宇宙に置き去り!ハラハラドキドキのSFスペースムービーランキング
映画の歴史は特撮の歴史と言っても過言ではありません。
中でも宇宙を舞台にしたスペースムービーには「2001年宇宙の旅」や「スターウォーズシリーズ」等、多くのSF映画作品に影響を与えている、まさに映画の金字塔と言える作品が数多く存在します。
今回は比較的近年に制作されたスペースムービーの中から是非ご覧いただきたいおすすめの3本をご紹介します。
第1位:「オデッセイ」
2015年に公開されたマッド・デイモン主演の惑星サバイバルムービーです。
火星に一人取り残されてしまった主人公。
嵐で負傷はするし、地球に助けを求めるにも通信手段がない、食料も限られているというまさに絶望的な状況です。
主人公がどうやって地球へ助けを求めるのか?移動手段は?食料は?次々と浮かび上がってくる問題に、持てる知識と経験を総動員して乗り越えていくというストーリーです。
あらすじだけ読むとなんてヘビーな設定なんだと思いますが、主人公が非常にポジティブで観ていてとても元気になれる映画です。
育てていた野菜が爆発で吹っ飛ぼうが、とにかく主人公が元気です。
爆発に巻き込まれて髪も服もぼろぼろのまま記録ビデオを撮ったり、同僚が残していったディスコミュージックのCDを爆音でかけたり、危機的状況をユーモアを忘れず前向きに乗り越えてゆく姿、それを全編にわたって見せられるという、「宇宙に置き去り系」映画に
あるまじき楽しさです。
第2位:「ゼロ・グラビティ」
サンドラ・ブロック主演で公開された2013年の映画。
医療技師である主人公が、宇宙での船外活動中に事故に遭いクルーの一人は死亡、もう一人ジョージ・クルーニー演じる指揮官と宇宙を漂流するSFヒューマンサスペンスです。
1位の「オデッセイ」同様、広大な宇宙に置き去りにされる映画のイメージ通り、非常に孤独で静かな雰囲気の映画です。
主人公の息遣いだけが聞こえるようなシーンが多く、BGMらしいBGMがほとんどありません。
宇宙空間の静寂さと、静謐な美しさが素晴らしい作品です。
全編ほぼ宇宙空間で浮遊しているので、ラストシーンが非常に印象に残ります。
途中無重力空間でまるで胎児のように丸まって眠る主人公との対比が美しいシーンです。
公開当時3D版が公開されましたが、3Dがとても効果的に使われている作品で、宇宙空間に散らばる破片等が手に触れそうなほどでした。
アカデミー賞でも監督賞の他に撮影賞を受賞しており、劇場で映画を楽しむ醍醐味が詰まった作品と言えます。
第3位:「月に囚われた男」
2009年に公開されたサム・ロックウェル主演の月を舞台にしたSFスリラー映画です。
監督のダンカン・ジョーンズはデヴィット・ボウイの息子で本作が初の長編映画です。
主人公は燃料現採掘の為たった一人で月に派遣されます。
3年間の派遣期間、地球との通信手段はなく、ガーティという人工知能だけが話し相手。
主人公は孤独な任務を続けるうちに自分そっくりの顔をした人間の幻覚を見るようになってしまう、というストーリーです。
前述した2本に比べるとサバイバル要素よりサスペンス要素が強い映画です。
そういう意味では違った意味でハラハラする映画で、97分の上映時間中最初から最後まで目がそらせません。
なにせ登場人物が主人公と、主人公そっくりな顔のクローンだけという不可思議な状況のせいで
まるで密室で事件が起こっているような閉塞感があり、それが一瞬たりとも緊張の糸を緩めさせないような緊迫感をさらに強めているのです。
500万ドルという低予算、33日間という超短期間な撮影期間を感じさせないような濃厚な1本です。
まとめ
いかがでしたか?同じ「宇宙に置き去り系」の映画でもかなり趣向が違った3本を選んでみました。
科学技術の進化で宇宙がどんどん近くなっている昨今、ご紹介したSF映画に描かれる世界というのが完全にファンタジーではなく、「そう遠くない未来に起こり得る話」になりつつあるのが興味深いところです。
是非作品をご覧になって宇宙に思いを馳せてみてくださいね。