暑さ寒さも彼岸まで!“あの頃”の教室の温度が伝わる邦画ランキングベスト3

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近所の子供にきいてみたら、最近の朝礼は夏場は冷房の効いた室内で座って行うそうです。


暖房はともかくとして(我々の頃にも石油ストーブはあったからね。

)冷房完備の教室!さて、地球温暖化も進んだところで、朝礼でバッタバッタとみんなが倒れたり、寒くてトイレに行きたくなっちゃうような“あの頃”の学校生活の空気感というか、教室の寒暖計が目に見えるような映画のランキングを発表です!ついでに胸の痛みも思い出してね。





第1位:「BUSU」

あの頃映画 「BU・SU」 [DVD]

芸者の卵の女子高生・麦子が東京に上京して、親戚の置屋に住み込み見習いしながら新しい高校生活のなかで自分を見つけてゆく青春物語。


富田靖子主演。


とにかく笑わない富田靖子のノー・スタイリング剤な素髪の広がり具合が春から梅雨時~秋の文化祭前の教室の湿度の漢字をまざまざと思い起こさせてくれます。


この映画、教室の内部の描写がけっこうリアルで、教室ってドラマなんかだとやたらとアメリカンなカッコいい作り(ex:浅野ゆう子主演「学校へ行こう」おぼえてる人だけついてきてくれたらいいや)だったりするんですが、そこは映画だからなのか、床の結露した感じや汚れた感じ、掃除用具箱のにおいまで伝わってきそうでした。


そんなロケーションの中、些細なことで男子同士の殴り合い(高嶋兄が高校生役)が起こって流血沙汰になったり、いやーぁな感じの学級会が繰り広げられたり、そういった意味でもあの頃の教室の温度がひしひしと伝わってきます。


とはいえ「文化祭の前の日」ムービーだったりするので、あの昂揚感や熱気も伝わってくる作品です。






第2位:「櫻の園」

櫻の園【HDリマスター版】 [DVD]

暑さ寒さ以外で学校生活おいて過酷なのは、春の暖かさにより引き起こされる眠気との戦いです。


どういうわけか体育館や教室の机の上には程よい陽だまりというのができるのが常でして、数学の授業中や校長先生のありがたい訓示中だれしもが半分夢のなかにいた経験をお持ちなのではないでしょうか?さて、この作品はそんな春の木漏れ日の中で、卒業式の一日、演劇部の女子生徒たちに起こった出来事を軸に彼女たち一人ずつの心の機微をていねいに描いた作品です。


この少女たちの城であるところの演劇部の部室、日の当たり方のポカポカ感というか明るさに自分の背中があったまるような錯覚をおぼえます。


この時期、それでもいがいと風は強くて冷たかったりするのですが、彼女たちが準備運動やストレッチするのに使う屋上のシーンの空の高さや青さから、そういった温度の感覚がよみがえってくるし、彼女たちの頬の色や髪のなびき方から同じクラスの女の子のことを、ほんとにまざまざと思い出したり(シャンプーのにおいとか)嗅覚や触角の感覚のスイッチが刺激されまくりの作品です。


第3位:「バタアシ金魚」

バタアシ金魚 [DVD]

学校生活の記憶ってもちろん教室のなかの出来事ではなくて、登下校中や部活動中の校庭でのそれも含みますけど、どういうわけかこの作品、水泳部の話なのにもかかわらず、やたらと草むらが出てくる印象があります。


夏前の梅雨時の道の草いきれが伝わってくるようななんとも青臭い画面なのです。


青臭いといえば出演者たち。


まだカッコいい認定される前の青臭い浅野忠信や(白くて丸くてなんかモチみたいだった)魔性の女認定される前の初々しい白いワンピースの高岡早紀(彼女がヒロインですが、水着をきせるのを校則で禁じるべきだと思います)。


筒井道隆はフケ顔なのであまり変わっておらず、恋の邪魔者?として登場する土屋久美子が懐かしい!(カリスマ人気モデル。


いわゆる“ブス可愛い”いの元祖なのでは?)閑話休題。


懐かしさがこみ上げてきたのは部活の合宿のシーン。


合宿と文化祭は青春2大行事ですが、そのシーンで爆風スランプの「ランナー」をおよぐーおよぐーおれーたーち、と替え歌していたのが、もうなんともあの時代の空気感で私の体温をを2度上げました。


まとめ

道を歩いていた途端、鼻が懐かしいにおいを感じたり、風の温度や湿度で急に過去の一定の時期に引き戻さたような感覚に陥ることがあります。


そんな香りや湿度を持っている映画、しかも人生で特別な十代の頃のそれをぎゅっと閉じ込めたような作品を集めてみました。


さあ、いますぐ御覧なさい!そしてあの空気を存分に甘酸っぱがりなさい!




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