dapを初めて買う時に参考にしてほしい4つのポイント

DAP(デジタルオーディオプレーヤー)

みなさんはdapというものを知っていますか。

これは、デジタルオーディオプレーヤーというものの略称になります。

パッと思い浮かばないという方もいるでしょうが、代表としてはSONYのウォークマンやAPPLEのiPodなどがあります。

このdapは最近になって音質なども良くなり、成長しているのを知っていますか。

知らないという方に向けて、dapで種類ごとに異なる点などを紹介していきます。

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フォーマットとは

デジタルオーディオプレーヤーを購入しようと思った際には、対応フォーマットをチェックする必要があります。

このフォーマットとは、音楽ファイルの形式になります。

とにかく音楽データがあればデジタルオーディオプレーヤーで音楽を聴けるというわけではなく、音楽データがそのプレーヤーに対応しているフォーマットである必要があります。

それぞれ特徴が違う物もあるので、フォーマットについて紹介していきます。

MP3

MP3は最も有名なフォーマットではないでしょうか。

デジタルオーディオが普及するきっかけとなったのもこのMP3というフォーマットです。

データの大きさを十分の一程度の大きさまで圧縮することができ、それまで使われていたフォーマットよりもはるかにたくさんのデータを取り込むことができるようにしました。

WMA

WMAは、マイクロソフトが開発したフォーマットになります。

MP3と同じく、音楽CDの楽曲のデータを十分の一程度まで圧縮することができるので、プレーヤーにたくさんの楽曲データを入れることができます。

また、MP3と比較して同じくらいのデータの重さなのに対して、音質はWMAの方が勝っています。

Windows OSのパソコンでは標準として対応しています。

AAC

AACはあまり耳にする機会はないフォーマットですが、実は利用しているという場合が多いフォーマットでもあります。

このフォーマットは、iTunes Storeや携帯電話の着うたなどで使われています。

MP3を音質の面で超えることを目標として作られたフォーマットでもあります。

WAV

WAVは、リニアPCM音源をそのまま記録した状態のフォーマットになります。

このリニアPCMとは、アナログの音声をそのまま圧縮せずにデジタル信号に置き換えたものになります。

MP3などでは音声を圧縮していますが、リニアPCMは圧縮しないので、元々の音声を加工せずに、原音のまま残すことができます。

このリニアPCM音源をそのまま記録しているので、原音のまま音質などは劣化しません。

ですが非圧縮であるため、容量は大きくなってしまいます。

FLAC

FLACはオープンソースのフリーソフトとして開発されたフォーマットです。

可逆圧縮ができ、音質を劣化させることなくサイズを小さくすることができます。

HE-AAC

先に紹介したAACにスペクトル帯域複製(SBR)という技術を加えることで、音質をより良くしたフォーマットになります。

このHE-AACに対応していないとしてもAACに対応していた場合には、AACの域で再生することができます。

ATRAC

ATRACはSONYが開発したフォーマットです。

非可逆圧縮式で、ATRAC2、3、3+なども開発されています。

AIFF

AIFFはAPPLEが開発したフォーマットです。

リニアPCMを格納することができ、可逆圧縮も可能です。

DSD

DSDはDirect Stream Digitalの略称です。

従来のPCMとは異なる方式で録音しています。

ハイエンドのハイレゾ対応モデルで再生することができます。

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Bluetoothコーデック

Bluetoothコーデックは、ワイヤレス版のフォーマットのようなものです。

送信側であるプレーヤーと、受信側であるイヤホンなどの双方で同じコーデックに対応していると機能します。

SBC

基本のコーデックになります。

すべてのワイヤレス対応製品が対応しています。

送信側、受信側の両方で同じコーデックに対応していない場合には、基本的にはこのコーデックになります。

AAC

iOSや一部のAndroid機器で対応しています。

SBCよりも転送時にラグが少なく、高音域でもきれいに再生されます。

aptX

SBCやAACよりも圧縮率が低く、遅延も少ないです。

CD音源と質が変わらないことも特徴です。

LDAC

aptXよりもさらに圧縮率が低いです。

ハイレゾ音源もそのままハイレゾ相当の音質で転送することができます。

昔はSONY製品のみに対応していましたが、最近ではAndroidのスマートフォンや他社製品でも対応しているものが出てきました。

またそれに伴い、対応しているイヤホンやヘッドホンも増えてきています。

HWA

最も新しいコーデックになります。

LDACよりも圧縮率が少しだけ高いですが、ハイレゾに関しては同じように転送することができます。

ファーウェイの最新スマートフォンや一部dapで対応しています。

dapを選ぶ際のポイント

デジタルオーディオプレーヤーを購入する際には、いくつか参考にしてほしいスペックがあります。

当然それぞれの種類によってスペックも異なるので参考にしてみてください。

ストレージの容量

デジタルオーディオプレーヤーを使う際に重要となるのがストレージの容量です。

このストレージは、どれだけのデータを入れることができるかを示していて、これが大きいほど、たくさんの楽曲データをプレーヤーに取り込むことができます。

最近ではフラッシュメモリーによるものが主流となっていますが、中には小型のHDDを搭載しているものもあります。

フラッシュメモリーの場合には、駆動しているパーツがないので、HDDを搭載したものに比べて故障しにくくなっています。

また、当然ですが容量が大きいものほど高価になります。

同じ機種でもいくつか容量が異なるモデルが発売されていることも多いので、購入する際にはどの容量を購入するのか考えておく必要があります。

外部メモリ

デジタルオーディオプレーヤーに内蔵されているストレージは、増やすことができません。

ですが、プレーヤーによっては外部メモリに対応していて、外部メモリを取り付けることで容量を増やすことができるというものもあります。

その場合には、基本的にはmicroSDカードを挿入することで容量を増やすことができます。

ですが、外部メモリが取り付けられる場合には本体自体のストレージ容量が少なく、外部メモリ前提のものもあるので、注意が必要です。

駆動時間

使用用途にもよりますが、駆動時間が短い場合には充電する機会も多くなります。

一般的には30~50時間程度というものが多いですが、中には短くて15時間程度のものや、長くて70時間以上というものもあります。

駆動時間が短いほど充電頻度も多くなりますが、一回当たりの充電時間は短く済みますし、駆動時間が長い場合には、その分一回の充電に時間がかかってしまいます。

どのような間隔で充電できるか、使用時間はどれくらいなのかを考えながら購入しましょう。

出力端子

出力端子は、イヤホンやヘッドホン、スピーカーなどの外部危機とつなぐための差込口になります。

基本はどのような機器でも使えるようなヘッドホンアウトや3.5mmステレオ、3.5mmアンバランスというものになっています。

ですがまれに、2.5mmバランスや4.4mmバランスという特殊な端子の場合もあるので注意が必要です。

dapによくある機能

デジタルオーディオプレーヤーは様々な機能を備えつけています。

そんな機能をいくつか紹介していきます。

ノイズキャンセリング

デジタルオーディオプレーヤーを使っているときに、外部から聞こえる音は邪魔になってしまいます。

その外部からの音によるノイズを低減するための機能になります。

外部の音を分析することで、その音と逆の位相を発生させていて、それによりノイズを低減させています。

中にはハイレゾに対応したノイズキャンセル機能もあります。

動画再生機能

中には写真や動画を再生することができるものもあります。

代表としてはiPod touchなどがあります。

ボイスレコーダー

外付けマイクがついていて、ボイスレコーダーとして音声を録音することができる場合もあります。

この機能がある場合には、録音した音源をその機器で聞くこともできます。

録音に関してはICレコーダーには劣ります。

FMチューナー

FMチューナーを内蔵していて、音楽だけでなくFMラジオを聴くことができるものもあります。

ラジオを持たずにも聞くことができますが、自分で周波数を合わせる必要があります。

ハイレゾ

ハイレゾとは、CDを超える音質のことを指しています。

これに対応している機器を使うことで、より高音質で音楽を聴くことができます。

ボーカルキャンセル機能

楽曲のボーカル部分だけを低減させて、ボーカル音声のないカラオケ音源のような状態にすることができる機能です。

カラオケの練習などをデジタルオーディオプレーヤーですることができます。

まとめ

dapはさまざまなフォーマットが開発されたり、ハイレゾが生まれたり、Bluetoothが使えるようになったことで、どんどん発達しています。

ですが、購入する際にそれらに対する知識を持っていないと、その性能を十分に活かすことができません。

そのため、購入する際にはある程度dapについて知っておく必要があります。

今回紹介したことも参考にしながら、dapを購入してみてください。

参考URL・参考文献・根拠など

https://e-earphone.blog/?p=1300327
https://kakaku.com/pc/mp3-player/guide_0130/?lid=shop_pricemenu_guide_0130#Section1
http://yamaha.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/5083