナイロンは安価でハードに利用されている素材よりも強度が低く吸水性も低いですが、軽量で柔軟性があります。
ソフトキャリーではよく使われている素材となっています。
ポリエステル
ポリエステルは合成繊維の一種になります。
日本国内でも合成繊維の生産量の半分を占めているとされるほどの素材です。
それほどポリエステルの利便性の高さを表しています。
一番の特徴としては耐久性の高さです。
ナイロンと同様に耐熱性、耐摩擦性などが優れています。
価格もナイロンと同様であることから、ナイロンに似ているところが多いです。
ナイロンと違うところは、手触りが硬く摩耗は劣ってしまいますが、衝撃吸収・耐久性は優れています。
同じように水には弱いので、中まで浸透してしまいます。
バリスティックナイロン
アメリカ合衆国の化学会社デュポンによって開発されたナイロンです。
通常のナイロンよりも強度が5倍ほどの繊維となっています。
元は軍用に開発されたもので、耐摩耗性・引き裂きなどの耐久性に非常に優れています。
キャリーバッグだけでなく、システム手帳や時計バンドなど幅広く利用されている素材です。
バリスティックナイロンの持つ性能から長年の使用も可能となっています。
通常のナイロンよりも耐久性があり、軽量性も兼ね備えているため、人気のある素材の一つとなっています。
ただ、他の素材に比べると性能が優れている分、値段が多少高めであることが多いです。
まとめ
ハードもソフトも一般的に使われていることが多い素材を紹介しました。
ハードとソフトの素材はそれぞれに長所と短所があるため、一概に優劣を決めることはできません。
一般的にハードかソフトのどちらかを決めて、その次に素材について考えることが多いと思われます。
ジュラルミンやバリスティックナイロンのような、他の素材よりも優れているところがはっきりとしている素材もありますが、同時にその素材が使用されているキャリーバッグは値段が高くなります。
ある程度性能が高いものを買おうとすれば、それ相応の値段になるのが基本です。
素材によって値段も変化することがあるので、素材の良さだけで買うことはあまりおすすめできません。
素材だけで買うわけではなく、宿泊日数・行く目的・目的におよび周辺の環境・お金など様々なことを考慮して買うからです。
ですが、それぞれの素材について少しでも知っておいて損はありません。
少しでも知っていれば、迷ったときに役に立つことがあると思います。
まとめ
基本的に主流になっている素材を紹介しました。
現在はキャリーバッグとスーツケースがしっかりとした線引きがないということもあり、スーツケースの素材も同じものがあります。
キャリーバッグを選ぶ際に素材は重要な要素ですが、あくまでいくつかの要素の一つとなります。
買う時は他の要素も一緒に考えるので、素材についてすべてを把握する必要はありませんが、少しでも知っておけば選ぶ時に役立つ知識となってくれればいいと思います。