頑丈なスーツケースが欲しい? スーツケースの素材による強度の違い
スーツケースの強度は、やはり素材によって大きく変わってきます。
だから、頑丈なスーツケースが欲しいと思ったら、当然頑丈な素材のスーツケースを選ぶ必要があります。
でも、どういった素材がそういう頑丈なスーツケースかわかっていない人もたくさんいるでしょう。
そこでここでは、スーツケースの素材による強度の違いについて紹介します。
ABS樹脂は強度がやや劣る
まず第一に、頑丈なスーツケースが欲しいと思ったラ、当然ながらハードケースのタイプのスーツケースを選ばないとなりません。
だからここでは、ソフトケースタイプの素材については紹介していきません。
ハードケースのタイプのスーツケースの素材は、大きく分けて3つあります。
まず一つが、ここで紹介するABS樹脂という素材になります。
ABS樹脂という素材は、昔のスーツケースでよく用いられていた素材になります。
やや軽い素材であり、重さがあまり出ないという特徴があり、それでいてそれなりに頑丈なので、スーツケースにはぴったりだったのです。
ただしそこまですごく頑丈なわけではない
ただ、そこまですごく頑丈というわけではありませんでした。
なので、スーツケースの素材として、今はあまり主流ではありません。
今ではすごく安いスーツケースなどにしか用いられてはいないでしょう。
そのすごく安いスーツケースでさえ、最近では、ABS樹脂を見なくなりつつあります。
最近の安いスーツケースは、品質も兼ね備えたものが多くなってきているので、素材もしっかりしたものを選ぶところが増えてきているのです。
だからこれからスーツケースを探すという人は、あまり目にすることも少ないかもしれません。
ポリカーボネートが一番の主流
では何が今のスーツケースの一番の主流なのでしょうか?
一番の主流派、ポリカーボネートという素材になります。
このポリカーボネートという素材は、ABS樹脂に比べると、もう少し詰まった素材になります。
つまり、ギュッとしているので、より強度が強いという事になるのです。
なので、頑丈さを求められるスーツケースにはぴったりだと言えるのです。
そうしてギュッとしている分多少重さが出ることがありますが、それでもそこまですごく重たくなるという事ではありません。
だから、スーツケースとしてよく使われるのも当然と言えます。
同じ分量を使わなければ軽くなる
ポリカーボネートがよく使われているのは、別の理由もあります。
それが、頑丈さはそのままに軽量化したいと考える所が増えてきたからという理由です。
ポリカーボネートは、ABS樹脂に比べて重たくて固いです。
その重たくて固いというのは、同じ分量で見た時です。
つまりどういうことかと言いますと、同じくらいの固さにしようと思ったら、使う量はより少なくて済むようになるという事です。
それはつまり、もっと薄く仕上げることができるということになりますし、頑丈さはそのままに、より軽く仕上げることができるようになるという事でもあります。
こうしてスーツケースには、ポリカーボネートがより多く使われるようになっていったのです。
頑丈なものを選ぶのであれば多少重いものを
これが分かれば、頑丈なスーツケースとはどういうものかというのもわかるでしょう。
頑丈なスーツケースであればあるほど、重たいという事です。
ABS樹脂と同じくらいの分量を使えば、より頑丈で重たくなり、ABS樹脂より少ない量で仕上げれば、頑丈さはそのままか、多少頑丈になる程度でより軽量化することができるのですから、頑丈なスーツケースは、重たいという事になります。
はっきりと頑丈なものを使いたいのであれば、はっきりと重たいものを使うと良いでしょう。
ただその際に注意しないとならないのが、本当に素材で重たいのかという点です。
例えばファスナーや鍵、あるいはスーツケースの中身の仕様のせいで、ABS樹脂のスーツケースよりも重たくなってしまっているというものも中にはあるでしょう。
だから、必ずしも重たければ頑丈であるとも言えません。
しっかりと中身やその他の仕様も見らくべていかないとならないでしょう。
ポリカーボネートにも違いがあるので注意
同じくらいの分量のポリカーボネートの素材で出来ているスーツケースであれば、どれも同じくらいの頑丈さがあるかと言えばそういうわけでもないのがスーツケースなのです。
というのも、ポリカーボネートにもいろいろと質やランクのようなものがあります。
質の悪いポリカーボネートを使って作られたスーツケースは、やはり質の高いポリカーボネートを使って作られたスーツケースにくらべると、頑丈さは頼りなくなるでしょう。
それはたとえば、料理で考えてみるとわかりやすいでしょう。
全く同じレシピを使って全く同じ料理を作っていっても、野菜やお肉のランクが違えば、当然そのランクが高い方がおいしい料理に仕上がります。
スーツケースにだって、それと同じことが起こるのです。
だから、ポリカーボネートだからといって安心しないようにしてください。
質の高いポリカーボネートはどうやって見抜くか
では、質の高いポリカーボネートは、どうやって見抜いていけば良いでしょうか?
どこからどうやって得たどんなポリカーボネートで作っているかまでしらべることはやはり難しいでしょう。
でも、一つその判断基準となるものがあります。
それが、値段です。
当然ながら、値段が高いからといって必ずしも高価で品質の良いポリカーボネートを使っているかどうかは確信できません。
ですが、高品質なポリカーボネートはどうやってもそれなりのお値段がするものです。
だから、それでスーツケースを作ろうと思ったら、どれだけ安く作ろうと思ってもそれなりの値段はしてしまうものなのです。
一般的に高価と言えるくらいのスーツケースを買っていけば、おおよそ品質の高いポリカーボネートのものにあたることでしょう。
ジュラルミンが一番固い
ただ、スーツケースにはそんなポリカーボネートよりも頑丈なものがあります。
それがジュラルミンです。
ジュラルミンで出来ているスーツケースは、とにかく頑丈です。
ジュラルミンというのは金属になりますから、頑丈なのは当然と言えます。
ガシガシ使っていっても問題ないでしょう。
ただし高級品になる
ただ、やはり金属になるので、ジュラルミンのスーツケースは高額になります。
買おうとおもったら、10万20万の世界にはなるでしょう。
スーツケースにそれだけのお金がかけられるというのであれば、そういうスーツケースを買うのがおすすめです。
でも、中々スーツケースにそこまでのお金をかけることができる人もいないのではないでしょうか?
また、そもそも作ること自体にもかなりのコストがかかるので、ジュラルミンのスーツケースを作っているところは限られてくると言えるでしょう。
例えば老舗スーツケースブランドとか、そういうところになります。
そういう老舗ブランドが出しているから金額もまた上がってしまうということもあるでしょう。
まとめ
スーツケースの素材による強度の違いについてのご紹介でした。
まとめると、ABS樹脂が一番強度が弱く、ポリカーボネートが一般的に良く使われるある程度頑丈な素材。
そしてジュラルミンは、一番頑丈だけどその代わりにお値段もはるし、そもそもあまりジュラルミンのスーツケースがないということになります。
こうした強度の違いを把握して、スーツケースを選ぶようにしてください。