マイナーなほど感動的、ディズニー映画三選(アニメ編)

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ディズニー映画といえば、シンデレラやラプンツェルをはじめとした白人金髪のプリンセス。


はたまたモンスターズ・インクやカーズなど個性的なキャラクターのピクサー作品がおなじみでしょうか。


毎作話題を呼び、有名なディズニー映画たちですが、実は陰に紛れた名作がまだまだあるのです。


ディズニー映画の代表とは言われなくとも感動的な名作をご紹介します。





第1位:「ポカホンタス」

ポカホンタス(吹替版)

実在するインディアンの女性「ポカホンタス」をモデルにした作品。


ディズニー作品といえば、いつか王子様が現れる、そんな夢見る女性たちのラブロマンスが多いイメージですが本作は違います。


自然と故郷を愛し暮らす先住民と、現代化を進めようとする西欧人たち。


全く異なる価値観と生き方の彼らは理解し合うことができるのか?そして土地や人々の生き方に優劣はつけられるのか?西欧化が進められる日本に暮らす私たちの心にもハッと気付かされるものがあるはずです。


テーマ曲はIf I never knewですが、劇中歌のColors Of The Windの美しいこと。


もっと新しい建物や文化をこの地に、と言う西欧人に「岩も木もみんな生きてる心も名前もあるわ」「あなたは世界中を旅したと言うけど何もかもすべて知ってるかしら?」「蒼い月に吠える狼の声は聞いた?」(すべて字幕版歌詞)と問いかけるポカホンタス。


吹き替え版歌詞では「風の絵の具は何色?」と訳されているフレーズですが、高いビルに囲まれている私たちが、最後に風の色を見たのはいつだっただろうか、風の絵の具で描けるだろうか、と胸が痛くなるほどに考えさせられるはずです。


日々の繰り返しの生活をふと休みたくなったとき、見てほしい一作です。





第2位:「プリンセスと魔法のキス」

プリンセスと魔法のキス (吹替版)

ディズニー界初めての黒人のプリンセス。


「意地悪な魔法使いにカエルにされてしまった王子様が、プリンセスと真実の愛のキスを交わすことで元の姿に戻ることができる」そんな絵本を幼いころから読み聞かされてきたシャーロットとティアナ。


お金持ちのシャーロットはいつか王子様が現れるのを夢見て大人になります。


一方ティアナは、決して裕福とは言えない家庭でコツコツと自ら貯金をして堅実に暮らす日々。


生活に違いはあれどずっと仲良しの二人ですが、ある日ティアナの目の前に言葉を話すカエルが現れます。


キスをせがまれ応じるティアナですが、カエルは王子様に戻るどころか、ティアナまでも大変な姿に…!?本作の見どころ聞きどころは、登場人物に黒人さんが多いこともあり、挿入歌の歌唱力が他のどの作品と比べてもバツグンです。


舞台が音楽の街ニューオーリンズということもあって、音楽好きにも自信をもっておすすめすることができる作品です。


そしてティアナは、ディズニープリンセスの中で最も努力家の女性と言ってもいいでしょう。


私も頑張らないと、という気持ちにさせてくれる一作です。

第3位:「ヘラクレス」

ヘラクレス(吹替版)

ギリシャ神話をモチーフにした本作。


なんと、登場人物は「神様」です。


主人公ヘラクレスは神ゼウスの子ども。


誕生を祝福され、天界で幸せに暮らしていくはずのヘラクレスですが、冥界の王ハデスの陰謀によって人間界で暮らすことに。


自分が神の子であり、父は天界にいることを知ったヘラクレスは、天界へ戻るために人間界で「真のヒーローになることを目指します。


ヒーローとして活躍するヘラクレス、それを邪魔したがるハデス。


何度も作戦失敗に終わるハデスは見ていて飽きませんし、シーンの展開も早くテンポがいいので、終始楽しく観終えることができます。


そして本作にはロマンスもあり。


美しい女性メグに一目ぼれするヘラクレスですが、メグとは一体何者で、天使かそれとも悪魔なのか。


コメディ調で楽しい作品ですが、「愛は時に人を狂わせる」。


泣けるシーンもあり。


音楽もゴスペル調で美しく、あるキャラクターが愛に悩みながら歌うシーンには心が震えます。


自分の居場所とは何なのか、愛と立場、本当に守るべきは何なのかを考えさせられるとともに、映画が終わるころにはその答えが自分の中に自然と見つけられているはずです。

まとめ

いかがでしたか。


有名どころだけでも数十作品抱えるディズニーですが、こちらの三作も必見です。


いずれも、夢いっぱいの物語、というよりは今自分がすべきことは何か?自分が守るべきが何なのか?を見つめ直すことができる作品になっています。


ぜひ、次の休日は三作の美しいメロディーと味わい深いストーリーをぜひ楽しんでください。







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