許されない恋が描かれた洋画ランキングBEST3
恋は障害があればあるほど燃え上がると言います。
しかしやはり悲恋に終わることが多いもの..そんなせつない恋愛映画のベスト3です。
すべて、簡単には恋愛関係になることが許されない相手との恋を描いたお話です。
そこには胸を締め付けるほどの純愛が描かれています。
ハッピーエンドとは言い難いストーリーですが見終わったあとには熱い気持ちが残るものばかりです。
第1位:「真珠の耳飾りの少女」

あの有名なフェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」からインスピレーションを得て書かれた小説を映画化されたものです。
フェルメールの家に下女として住み込みで奉公することになった、スカーレット・ヨハンソン演じる少女。
今はセクシーな大女優となった彼女ですが、この作品ではけがれのない、洗い立てのシーツのような純潔な乙女を演じています。
それは絵画の生き写しそのもので息を飲むほどの美しさです。
そしてフェルメールの絵のモデルになることから徐々に距離が縮まっていく二人。
この作品のすごいところは、いわゆるラブシーンも、愛を語るセリフも無いところです。
しかし私の恋愛映画ベスト1なのです。
二人の表情、しぐさ、間、空気から漏れ出しているなにかにドキドキしてしまうのです。
行動にはださない、言葉にはしない、それでも伝わってしまう想いが見えるようです。
「心まで描くの..?」完成した絵を見て少女が言うこのセリフにすべてがつまっています。
第2位:「シザーハンズ」

あのジョニー・デップが人造人間ハサミ男を演じたティムバートン監督のファンタジー映画です。
人里に降りてきたハサミ男はウィノナ・ライダー演じる少女に恋をします。
黒髪ショートの印象が強いウィノナですが、この時の彼女はブロンドのロングヘアーで女神のような輝きを放っています。
この映画がきっかけで実生活でも二人は恋人になりました。
それを聞くとあの特別な美しさは納得です。
とても優しい心を持つのに、その見た目から人々に誤解を受けてしまう悲しきモンスターのハサミ男。
好きな人を抱きしめたくても抱きしめられない、守ることもできない、そんな彼の切なくもどかしい気持ちが伝わってきます。
ずっと孤独に生きてきたハサミ男がはじめて知った人を愛する気持ちはどんなに素晴らしく美しく感じたことでしょう。
純愛はずっと変わることのない気持ち、そして結ばれなかったとしても必ず相手に伝わる、ということを初めて教えてくれた本当に美しい作品です。
第3位:「ブロークバックマウンテン」

故ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールが男性同士の愛を描いた作品。
山中で季節労働者として出会った二人がその後20年間に及び関係を続けていきます。
現代はゲイの人たちがテレビに出たり、カミングアウトする事もできる世の中になってきました。
しかし舞台となる1960年代の田舎では、同性愛は命の危険すらあるほどの差別を受けるものでした。
そんな時代の中、背徳感や理性をも超える二人の激しい愛に心が震えます。
互いに妻を持ちながらもずっと逢瀬を続けてきた二人。
でも簡単には会えない、その離れている時間にもずっと相手を焦がれていた事が伝わってくる場面があります。
これを見ると、少女も大人も同性愛も異性愛も関係なく、みんな恋をすると同じ気持ちになるんだなぁということがしみじみとわかります。
人生を狂わす程の熱い想いからはどんなに自分を制しても逃げられない。
そのどうしようもないない気持ちが伝わるこの作品はわたしにとってはとてもピュアな純愛映画です。
まとめ
私はどうしてもハッピーエンドの恋愛映画よりもこのような悲恋ものに惹かれてしまいます。
それは、理性やモラル、常識や体裁など生きてく上で守らねければならないものさえも勝てない気持ちに純愛を見ることができるからだと思います。
自分も相手も、そして周りの人までも狂わせる真実の愛がこの3つの映画には描かれています。