登山や日常生活に使うバックパック、雨の日のレインカバーは必要なのか
バックパックというのは非常に便利なバッグです。
何しろ背負うタイプなので、重さもかなり軽減される感じがしますし、両手が使えるという最大のメリットもあります。
ただ問題としては、背中側に荷物が行ってしまうので、目が届かないということですね。
特に雨の日などそれで、荷物をおろしたら悲惨なことになっていた、と言う人も少なくないはずです。
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目次
雨の日のバックパックは
雨の日にバックパックを使用するのは、背中に目がない以上その濡れ方も下ろすまでわかりません。
勿論今のバックパックは、登山用でなくてもある程度の防水や撥水加工がされています。
普通の、街中の雨ならそれがゲリラ豪雨でない限り、大体のところ中身は無事です。
しかし雨の中長時間歩いたり、自転車やバイクに乗っていたりすると、強くない雨でもやはりかなりバックパックにかかることになります。
こうなると、通常の撥水加工では対処がしきれません。
これがもっと長く雨が強くなれば、防水加工がしてあっても不安になってきます。
普通のタウンユースのバックパックの場合、防水加工と言っても登山用のバックパックよりはいささか劣ります。
布の継ぎ目やファスナー部分から水が染み込む、と言うのはよくあることです。
防水のバックパックの場合、このあたりの処理もされていますが、移動中に目が行かない分どうなっているのか、やはり気になりますね。
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登山で使用するバックパックは
タウンユースではなく、ある意味本来の使用目的である登山の場合、それ専門に使用するバックパックはそれなりに防止加工がされています。
購入時に、防水の表示があるものを選べば、よほどひどい天候にならない限り中身は濡れずに済みます。
何と言っても登山の場合、天候の変化によって気温の上下もあります。
またいきなりの雨や雪にも遭遇します。
そんな時に身体を冷やさないための替えの衣類、これが濡れてしまっては元も子もありません。
バックパックにはこの大事な、替えの衣類も入っているのです。
中身を自ら守るのは、最低限必要なことと言えるのです。
ですから防水は、普通のバックパックよりも格段に進んでいるのです。
しかしそれでも、山での雨や雪は街でのそれとは大違いです。
単にバックパックの防水加工だけでは追いつかない、ということになるのです。
レインカバーというものは
近頃街中でも雨の日、バックパックにレインカバーを欠けて移動している人が多くなりました。
ビニールなどで出来た、バックパックをすっぽりと覆ってくれるカバーです。
これなら、傘から垂れるしずくからもバックパックの中身を守ってくれますね。
愛用している人も、かなり多いようです。
荷物の中身もバックパック自体も濡れずに済むということで、このレインカバーは非常に使い勝手のいいものです。
防水加工の不充分なバッグでも、これを使用することで雨の日の移動が格段に安全になりますね。
特にビジネスバッグとして使用している人の場合、パソコンや書類などを濡らしては大変です。
レインカバーは雨の日には特におすすめの製品の1つですね。
登山の時のレインカバーとパックライナー
しかし実は、これが非常に役立ちそうな登山の時に、使っていない人のほうが多いのです。
ちょっと不思議に思えるのですが、登山形はどちらかと言うとパックライナー愛用者が多いですね。
レインカバーが外側からバックパックを守ってくれるのに対し、パックライナーは中で荷物を守ってくれます。
つまに、中に入れる荷物をパックライナーに詰めて、それをバックパックにそのまま入れるわけです。
加えて小物などは、ジップロックに入れて区分けする人も多いです。
外側からカバーを掛けるとどうしても、中身の取り出しが面倒になったりするのも、やはりパックアイナー愛用者が多い理由の1つです。
またレインカバーの場合、山小屋などに到着後に別に乾かさなくてはいけないと言う問題も出てきます。
そのための場所も取られてしまうし、手間もかかります。
何よりレインカバーだと、水抜きの穴があっても、土砂降りでは中にはいってしまった水が抜けずに、カバーの裏も表もびしょ濡れになることがあります。
結果、バックパックの外側も、下手をすれば内側も濡れてしまうのです。
パックライナーならその心配がない、バックパックだけが濡れて済む、ということでこちらの愛用者が多いのですね。
レインカバーは登山には必要がないのか
ではこのレインカバー、登山の時には不必要なものなのでしょうか。
パックライナーだけで、防水は充分なのでしょうか。
いざという時のために
特に山の上の場合、天候の変化は予想が付きません。
いくら予報が晴れとなっていても、あっという間に天候は変わってしまうことがあるのです。
そんな時にレインカバーを1枚、バックパック内に入れておけば、即取り出してかけることが可能です。
丈夫な素材でできたレインカバーでも、せいぜい150g程度のものです。
150gといえば、板チョコ2枚程度のものです。
大した重量ではないので、入れておいてもじゃまになることはありません。
特に予報は晴れで天候は大丈夫と思った時が怖いのが山です。
常にバックパックのそこに入れておくことで、安心感もキープできるのです。
山に行く前帰る時に
山の上では皆同じです。
雨が降れば全員濡れている状況です。
ですから、荷物が濡れていてもお互い様で済みます。
しかし特に帰宅時、濡れてしまったバックパックを背負ったまま、電車や列車に乗るのは周囲の人に迷惑をかけてしまいますね。
レインカバーでバックパックの外側をカバーしておけば、濡れるのはある程度防げます。
周囲の人に不快感を与えないという点でも、レインカバーでの防水は有効だということです。
カバーを外せばそれほど本体が濡れていないので、迷惑がかかりません。
外したカバーはビニールのショッピングバッグなどに入れて、バックパックにしまってしまえばそれで済みます。
特に、タウンユースよりもサイズの巨大な登山用のバックパックです。
体積だけでも電車内などの場所を取ります。
それに加えて濡れていたりしたら、もう迷惑では済まなくなることも忘れないでください。
二重の保険として
パックライナーなら、バックパック内で水を防いでくれます。
防水加工してあるバックパックなら、中にパックライナーを使用すればまず安心です。
しかし何かの拍子で水が入った場合、しかもパックライナーが古くなって劣化したりしていれば、浸水の危険があるのです。
そんな時に二重の保険をかけるつもりで、レインカバーも用意しておきたいですね。
思ったよりも降りがひどい、などという時もレインカバーを取り出してかければ、中身はより安全になります。
安いものでいいので1枚入れておきたいレインカバー
今ではかなり安く、それなりに性能の良いレインカバーも販売されています。
保険を二重にかけるつもりで、また他の人に迷惑をかけないためにも、1枚はバックパックに入れておきたいですね。
レインカバーだけでは不充分、パックライナーだけでは不充分。
両方揃えば自分にも他人にも優しい仕様になります。
そこも考えるとやはり、登山の時にもレインカバーはおすすめの一品と断言できるのです。
まとめ
タウンユースなら実際、ちょっとした雨の時のレインカバーはそれだけで充分です。
背中のバックパックを、充分に守ってくれます。
では登山のときはと言うと、バックパック自体の防水機能に、パックライナーでの内側からの防水、それにレインカバーでの外側からの防水、揃えておきたいものですね。
中身も安心、外の他の人達の安心のためにも、登山の時にレインカバーも忘れずにバックパックに入れておいてください。