ウォークマンの電池持続時間はどれくらい?バッテリーを長く持たせる5つのコツ

ウォークマン

デジタルオーディオプレーヤーの中でも音の良さで定評のあるSONYのウォークマンは、外出先で音楽を楽しむのに最適なガジェットです。

そんなウォークマンもスマートフォンなどと同様にバッテリーで動作するだけに、連続再生時間にはどうしても限度があります。

1回の充電でウォークマンは何時間くらい再生できるのかという点について、バッテリーを長持ちさせる5つのテクニックと合わせて解説します。




ウォークマンの電池持続時間は使い方によって変わる

ウォークマンにはスマートフォンやノートパソコンなどと同様に、電源としてリチウムイオンバッテリーが搭載されています。

リチウムイオンバッテリーはエネルギー密度が高く1回の充電で長時間再生できる点が特長とは言え、バッテリーを無駄に消耗する使い方をしていると持続時間が大幅に短くなりかねません。

特にウォークマンの最新機種は機能が豊富になってきているだけに、デフォルト設定のままだとバッテリーへの負担が大きくなってしまいます。

充電の仕方や保管方法によってもバッテリーの持ち具合や寿命が変わってくる面がありますので、ウォークマンのバッテリーを少しでも長持ちさせたい人は注意が必要です。

以下に紹介する5つのテクニックを使えばウォークマンのバッテリーが長持ちし、連続再生時間を延ばすことができます。

連続再生時間の目安

ちなみにウォークマンは同じ条件で使用したと仮定して、連続再生できる電池持続時間はすべての機種で同じというわけありません。

ウォークマンの製品別サポートサイトには、初期設定状態で連続再生した場合の電池持続時間が機種ごとに掲載されています。

それによるとウォークマンNW-A30シリーズでは、128kbpsのMP3を連続再生した場合の電池持続時間が約39時間です。

これはノイズキャンセリング機能をONにした場合の数字で、OFFにすると電池持続時間は約45時間に延びます。

これがNW-A10シリーズになるとノイズキャンセリングONでも約43時間で、OFFだと約50時間に延びるという差がついてくるのです。

再生音質によっても連続再生時間に差

このような電池持続時間の差は再生する楽曲の音質によっても大きく変動し、高音質のファイルを再生するほど電池持続時間が短くなるという点は頭に入れておかなければなりません。

ウォークマンNW-A30シリーズの例で言うと、FLAC96kHz/24bitのハイレゾ音源はノイズキャンセリングONで33時間となっています。

圧縮音源のMP3128kbpsでは約39時間なのですから、ハイレゾ音源にするだけで電池持続時間が約15%短くなる計算です。

同じハイレゾでもさらに音質が高いFLAC192kHz/24bitになると、電池持続時間が約27時間に短縮されてしまいます。

この他にもFMラジオ受信時やダイレクト録音・Bluetooth機能ONなど、さまざまな条件下での電池持続時間目安がウォークマンの製品別サポートサイトに掲載されています。




ウォークマンの設定次第で持続時間を延ばせる

以上のような電池持続時間はいずれも初期設定での数字で、設定を変更すれば持続時間を延ばせる可能性があります。

ウォークマンのノイズキャンセリング機能は非常に優秀で高音質化に大きく貢献してくれますが、バッテリーを余計に消費するのも避けられません。

ノイズキャンセリングをOFFにするだけで前述の通り電池持続時間は6~7時間は延ばせるので、周囲が静かな場所などで機能を使わない場合はOFFにするのが賢明です。

画面の明るさを示す輝度設定を低くすればさらにバッテリーを節約可能で、輝度を5から3に下げるとバッテリーの持ちがおよそ1.8倍になります。

ウォークマンの画面表示に費やす電力は決して侮れず、オフタイマー設定をOFFから30秒に変えるだけで電池持続時間が約5倍に延ばせる点は見逃せません。

この他にもイコライザやサラウンド機能のVPT、高音域補完のDSEEといった設定をすべてOFFにすれば持続時間が倍になる計算です。

Android搭載ウォークマンはスマホの節電テクニックで長持ち

ウォークマンの特長はとにかく音質に優れる点にあるだけに、DSEEなど高音質化に関わる機能をOFFにすることでバッテリーが節約できるという点は悩ましいところです。

当然のことながら音量もバッテリー消耗度に大きく影響し、音量を大きくするほど電池持続時間が短くなります。

ウォークマンの中でも一部の機種では、OSにスマートフォン並みのAndroidを搭載しています。

そうした機種ではBluetooth機能やWi-Fi機能・GPS機能をAndroid上からOFFに設定することで、バッテリーをかなり節約できます。

スマートフォンと同様のバッテリー節約術が使えるAndroid搭載ウォークマンは、音質や音量を維持しながら連続再生時間を延ばしたいという人におすすめです。

充電の工夫でバッテリー寿命を延ばす

ウォークマンのバッテリーは以上のような設定の工夫次第で電池持続時間を延ばせますが、充電の仕方もバッテリーの持ち具合に影響してくるものです。

リチウムイオンバッテリーを使っている点で共通するスマートフォンにも同じことが当てはまるように、充電にはバッテリーを長持ちさせるためのテクニックがあります。

リチウムイオンバッテリーを毎回毎回100%充電しているとバッテリーの劣化が早くなり、寿命も短くなることが知られています。

ウォークマンのバッテリーもできるだけ寿命を延ばそうと思えば、フル充電をできるだけ避けるべきです。

特にウォークマンをしばらく使わないまま保管する際にはフル充電とともに完全放電の状態も避け、充電率50%程度の状態で保管しておくといいでしょう。

ウォークマンを頻繁に使う人にはいたわり充電がおすすめ

ウォークマンを頻繁に持ち歩いて外出先で使用している人はバッテリーも早く消耗するため、それだけ充電する頻度も高くなります。

充電を毎回50%程度で打ち切っていては連続再生時間が短くなってしまいますので、100%を避けるにしても90%程度まで充電するのが理想的です。

最新のウォークマンならいたわり充電モードが搭載されていて、この機能を使えば90%充電された時点で自動的に充電を停止してくれます。

ウォークマンをしょっちゅう使って毎日のように充電している人は、バッテリー寿命を延ばすいたわり充電機能を使わない手はありません。

極端な高温や低温を避ける

ウォークマンに搭載されるリチウムイオンバッテリーは高温と低温に弱く、どちらの極端な条件下でもダメージを受けてしまいます。

気温の低い冬場の屋外でウォークマンを使用すると、連続再生時間がどうしても短くなってしまうものです。

極端な低温下にウォークマンをさらさない限りこの現象も一時的で、バッテリーそのものが劣化するわけではありません。

夏場は35℃を超えるような猛暑も予想されますが、そうした高温下にウォークマンを放置するとバッテリーが如実に劣化します。

特に車のダッシュボードなどは炎天下に駐車していると50℃以上になることがありますので、夏場にウォークマンを持ち出す場合には要注意です。

再生待機状態を上手に利用

ウォークマンの公式サイトにはバッテリーを長持ちさせるテクニックの1つとして、手動で電源を切る方法も紹介されています。

電源ボタンを長押しすると画面表示は消えますが、これは再生待機状態に移ったことを意味する反応です。

外出先などでウォークマンを使っていない時間帯には、こうしてこまめに再生待機状態へと移行することでバッテリーを節約できます。

再生待機状態に設定してもバッテリー消耗が完全に抑えられるわけではなく、長時間継続している間にバッテリーは少しずつ消耗します。

とは言えバッテリー消耗を大幅に抑えられるのは事実ですので、ウォークマンの再生待機状態は上手に活用したいものです。

まとめ

1回の充電でウォークマンを再生できる時間は以上のようなテクニックで延ばすことが可能ですが、長く使っているうちにはバッテリーも少しずつ劣化するのが避けられません。

フル充電しても再生時間が半分以下になったらバッテリー交換が必要で、そうなると決して安くない料金がかかってしまいます。

お気に入りのウォークマンを少しでも長く使い続けるためには充電方法に注意し、バッテリー寿命を延ばす工夫が大切なのです。






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